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「稼ぎたい」から始めてもかまいません|ビジネスの目的は「人を幸せにすること」と言える3つの理由

rev-2545 コンセプトメイキング
この記事は約6分で読めます。

これから自分のビジネスを始めようとしている方や、商品のコンセプトを考えようとしている方に、最初に確かめておいてほしいことがあります。それは、「ビジネスの目的は何か」ということです。

こう聞かれると、「お金を稼ぐこと」と答える方が多いと思います。もちろん、それは間違いではありません。私も、個人的な動機としては、それで良いと考えています。

ただ、ここでいう目的は、「儲けたい」「自由な時間が欲しい」といった一人ひとりの動機ではありません。ビジネスという活動そのものが、何のためにあるのかという一般論としての目的です。

結論から言うと、ビジネスの目的を最もシンプルに言うと「人を幸せにすること」です。きれいごとに聞こえるかもしれません。でも、これが分かっていると、コンセプトづくりや商品づくりで迷いにくくなります。この記事では、そう言える理由と、あなたのビジネスに生かす手順をお伝えします。

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理由1:人を幸せにしていないビジネスは見当たらない

世の中で続いているビジネスや、あなたの身の回りにあるビジネスを思い浮かべてみてください。人を幸せにすることとかけ離れたビジネスは、なかなか見つからないはずです。

業種 どうやって人を幸せにしているか
飲食店 おいしい料理を手ごろな価格で提供する
洋服店 おしゃれな服、暖かい服、涼しい服を届ける
住宅メーカー そこに住む人の暮らしを快適にする
家電業界 製品を進化させて、生活を便利にする
弁護士・税理士 専門知識のない人を助ける
医師・看護師 病気やけがに苦しむ人を助ける

形はそれぞれ違いますが、どれも「誰かの困りごとを解決する」「誰かの毎日を少し良くする」ことで成り立っています。

これは、個人で始める小さなビジネスでも同じです。あなたの知識や経験で、誰かの悩みを解決したり、誰かの望みをかなえたりする。その結果として、お金をいただく。規模が違うだけで、仕組みは大きな会社と変わりません。

理由2:ビジネスは「お金と価値の交換」だから

なぜ、どのビジネスも人を幸せにしているのでしょうか。それは、ビジネスが人を幸せにしないと成り立たない仕組みになっているからです。

ビジネスとは、お金と価値の交換です。価値を届けない限り、お金はいただけません。価値のないものや、人を不幸にするものに、お金を払いたいと思う人はいないからです。

もちろん、人をだましてお金を得ようとする人もいます。でも、それは詐欺などの犯罪で、法律で罰せられるようになっています。まっとうなビジネスでは、価値を届けた分だけが、お金として返ってきます。

だからこそ、「どうすれば稼げるか」と考えるより、「どうすれば誰かを幸せにできるか」と考えるほうが、結果としてビジネスはうまく回ります。 収入と価値の関係は、収入は与えた価値で決まるでも解説しています。

理由3:個人の動機が、人の幸せにつながる仕組みになっている

ここで、最初の話に戻ります。「稼ぎたい」という個人的な動機でビジネスを始めても良いのか、ということです。

私は、それで良いと考えています。資本主義の良いところは、「お金を稼ぎたい」という個人的な動機で始めたとしても、結果として人を幸せにしなければお金を払ってもらえない仕組みになっていることです。

つまり、稼ぎたいと本気で思えば思うほど、「誰の役に立てるか」を考えざるをえなくなります。個人の動機から始まった行動が、結果として誰かの幸せにつながり、社会を少しずつ良くしていく。ビジネスは、そういう仕組みになっています。

ですから、「稼ぎたいなんて思うのは、いけないことだろうか」と後ろめたく感じる必要はありません。大事なのは、その動機を、人を幸せにする形に変えて届けることです。

ビジネスの目的を、自分の言葉にする手順

ここまでの話を、あなたのビジネスに当てはめてみましょう。次の順番で書き出すと、自分のビジネスの目的がはっきりしてきます。

  1. 誰を幸せにしたいか:どんな悩みや望みを持っている人か
  2. その人は今、どんなことで困っているか
  3. あなたの知識や経験で、その困りごとをどう解決できるか
  4. 解決したあと、その人の毎日はどう変わるか
  5. 1〜4を、一文にまとめる

たとえば、「子育てと仕事の両立に悩む人に、短い時間で家事を回す方法を伝えて、家族と過ごす時間を増やしてもらう」のような一文です。

この一文が、あなたのビジネスの目的になります。そして、これをさらに磨いたものが、ビジネスの「コンセプト」です。コンセプトの考え方はコンセプトとは?で、作り方の手順はコンセプトの作り方で解説しています。

ビジネスの目的についてよくある勘違い

最後に、ビジネスの目的を考えるときに、つまずきやすいところを整理しておきます。

よくある勘違い 考え直し方
人を幸せにするなら、お金をいただくのは悪いこと お金は、届けた価値へのお礼。いただくことで、続けて届けられる
「稼ぎたい」と思うのは不純な動機だ 動機は何でも良い。届ける形が人の幸せになっていれば良い
「みんなを幸せにする」ことを目指す 最初は、幸せにしたい相手を一人に絞るほうが伝わる
目的は、立派な言葉で書かないといけない 相手が読んで分かる、ふだんの言葉で良い

特に多いのが、3つ目の勘違いです。「できるだけ多くの人の役に立ちたい」と思うほど、相手がぼやけて、誰にも響かない言葉になってしまいます。まずは、幸せにしたい相手を一人に絞って考えてみてください。そのほうが、結果として多くの人に届くことがよくあります。

目的が決まると、迷ったときの判断基準になる

ビジネスを続けていると、「この商品を作るべきか」「この仕事を引き受けるべきか」と迷う場面がたくさん出てきます。そんなとき、目的がはっきりしていれば、判断の基準になります。

「これは、自分が幸せにしたい人の役に立つか」と問いかけてみてください。役に立つなら進めればいいですし、役に立たないなら、やめる判断もしやすくなります。

目的があいまいなままだと、そのときどきで稼げそうなものに手を出して、ビジネスの軸がぶれてしまいます。目的を言葉にしておくことは、遠回りを減らすための準備でもあります。

判断に使う3つの問い

迷ったときは、次の3つを順番に問いかけてみてください。

  1. これは、自分が幸せにしたい相手の悩みを解決するものか
  2. その相手は、これにお金を払ってでも手に入れたいと思うか
  3. 自分の知識や経験で、約束したことをきちんと届けられるか

3つとも「はい」と答えられるなら、進めてみる価値があります。どれかに「いいえ」がつくなら、形を変えるか、今回は見送るかを考えます。

たとえば、流行っているテーマの講座を作りたくなったとします。でも、自分が幸せにしたい相手の悩みとは関係がなかったり、自分の経験では届けきれなかったりするなら、無理に手を広げないほうが、今のお客様にとっても自分にとっても良い結果になります。

まとめ

  • ビジネスの目的を最もシンプルに言うと「人を幸せにすること」
  • ビジネスはお金と価値の交換なので、価値を届けないとお金はいただけない
  • 「稼ぎたい」という個人的な動機から始めてもかまわない。届ける形が人の幸せになっていれば良い
  • 誰を、どう幸せにするかを一文にすると、それがビジネスの目的になり、コンセプトの土台になる
  • 目的は、迷ったときの判断基準にもなる

まずは、「誰を幸せにしたいか」「その人は今、何に困っているか」の2つだけを、紙に書き出してみてください。それが、あなたのビジネスの目的を言葉にする最初の一歩です。

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