自分の知識や経験を、高額の商品にして売りたい。でも、「高い」と言われるのが怖い。そう感じていませんか?
結論から言うと、高額商品が売れるかどうかは、話し方では決まりません。設計で決まります。 誰の、どんな悩みを、どこまで変えるのか。ここが決まっていれば、売り込まなくても選ばれます。
私は以前、3日間のチャレンジ企画で高額の商品を販売しました。準備は1週間、集まったのは3名です。それでも、売上は600万円になりました。人数が少なくても売れたのは、設計があったからです。
この記事では、その設計を、売れない原因から少人数で売る流れまで、順番に書きます。動画でも同じ内容を解説しています。
高額商品が売れない3つの原因
高額商品が売れない原因は、大きく3つあります。
| 原因 | 起きること |
|---|---|
| 誰向けかが決まっていない | 誰にでも役立つ商品は、誰の心にも刺さらない |
| 何がどこまで変わるかが言えない | 中身の量を説明しても、相手の知りたいことに答えていない |
| 価格の理由が言えない | 相手は「高い」と感じ、売る自分も自信が持てない |
3つとも、話し方の問題ではありません。商品を作る前の、設計の問題です。
高額商品とは、深く関わる商品
ここで、高額商品という言葉の意味をそろえておきます。高額商品は、ただ値段が高い商品ではありません。相手の悩みに、深く、長く関わる商品です。関わる深さに、価格がついています。
私も独立したばかりのころは、ブログやSNSを続け、無料相談もしましたが、成約にはつながりませんでした。当時一番ほしかったのは、「これをこの順番でやればいい」という手順です。この記事で書くのは、その順番です。
誰の、どんな悩みを、どこまで変えるか
高額商品の土台は、次の3つです。
| 決めること | 書き方 |
|---|---|
| 誰の | 一番救いたい一人を、顔が浮かぶくらいまで決める |
| どんな悩みを | 自分の言葉ではなく、相手の言葉で書く |
| どこまで変えるか | 期間と、数えられる形で決める |
たとえば、事務の仕事をしていて、毎日の作業に追われている人がいたとします(説明のための例です)。この人の悩みを「業務効率化」と書くと、自分の言葉になります。「毎日残業して帰りが遅い」と書けば、相手の言葉です。
どこまで変えるかは、「3か月で、自分の仕事で使えるAIの手順書が10個そろう」のように、数えられる形にします。相手も自分も、できたかどうかが分かるからです。
悩みの深さを確かめる
あったら便利、くらいの悩みには、高いお金は払われません。今すぐ解決したい悩みだから、高額でも選ばれます。悩みの深さは、相手に次の3つを聞いて確かめます。
- その悩みで、困った場面はいつですか?
- これまで、何を試しましたか?
- 解決したら、何をしたいですか?
話を聞ける相手がまだいないときは、同じ悩みで困っていた、過去の自分を相手にします。
AIは候補出しに使う
この3つを決めるとき、AIに決めさせるのではありません。候補を出してもらい、自分で選びます。たとえば、こう頼みます。
私の経験は〇〇です。この経験で救える人の候補を、5つ出してください。それぞれの困っている場面も書いてください。
選ぶ基準は、自分が本当に助けたい人か、実際に話を聞いたことがある人か、お金を払ってでも解決したい悩みか、の3つです。考え方の土台は、商品設計の完全ガイドにもまとめています。
商品は1つではなく、3段階で作る
高額商品は、それだけを作るのではありません。3段階で作ります。中身の量ではなく、サポートの深さで分けます。
| 段階 | サポートの深さ | 商品の例 |
|---|---|---|
| 自分で進める | セルフ | 動画教材、テンプレート |
| 仲間と進める | グループ | グループ講座、添削つき |
| 個別に進める | 個別 | マンツーマン、個別の面談つき |
同じ悩みでも、人によって必要なサポートが違います。商品が1つしかないと、合わない人を断るか、合わない商品を無理に売るか、どちらかになります。3段階あれば、その人に合うものを勧められます。
さきほどの例で3段階にすると、自分で進めるコース、仲間と進めるコース、個別に一緒に進めるコースになります。価格は、サポートが深くなるほど上がります。約束は3つとも同じで、違うのはサポートの深さだけです。特典をつけるときも、全員に同じものをつけます。
価格は、自分の時間から考える
価格は相場だけで決めません。そのサポートに、自分の時間がどれだけかかるかから考えます。個別のコースは時間がかかるので、同時に受けられる人数も決めておきます。
安くしすぎると、たくさん売らないと利益が残らず、一人ひとりを見る時間がなくなります。結果として、成果も出にくくなります。
3段階の形は、AIに下書きしてもらえます。ただし、本当に回せるかは、週に何時間使えるか、何人まで見られるかで、自分が確かめます。
ラインナップを確かめる5つの基準
- 無料の場で見えた悩みの先に、商品があるか
- 相手の悩みに合っているか(自分が売りたい商品になっていないか)
- 価格とサポートが釣り合っているか
- 自分の時間で、無理なく続けられるか
- 面談で説明しやすいか
ラインナップの考え方は、高額商品への罪悪感とバックエンド商品の役割でもくわしく書いています。
高額でも選ばれる3つの条件
条件1:約束が具体的
「大きく変われます」のような約束では伝わりません。「3か月で手順書が10個そろう」のように、終わったときの姿が見える約束にします。ただし、収入がいくら増えるかのように、相手の努力だけでは決まらない結果は約束しません。
条件2:期限と保証に、本当の理由がある
理由のない期限は、焦らせるだけで、信頼を失います。たとえば、締め切りを開始の1週間前にして、その理由を「一人ひとりの準備のため」と伝えます。保証も、「宿題を出したのに手順書が10個そろわなければ、延長か全額返金」のように、自分が届けられることだけにつけます。
理由のない値上げの予告や、毎回くり返す「今だけ」は使いません。
条件3:証拠がある
お客様の声、実際のやり取り、自分の実績です。まだ実績がないときは、試しに使ってもらった人の感想を、事実の範囲で伝えれば十分です。証拠は、「本当にできるのか」という不安が出てくるところの、すぐ近くに置きます。
私のチャレンジ企画のスライドと台本を、そのまま使って開いた方は、集客62名で、約1か月で417万円の売上になりました。同じ設計なら、ほかの人でも形にできます。
少人数で売る流れ
高額な商品ほど、相手は自分に合うかを確かめたいものです。だから、ページだけで売ろうとせず、流れで売ります。
- 無料の場で、中身を先に体験してもらう
- 個別の面談で、課題を整理する
- 必要な人にだけ、合うコースを提案する
無料の場では、小さな成果を持ち帰ってもらう
話を聞くだけで終わらせず、一緒に手を動かして、小さな成果を持ち帰ってもらいます。最終日は、振り返り、小さな成果を確かめ、残った課題を一緒に見てから、その課題を整理する場として面談を案内します。最終日に売り込むと、育った信頼が崩れます。
面談は「聞く→整理する→提案する」
面談は、売る場ではなく、課題を整理する場として案内します。今の悩み、試したこと、理想の状態、足りていないことを順番に聞きます。説明は、相手が聞きたいと言ってからです。
私は、この順番で初めて個別面談をしたとき、5名中5名に申し込んでいただきました。特別な話し方をしたわけではありません。先に聞いて、課題を一緒に整理しただけです。面談の進め方は、個別相談で売り込まずに選ばれるカウンセリングセールスにくわしく書いています。
提案のときは、相手の言葉を聞いて、合うコースを一緒に選びます。決めるのは相手です。面談のあとには、整理した内容をまとめて送ります。今の課題、次にやること、合いそうなコースの3つです。その場で決めなくても、あとから落ち着いて見返せる資料になります。
売上は、人数ではなく順番で決まる
| 準備 | 集客 | 売上 |
|---|---|---|
| 1週間 | 3名 | 600万円 |
| 3週間 | 59名 | 200万円 |
人数が多い方が、売上が多いわけではありません。少人数でも、無料の場を開いてください。少人数の方が、一人ひとりとしっかり向き合えます。
よくある質問
「高い」と言われたら、どうすればいいですか?
無理に値段を下げる必要はありません。3段階の中に、その人に合うコースがないかを一緒に見ます。資料があれば進められる人には、自分で進めるコースが合うこともあります。値段を下げるより、合うものを一緒に探す方が、相手の信頼も残ります。
実績が少なくても、高額にしていいですか?
価格は、実績の数だけで決まるものではありません。どれだけ深くサポートするかで決まります。個別に時間をかけるなら、その分の価格をつけて構いません。そのかわり、約束と保証は、自分が確実に届けられる範囲にします。
最初の価格は、どう決めればいいですか?
まずは、自分の時間から計算した価格で始めます。実際に売ってみて、サポートにかかった時間を確かめ、合っていなければ次から直します。最初から完璧な価格を探すより、売ってから直す方が早く決まります。
AIに任せていいのは、どこまでですか?
候補を出す、下書きを作る、表にまとめる。ここはAIに任せます。誰に届けるか、どの約束にするか、いくらにするかは、自分で決めます。
まとめ
- 高額商品が売れない原因は、話し方ではなく設計にある
- 誰の、どんな悩みを、どこまで変えるかを、相手の言葉と数えられる形で決める
- 商品はサポートの深さで3段階に分け、価格は自分の時間から考える
- 具体的な約束、理由のある期限と保証、証拠の3つをそろえる
- 無料の場から面談へ、必要な人にだけ提案する
まずは、「誰の・どんな悩みを・どこまで変えるか」を1行ずつ書くところから始めてみてください。この3行が、高額商品の設計図の始まりです。



