自分の専門分野を決めようとしている。いくつかキーワードの候補は見つかった。でも、「どれが本当に有望なのか分からない」「このテーマを選んで、本当にやっていけるのだろうか」と、最後の一歩をためらっていませんか。
結論から言うと、専門分野を1つに絞る前に、いったん視野を「広げる」作業をしておくと、迷いは減ります。業界全体の地図を手に入れてから選ぶと、自分が進むべき場所が見えやすくなるからです。
多くの方がつまずくのは、自分の限られた経験や思い込みだけで「これだ」とテーマを決めてしまうことです。その結果、市場で求められていることとズレた商品を作り、時間と労力が無駄になってしまうことがあります。
この記事では、絞る前に市場の全体像を見る理由と、関連書籍5〜10冊で業界の地図を作る方法、自分の経験だけで決めないほうがいい理由、質の高い情報から学ぶ考え方を解説します。
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この記事の続きとして、「誰の・どんな悩みを・どう変えるか」を、これまでの経験からAIと1文のコンセプトにまとめる方法を書きました。
絞る前に、市場の全体像を見る理由
専門分野を決めるとき、いきなり一つのテーマに絞ろうとすると、かえって迷いやすくなります。十分な知識や判断材料がないと、何が良くて何が良くないのかを見極めること自体ができないからです。
これは、ラーメン屋選びに似ています。
地元の醤油ラーメンしか食べたことがない人が「ここのラーメンが一番おいしい」と言っても、説得力は弱いですよね。一方で、全国のラーメンを食べ歩いた人が「数ある名店の中で、ここが一番だ」と勧めてくれたら、ぐっと信頼できます。
ビジネスも同じです。市場でどんなことが言われていて、どんな選択肢があるのかを知っているからこそ、その中から本当に価値のあるもの、自分が進むべき場所を選べます。「広げる」作業は、「絞る」ための準備です。 まずは業界の地図を広げて、全体を見渡すところから始めます。
業界の地図を作る最初の一歩は、本を5〜10冊読むこと
では、どうすれば業界の全体像をつかめるのでしょうか。
一番確実で取り組みやすい最初の一歩は、あなたのテーマに関係する本を、5冊から10冊ほど実際に手に入れて読んでみることです。書籍販売サイトの売れ筋やレビューの多さなども参考にしながら、その業界で今何が常識とされ、どんな話題が多くの人に受け入れられているのかを知ります。
これを行うと、次のようなことが手に入ります。
- いま市場で知られている考え方や、よく使われている言葉が分かる
- その分野に入るために必要な知識の土台ができる
- 何が良くて何が良くないのかを判断する「自分の中の基準」ができる
私自身、以前アフィリエイトの分野に入ったときは、アフィリエイトに関係する本を最低でも10冊は読みました。
なお、何冊も手元にそろえると、今度は「全部読みきれない」という悩みが出てきます。そのときは、全部を丁寧に読まずに、読む順番を決める方法が役に立ちます。5〜10冊から読むべき1冊を選ぶザッピング読書術で解説しています。
本を読みながら書き出す4つのこと
本をただ読むだけでは、地図にはなりません。読みながら、次の4つを書き出しておきます。
| 書き出すこと | 見るポイント |
|---|---|
| 1. よく出てくる言葉 | 何冊にも共通して出てくる専門用語や考え方 |
| 2. 分からなかった言葉 | 意味を調べて、自分の言葉で一行で説明できるようにする |
| 3. 本によって意見が分かれるところ | 同じテーマでも、著者によって言うことが違う部分 |
| 4. 自分がピンときたところ | 読んでいて心が動いた部分、もっと知りたいと思った部分 |
1と2を書き出すと、その業界の「共通言語」が見えてきます。3は、その分野の中で立場が分かれているところです。あなたがどの立場をとるかが、そのまま自分の特色になることもあります。
そして4が、あなたの専門分野を絞るときの一番の手がかりになります。多くの本を読んだうえで、なお「ここを深めたい」と感じるところは、あなたが長く取り組めるテーマである可能性が高いからです。
書き出したものを見比べながら、キーワードを1つに絞っていきます。専門キーワードの見つけ方は、売れるテーマはAmazonに聞く、専門キーワードを見つける3ステップを参考にしてください。
自分の経験だけで決めないほうがいい理由
「自分には長年の経験があるから、本を読まなくても大丈夫」と思う方もいるかもしれません。
ただ、自分の身の回りで「良い」とされていることが、もっと広い市場でも通用するとは限りません。
これは、よく「おかんの料理」にたとえられます。自分の母親の料理だけを食べて育った人が「うちの母の料理は世界一だ」と料理教室を開いても、ほかのおいしい料理を知っている人からすると、そうは思えないかもしれません。自分の経験だけに頼った商品づくりは、これと同じ構造になりやすいのです。
一方で、世界のいろいろな料理を知ったうえで「やっぱり、この地域のこの料理が最高だ」と選べたら、その言葉には説得力が生まれます。
経験を捨てる必要はありません。 経験は、あなたにしか語れない大切な材料です。ただ、それを広い市場の中に置いて見直すことで、「どこが本当に価値があるのか」「どう伝えれば届くのか」が分かるようになります。広い視野と自分の経験を組み合わせたとき、あなたが提供する価値は、多くの人に届く形になります。
地図づくりでよくある3つの失敗
業界の地図を作るときに、よくある失敗も挙げておきます。
- 自分の考えに近い本ばかり選ぶ:読んでいて心地よい本ばかり集めると、地図が偏ります。意見の違う本や、少し難しそうな本も1〜2冊混ぜておきます
- 本を集めることが目的になる:地図を作るための本なのに、買いそろえた時点で満足してしまう。5〜10冊と上限を決め、まずはその範囲で読み進めます
- いつまでも広げ続ける:広げる作業は、絞るための準備です。書き出した言葉が何冊にもわたって重なってきたら、それが地図ができてきたサインです。そこで広げるのをやめて、絞る段階に進みます
特に3つ目は、真面目な方ほど陥りやすいものです。完璧な地図を目指す必要はありません。進む方向を選べるくらいの地図があれば、十分です。
質の高い情報から学ぶと、同じ手間で遠くへ行ける
もう一つお伝えしたいのが、「質の高い情報を扱う」という視点です。
情報には、上流と下流のような流れがあります。第一線で実践している人の考え方や、長く読み継がれている本の内容は、やがて多くの人に広がっていきます。一方で、それをまねた情報を、さらにまねた情報から学んでいると、元の考え方が薄まっていることがあります。
そして、質の高い情報をもとに商品を作るのも、そうでない情報をもとに商品を作るのも、かかる時間や手間はあまり変わりません。
同じ時間と手間をかけるなら、最初から、できるだけ元の考え方に近い、質の高い情報から学んだほうがいい。そのほうが、あなたの商品も、読者に届けられる価値も、確かなものになります。
こうして地図を手に入れたら、次はその中で自分が一番になれる場所を選びます。狭くても深い場所を選ぶ考え方は、ライバルの少ない「ニッチ市場」で一番になる方法で解説しています。
まとめ
- 専門分野を1つに絞る前に、いったん視野を広げて、市場の全体像(業界の地図)をつかむ
- 最初の一歩は、関連する本を5〜10冊読むこと。私もアフィリエイトの分野に入ったときは、最低でも10冊は読んだ
- 読みながら「よく出てくる言葉」「分からなかった言葉」「意見が分かれるところ」「自分がピンときたところ」を書き出す
- 自分の経験は捨てずに、広い市場の中に置いて見直す
- 同じ手間をかけるなら、元の考え方に近い、質の高い情報から学ぶ
まずは、あなたの専門分野の候補について、関連する本を書籍販売サイトで検索し、読んでみたい本を5冊書き出してみてください。
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肩書きを考え続ける人ほど、選ばれません
AIで決める「誰の・どんな悩みを・どう変える」コンセプト
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