「新時代のビジネススキル」が手に入る無料講義はコチラ

毎月の中身を新しく作る会員制ほど、主催者が先に疲れます|会員制で「毎月何を届けるか」を決める4つの形と、1か月の組み立て方

membership-monthly-content-design フルオートマーケティング
この記事は約7分で読めます。

講座を持っている方から、「会員制も始めてみたいけれど、毎月何を届ければいいのか分からない」という相談をよく受けます。売り切りの講座なら、中身を一度作れば終わりです。でも会員制は、毎月続きます。先のことを考えると、始める前から気が重くなりますよね。

実際に始めた方からは、別の悩みも聞きます。毎月新しい教材を作り、相談にも一つずつ答え、交流の場も自分で回す。会員が増えるほど忙しくなり、半年もしないうちに主催者の方が先に疲れてしまう。

結論から言うと、会員制の中身は「毎月の新作」で作るものではありません。月額に向いた中身を選び、自分に合った届け方の形を1つ決め、くり返し使える土台の上に「その月のもの」を少しだけ足す。この組み立てにすれば、毎月の準備はぐっと軽くなり、会員も続けやすくなります。

この記事では、月額に向いている中身の見分け方、知識を毎月届ける4つの形、形の選び方、1か月の中身の組み立て方、そして会員が続けたくなる中身の条件を順番に解説します。会員制への誘い方や価格ではなく、「中身をどう作るか」に絞った記事です。

会員制が苦しくなるのは、毎月「新作」を作ろうとするから

会員制を始めた人が疲れてしまう理由は、たいてい同じです。会費をいただいている以上、毎月何か新しいものを出さなければいけない、と考えてしまうことです。

この考え方には、2つの問題があります。

1つ目は、主催者の時間が毎月そのまま消えていくことです。新しい教材を作り下ろすには、調べて、組み立てて、撮って、整える時間がかかります。これを毎月くり返すなら、形は会員制でも、中身は時間の切り売りと変わりません。

2つ目は、会員が求めているのが、必ずしも「新しい情報」ではないことです。会員が続けたい理由は、「一人だと続かないから」「困ったときに聞ける場所がほしいから」「同じ目標の仲間がいるから」ということも多いです。新作を増やすほど、かえって「追いつけない」と感じて辞めていく人もいます。

つまり、会員制の中身を決めるときに最初に考えるのは、「何を新しく作るか」ではなく、「会員はなぜ毎月続けたいのか」です。

月額に向いている中身の見分け方

では、どんな中身なら月額で届け続けられるのか。私は、次の3つの問いで見分けています。

問い 向いている例 向いていない例
学んだあとも、毎月使い続けるものか 発信の続け方、体の整え方、家計の見直し 一度設定すれば終わる操作方法
続けるほど、積み上がるものがあるか 記録、作品、仲間とのつながり 覚えたら二度と見返さない知識
困ったときに、また聞きたくなるか 状況によって答えが変わる相談ごと 答えが1つに決まっている手順

3つのうち2つ以上に当てはまるなら、月額に向いています。反対に、一度覚えたら終わる技術を毎月届けようとすると、会員は「もう学ぶことがないのに払っている」と感じます。

ここで大事なのは、講座の全部を月額にしなくていい、ということです。基本を身につける部分は売り切りの講座のまま残し、「そのあと使い続ける部分」だけを会員制の中身にする。 こう分けると、毎月届けるものの範囲がはっきりします。

知識を毎月届ける4つの形

届け方には、いくつかの形があります。講師やコーチが使いやすいのは、次の4つです。

形 毎月届けるもの 向いている人 気をつけること
実践の課題型 毎月のテーマと、手を動かす課題 手順のある技術を教えている人 基本は講座で先に学んでもらう
おまかせ型 その月に合わせて選んだ教材や情報 情報を集めて整理するのが得意な人 選ぶ基準を会員に伝えておく
相談の窓口型 困ったときに相談できる場 状況ごとの判断を教えている人 相談が毎日来ない受け方にする
仲間の場型 参加者どうしが交流できる場 同じ目標の人が集まりやすい人 講師を頂点にした上下を作らない

実践の課題型は、道具の使い方は講座で学んでもらい、毎月は「使う場面」を届ける形です。課題の出し方は、ワークと宿題で人を動かすHOW設計の考え方がそのまま使えます。

おまかせ型は、「何を学べばいいか選ぶのが面倒」という人の手間を引き受ける形です。集めた情報をそのまま渡すのではなく、「今月はこの人にこれが役立つ」と選んだ理由まで添えることで、あなたが届ける意味が生まれます。

相談の窓口型は、「何かあったときに頼れる安心」を届ける形です。全員が毎日相談してくると成り立たないので、相談は文章で受ける、決まった日にまとめて答えるなど、受け方を先に決めておきます。

仲間の場型は、講師が教え続けるのではなく、参加者どうしが励まし合える場を用意する形です。主催者の役目は、話のきっかけを作ることと、場の雰囲気を守ることです。

形は「自分の得意」と「続けたい理由」で選ぶ

4つの形のどれを選ぶかは、次の3つを決めると見えてきます。

  1. 誰に届けるのか
  2. その人は、なぜ毎月続けたいのか
  3. どんな形で届けるのか

会員制では、「いつ」は毎月、「どこで」はオンラインと、最初から決まっている部分があります。だから考えるのは、この3つだけで十分です。

特に大事なのは2つ目です。「一人だと続かない」が理由なら、実践の課題型か仲間の場型。「何を学べばいいか分からない」なら、おまかせ型。「状況が毎回違うので、その都度聞きたい」なら、相談の窓口型が合います。

そのうえで、自分の得意と照らし合わせます。人前で話すより文章が得意なら、相談の窓口型を文章で受ける形にする。人をつなぐのが得意なら、仲間の場型を中心にする。最初から4つ全部をやろうとせず、1つを軸にして、慣れてきたらもう1つを足すくらいでちょうどいいです。

1か月の中身は「土台・今月・会員の声」で組む

形が決まったら、1か月分の中身を組みます。ここで、毎月の新作に頼らないための組み立て方があります。中身を次の3つの層に分けて考える方法です。

層 中身 作る頻度
土台 いつ入っても最初に見てもらう基本の教材 一度作ったら、たまに直す
今月のもの その月のテーマ、課題、交流の場 毎月、少しだけ
会員の声 会員の質問への答え、取り組みの共有 毎月、会員と一緒に

土台は、売り切りの講座の中身を組み直して作れます。新しく入った人は、まずここを見ておけば今月のテーマについてこられる。この層があると、途中から入った人が置いていかれません。

今月のものは、テーマを1つに絞ります。あれもこれも届けるより、「今月はこれを一緒にやる」と1つに決めた方が、会員も取り組みやすくなります。先の数か月分のテーマを一覧にして見せておくと、会員は「来月も楽しみだ」と感じやすくなります。

会員の声は、主催者が作るのではなく、会員と一緒に生まれる層です。届いた質問への答えをまとめる、取り組みを共有してもらう。これがそのまま次の月の中身になり、しかも「自分たちの悩みに合わせてくれる会」だと感じてもらえます。質問を中身に変える考え方は、講座づくりにも使えます。

たとえば、手帳の使い方を教える人がいたとします

イメージしやすいように、例を出してみます。手帳を使った時間の整え方を、売り切りの講座で教えている人がいたとします。受講者からは「月の始めに計画を立てるところで、毎回つまずく」という声が何度も届いていました。

この人は、「一人だと計画を立てるのを後回しにしてしまう」ことが会員の続けたい理由だと考え、実践の課題型と仲間の場型を組み合わせることにします。

  • 土台:講座の中から、手帳の基本の書き方だけを短くまとめて置いておく
  • 今月のもの:月の始めに短いオンラインの会を開き、その場で翌月の計画を書く。テーマは「仕事の締め切り」「家族の予定」など月ごとに1つ
  • 会員の声:書いた計画を共有してもらい、よく出た悩みへの答えを翌月の会の最初に話す

毎月新しく作るのは、1回の会の準備と、短い答えのまとめだけです。それでも会員は、毎月計画を立てる習慣と、一緒に取り組む仲間を手に入れられます。

続けたくなる中身には、3つの共通点がある

最後に、会員が「続けてよかった」と感じる中身の共通点を挙げておきます。

  • 積み上がりが見える:毎月の課題や記録が残り、始めたころと比べて何が変わったかを本人が確かめられる
  • 次が楽しみになる:来月のテーマが分かっていて、「そこまではいたい」と思える
  • 自分の居場所がある:質問をすると答えが返ってきて、取り組みを見てくれる人がいる

どれも、情報の量とは関係がありません。会員制を続けてもらう力は、新しい情報の多さではなく、「ここにいると自分が進んでいる」という感覚から生まれます。

そして、この3つはどれも、主催者が一人で抱え込まなくても作れるものです。記録は会員が残し、次のテーマは先に一覧にしておき、居場所は仲間どうしのやり取りが支えてくれます。会員制は、労働収入から抜け出すための仕組みの1つです。中身の作り方で自分の時間を使い切ってしまわないように、最初から「くり返し使える形」で組み立ててください。購入後のお客様と長く関わる考え方は、「一見さん」で終わらせないリピートの仕掛けでも書いています。会員制の先に、より深く関わる商品を置く考え方は、バックエンド商品の3段階のラインナップが参考になると思います。

まとめ

  • 会員制が苦しくなるのは、毎月「新作」を作ろうとするから。先に考えるのは「会員はなぜ続けたいのか」
  • 月額に向くのは「毎月使い続ける」「続けるほど積み上がる」「困ったときにまた聞きたくなる」中身
  • 届け方は、実践の課題型・おまかせ型・相談の窓口型・仲間の場型の4つ。1つを軸に始める
  • 1か月の中身は「土台・今月のもの・会員の声」の3つの層で組み、毎月作るのは今月のものだけにする
  • 続けたくなる中身は、積み上がりが見え、次が楽しみで、自分の居場所がある

まずは、今の講座の受講者から届いた質問を見返して、「講座が終わったあとも毎月聞かれそうなこと」を3つ書き出してみてください。それが、あなたの会員制で毎月届ける中身の候補になります。