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「起業家の方へ」で始まる募集文は読まれません|申し込みが来る募集文の11の構成

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この記事はチャレンジ企画 完全ガイドの第5章 参加者を集める「5-1 申し込みが来る募集文」です(全35記事)


チャレンジ企画の中身は、かなり整ってきた。台本もワークシートもある。あとは人を集めるだけ。そう思って募集文を書き始めたのに、「起業家の方へ」と一行目を書いたところで手が止まってしまう。

なんとか書き上げて投稿しても、反応はほとんどない。「いいね」は付くのに、申し込みにはつながらない。そんな状態で悩んでいる方は多いです。

結論から言うと、募集文が読まれないのは、文章力の問題ではありません。対象が広すぎることと、開催情報を並べただけの「説明文」になっていることが原因です。募集文は、見込み客が「これは自分に必要だ」と判断するための入口です。悩みから入り、決まった順番で伝えれば、申し込みにつながる文章になります。

この記事では、見込み客が募集文で本当に知りたいこと、申し込みが来る募集文の11の構成、AIで書いた募集文を直すときのチェックポイントをまとめました。

募集文は「説明文」ではなく「判断の入口」

募集文でよくある失敗は、ただの説明文になってしまうことです。日時、場所、参加費、申込方法。必要な情報はそろっているのに、読んだ人の気持ちが動かない。

どれだけ良い台本やワークシートを用意しても、募集文で興味を持ってもらえなければ、参加してもらえません。募集文は、見込み客に次のように感じてもらうための文章です。

  • これは今の自分に関係がある
  • 自分の悩みを分かってくれている
  • 参加すると前に進めそうだ
  • この3日間なら取り組めそうだ

開催情報は、この気持ちが生まれたあとに初めて意味を持ちます。気持ちが動く前に情報だけを並べても、人は申し込みません。

チャレンジ企画全体の中で募集文がどこに位置するかは、チャレンジ企画の完全ガイドで確認できます。

見込み客が本当に知りたい7つのこと

では、見込み客は募集文を読みながら、何を確かめているのでしょうか。開催日や参加費よりも先に、次のようなことを知りたがっています。

  1. 自分にどんな関係があるのか
  2. 自分のどんな悩みを解決してくれるのか
  3. 参加すると何が得られるのか
  4. なぜ今、参加する必要があるのか
  5. 自分でもついていけるのか
  6. 最後に強く売り込まれないか
  7. どんな人に向いているのか

特に5つ目と6つ目は、口には出さないけれど多くの人が気にしていることです。「自分にはレベルが高すぎるのでは」「無料と言いながら最後に高額な商品を売られるのでは」。こうした不安が残っていると、興味があっても申し込みボタンは押されません。

「起業家の方へ」が読まれない理由

ここで、題名の話に戻ります。「起業家の方へ」という書き出しは、対象が広すぎます。起業家といっても、始めたばかりの人もいれば、何年も続けている人もいます。悩みもまったく違います。

対象が広いと、読む人は「自分のことかどうか」を判断できません。判断できない文章は、読み飛ばされます。

これを「募集文を作りたいけれど、何から始めればいいか分からない方へ」のように、状況まで絞って書きます。対象が狭くなるほど、当てはまる人には「これは私のことだ」と強く届きます。対象の絞り方はWHO設計の11項目と選び方の5基準で詳しく解説しています。

申し込みが来る募集文の11の構成

募集文は、次の11の順番で組み立てます。

順番 内容 ポイント
1 対象者の指定 誰に向けた企画かを、状況まで絞って書く
2 悩みの言語化 見込み客が普段使う言葉で書く
3 うまくいかなかった理由 「努力不足」ではなく、構造の問題として伝える
4 企画の案内 企画名、考え方、何を体験できるか
5 3日間で得られる成果 現実的な「小さな成果」を具体的に
6 Day1〜Day3の内容 参加後のイメージが持てるように
7 参加するメリット 機能ではなく、参加者にとっての価値
8 不安の解消 初心者でも大丈夫か、売り込まれないか
9 開催情報 日時、場所、参加費、定員を見やすく
10 申込導線 何をすればいいかをはっきり書く
11 締切の案内 理由を添えて、自然に伝える

開催情報が出てくるのは9番目です。それまでの8つは、見込み客が「参加してみよう」と思えるようにするための部分です。

冒頭は、相手の頭の中にある言葉から入る

11の構成の中で一番大事なのは、最初の「対象者」と「悩み」です。ここで「自分のことだ」と感じてもらえなければ、その先は読まれません。

悩みは、講師の言葉ではなく、見込み客の頭の中にある言葉で書きます。たとえば、次のような言葉です。

  • 自分の商品を作りたいけれど、何から始めればいいか分からない
  • AIを使ってみたけれど、出てくる文章が一般的で自分のビジネスに合わない
  • 募集文を書こうとしても、誰に何を伝えればいいか分からず手が止まる
  • セミナーをやってみたいけれど、台本やワークシートまで作れない
  • 個別面談につなげたいけれど、売り込みっぽくなるのが怖い

こうした言葉を先に出してあげると、読む人は「分かってくれている」と感じます。見込み客の言葉の集め方は、見込み客が普段使う言葉に言い換える顧客情報の整理で解説しています。

「うまくいかなかった理由」は構造で伝える

3番目の「うまくいかなかった理由」も大切です。ここで「あなたの努力が足りなかったから」と書くと、読む人は責められたと感じて離れていきます。

そうではなく、「材料が整理されていなかったから」「順番が決まっていなかったから」と、構造の問題として伝えます。すると読む人は「整理すれば前に進めるかもしれない」と前向きになれます。この気持ちが、4番目の企画の案内を受け入れる土台になります。

成果は「小さく、具体的に」

5番目の成果は、大きく書きすぎないでください。講座でも、3日間で「月100万円」のような約束は避けるように伝えています。

大きな成果を約束すると、一時的に目は引くかもしれません。でも、読む人の中には「本当かな」という疑いが残ります。それよりも、「3日間で、自分の企画の方向性が見える」「何から手をつければいいかが分かる」といった、現実的な小さな成果を具体的に書く方が信頼されます。3日間で届ける成果は、あとで提案する商品の「大きな成果」と分けて考えておくと、書きすぎを防げます。

不安には、聞かれる前に答えておく

8番目の「不安の解消」は、書き忘れやすいのに効果の大きい部分です。見込み客は、不安があっても質問してくれることはほとんどありません。分からないまま、そっと画面を閉じてしまいます。

だからこそ、よくある不安には先回りして答えておきます。初めてでもついていけるのか。準備が何もできていなくても参加していいのか。最後に強く売り込まれることはないのか。一つずつ短く答えておくだけで、「参加してみようかな」と思える人が増えます。

締切は、煽らずに理由を添える

11番目の締切も、伝え方で印象が大きく変わります。「今すぐ申し込まないと損」のように煽る必要はありません。

「当日の準備の都合で、〇日で締め切ります」のように、理由を添えて伝えれば十分です。締切は、迷っている人が行動するきっかけになります。脅すためのものではなく、背中を押すためのものだと考えてください。

AIの募集文を、自分の言葉に直す

AIを使えば、募集文の初稿はすぐに作れます。ただし、いきなり「募集文を書いて」とだけ頼むのはおすすめしません。WHO・WHAT・HOW、各日の内容、顧客の悩みなど、これまでに作ってきた材料を渡したうえで、11の構成に沿って出してもらいます。

それでも、AIの文章は整いすぎていて、印象に残らないことがあります。そこで、あなた自身の経験と、見込み客のリアルな言葉を足してください。たとえば「募集文を書こうとすると、毎回手が止まるんです」のような現場の声が一つ入るだけで、文章の説得力は大きく変わります。

募集文を見直す7つのチェック

書き上げた募集文は、次の7つで確かめます。

  1. 誰に向けた企画なのかが明確か
  2. 悩みが具体的に書かれているか
  3. 参加すると何が得られるのかが分かるか
  4. Day1〜Day3の内容が分かりやすいか
  5. 参加前の不安に答えているか
  6. 申込方法がはっきりしているか
  7. 自分の言葉になっているか

7つ目が一番見落とされやすいところです。声に出して読んでみて、自分が普段言わない言い回しがあれば、そこを直してください。

募集文でやりがちな4つの失敗

最後に、募集文でよくある失敗を4つ挙げておきます。

1. 不安を煽りすぎる

「このままだと取り残されます」のように不安を煽る書き方は、一時的には反応があるかもしれません。でも、その不安を抱えたまま参加した人は、3日間を安心して過ごせません。

募集文でやるべきことは、悩みへの理解を示し、解決までの道筋を見せることです。煽るのではなく、「整理すれば進めます」と伝えます。

2. 成果を大きく言いすぎる

先ほども書いた通り、3日間で届けるのは小さな成果です。大きく約束するほど、実際の3日間との差が生まれ、最後の面談で信頼を失いやすくなります。

3. 情報を詰め込みすぎる

伝えたいことが多いと、全部を1つの投稿に入れたくなります。おすすめは、まず11の構成で長めの募集文を1本作り、それをSNSやメルマガ、LINEに合わせて分けて使うことです。媒体ごとの使い分けはSNS・メルマガ・LINEの役割の違いと配信の順番で解説しています。

4. 自分が言いたいことが中心になっている

気づかないうちに、自分が伝えたいことばかりになっていることがあります。企画のこだわりや、自分の経歴の説明が長くなっていないでしょうか。

中心に置くのは、見込み客が知りたいことです。自分に関係があるか。安心して参加できるか。この2つに答えているかを、最後にもう一度確かめてください。

まとめ

  • 募集文は開催情報の説明文ではなく、「自分に必要だ」と判断してもらう入口
  • 「起業家の方へ」ではなく、状況まで絞った対象と、見込み客の言葉の悩みから入る
  • 11の構成で組み、うまくいかなかった理由は構造で、成果は小さく具体的に伝える
  • AIの初稿には、自分の経験と見込み客のリアルな言葉を足す
  • 煽らない、盛らない、詰め込まない。締切は理由を添えて伝える

まずは、今の募集文の一行目を見直してみてください。「〇〇の方へ」の〇〇を、見込み客の状況が見える言葉に書き換えるところから始めましょう。