【2025年最新】Claudeの使い方。ChatGPTより「長い文章」が欲しいあなたが、今すぐ試すべきAI。
前回は、最新の「ChatGPT-5」について、「日本語の文字入り画像生成は最強だけど、セールスコピーのような文章作成は、少し物足りないかもしれない…」という、私個人の本音の評価をお伝えしました。
きっとあなたも、同じような悩みを感じたことがあるのではないでしょうか?
「ChatGPTにブログ記事を頼んだら、300文字くらいで終わってしまった…」
「もっと深く、長く、こちらの意図を汲んで書いてほしい!」
「セールスレターの“下書き”を頼みたいのに、これじゃ短すぎて叩き台にもならない…」
そう、ChatGPTは「速い」のですが、時としてその速さが「浅さ」や「短さ」につながってしまうことがあるのです。
もしあなたが、AIを「単なるおしゃべり相手」としてではなく、「電子書籍やブログ、セールスコピーを本気で書かせるためのビジネスパートナー」として使いたいなら。
今回は、私がChatGPTと並べてメインで使い倒している、もう一つの強力なAI、「Claude(クロード)」について、その使い方と実力を徹底的に解説します。
「ChatGPTの文章、なんだか短くて物足りない…」
まず、なぜ私たちはChatGPTの回答に「物足りなさ」を感じてしまうのでしょうか。
なぜ「最速」のChatGPTが、ライターを悩ませるのか
ChatGPTは、良くも悪くも「7億人」という膨大なユーザーを抱える「横綱」です。(2025年8月時点)
そのため、世界中のユーザーからの、ありとあらゆる質問に「素早く」答えることが求められます。
結果として、AIの思考モードは「Auto(自動)」が基本となり、複雑な指示を与えない限り、「速く、簡潔に答える」ことを優先しがちです。
私たちのように「プロのコピーライターとして、この背景情報をすべて読み込んだ上で、読者の感情に訴えかける3000文字のセールスレrターを書いてくれ」といった「重たい」要求は、ChatGPTのデフォルト設定とは、実は相性が良くないのです。
私たちが本当に欲しいのは「速さ」より「深さ」
あなたがAIに文章を書かせる目的は何でしょうか?
おそらく、「とにかく速く答えが欲しい」ことではなく、「自分が数時間かけて書くような、質の高い文章を、AIに代筆してもらう」ことのはずです。
そのためには、AIにも「速さ」より「深さ」が求められます。
AIが「うーん…」と数十分でも悩んでくれて、その結果、素晴らしい記事が出てくるなら、私たちは喜んで待つはずです。
この「深く考える」という思想を、設計の根幹に置いているのが、今回ご紹介する「Claude」なのです。
“書く”ためのAI、「Claude(クロード)」とは?
Claudeは、「Anthropic(アンスロピック)」という、元OpenAI(ChatGPTの開発元)のトップ開発者たちが設立した会社が作っているAIです。
ChatGPTとは「思想」が違う。AI界の「文章スペシャリスト」
前回、私はChatGPTを「画像もできるオールラウンダー」と評しました。
それに対して、Claudeは「文章(とコーディング)のスペシャリスト」です。
2025年現在、Claudeには、ChatGPTのような派手な画像生成や動画生成機能は(まだ)ありません。
その代わり、AIが「文章を書き、ロジックを組み立てる」という能力に、リソースを集中投下しています。
2025年秋、日本支社設立。Claudeが日本語に本気です
Claudeの使いにくかった点として、「サイトが全部英語」という問題が長らくありました。
しかし、2025年現在、サイトやメニューはすべて完璧な日本語に対応しています。
さらに、2025年の秋には日本支社が設立されるというニュースも入ってきており、今後、日本市場向けに、さらに高性能な日本語モデルが登場することが期待されています。
今、ライターとして最も注目すべきAI、それがClaudeです。
私がClaudeを「文章作成のメイン」に据える理由
では、なぜ私は、ChatGPTだけでなくClaudeにも(両方に)課金してまで使っているのでしょうか。
それには、明確な3つの理由があります。
【理由1】「じっくり考える」モードが標準装備
これが最大の違いです。
ChatGPTが「Auto(自動)」で速さを優先するのに対し、Claudeは「じっくり考える」モードがデフォルトでONになっています。
つまり、私たちがプロンプトを投げると、Claudeは毎回「はい、承知いたしました。では、深く考えますね」というスタンスで作業を開始してくれるのです。
もちろん、その分、回答が出てくるまでにChatGPTより数十秒長く待たされることもあります。
しかし、私たちが求めているのは「質の高い下書き」です。この「待つ価値」は十分にあります。
【理由2】私が試した結果、文章量が「2倍」になった(実録)
「じっくり考える」とは、具体的にどう違うのか?
私が使っている「メルマガ用プロンプト」と「広告配信用プロンプト」を、ChatGPT-5とClaude 4 Sonnet(後述)に、全く同じ条件で投げてみました。
テスト1:メルマガ執筆(ChatGPTとの比較)
ChatGPT-5も、以前よりは長い文章を書いてくれるようになりました。
しかし、Claude(Sonnet 4)に同じ指示を出すと、ChatGPTの約1.5倍〜2倍の長さで、より詳細な背景や具体例を含んだメルマガの草稿を書き上げてくれました。
電子書籍や、しっかりとした内容のブログ記事の下書きをさせたい場合、この「文章量の多さ」は圧倒的なアドバンテージになります。
テスト2:広告コピー(ChatGPTとの比較)
次に、Meta広告(Facebook広告)用のコピーライティングを依頼しました。
ここでも、ChatGPTが数行の「メインテキスト」を提案してきたのに対し、Claudeはその倍以上の長さで、より感情に訴えかけるようなストーリー仕立ての広告文を生成してくれました。
私の経験上、広告コピーは「短い方が良い」とは一概に言えず、むしろ長文でしっかり語りかける方が反応が良いケースも多々あります。
この「長文の選択肢」を最初から提示してくれるClaudeは、コピーライターとして非常に頼りになる存在です。
【理由3】「アーティファクト」機能が長文編集に便利
これは少し上級者向けですが、Claudeには「アーティファクト」という独自の機能があります。
チャットでAIに「メルマガを書いて」と指示すると、チャット欄に直接文章が流れるのではなく、画面の右側に「別ウィンドウ(編集パネル)」が開き、そこに完成した文章が表示されることがあります。
これは、AIが「これは長文の編集作業だな」と判断した場合に起動する機能で、私たちはチャット欄でAIと会話(修正指示)をしながら、右側の編集パネルでリアルタイムに完成していく文章を確認・編集できます。
これは、AIと一緒に「ウェブサイトのコードを書く」時や、「長文のセールスレターを推敲する」時に、非常に便利な機能です。
ゼロから始めるClaude(2025年最新)の使い方
では、実際にClaudeを使ってみましょう。
使い方はChatGPTと驚くほど似ているので、すぐに慣れます。
ステップ1:プランを選ぶ(無料、プロ、マックス)
claude.aiにアクセスし、アカウントを作成します。
- 無料プラン: まずはここから。Claudeの性能を十分に体験できます。
- プロプラン(月額$20 / 年払い$17): 私はこれを使っています。 理由は、後述する最上位モデルが使えることと、使用制限が大幅に緩和されるためです。
- マックスプラン(月額$100〜): 最上位モデルをプロプランの5倍〜20倍使いたい、ヘビーなITエンジニア(開発者)向けのプランです。私たちライターには、プロプランで十分すぎます。
ステップ2:モデルを選ぶ(Opus vs Sonnet)
有料のプロプランを契約すると、AIモデルを選べるようになります。
- Claude Opus 4.1(オーパス): Claudeの最上位モデル。最も賢く、最も深く考えます。
- Claude Sonnet 4(ソネット): Opusよりわずかに性能が劣る(とはいえ超高性能)かわりに、高速で、使用回数制限も緩い、バランスモデルです。
「じゃあ、常にOpusを使えばいいの?」
いいえ、違います。Opus 4.1は、プロプラン(月額$20)でさえ、使用回数にかなり厳しい制限があります。
私のおすすめは、
「99%の日常業務(ブログ、メルマガ、広告文)は、Sonnet 4で行う」
「ここぞという時(例:超重要なセールスレターの第一稿)だけ、Opus 4.1を使う」
という使い分けです。
まずは「Sonnet 4」をメインに使い、その質の高さに驚いてください。
ステップ3:AIに「あなたのこと」を記憶させる(個人設定)
ChatGPTの「カスタマイズ」機能と同じものが、Claudeにもあります。
画面左下の設定から「個人設定」を選びます。
ここで、「あなたの名前」「役職(私はマーケティングを選んでいます)」そして「個人設定(カスタム指示)」を入力できます。
ここに、ChatGPTの時と全く同じ、あなたの「背景情報(マザープロンプト)」を貼り付けましょう。
【私の個人設定例】
あなたはプロのダイレクトレスポンスマーケティングのコピーライターとして文章を書いてください。
(※以下、ChatGPTの時と同じ指示内容なので割愛)
これを一度設定するだけで、Claudeは常に「プロのコピーライター」として、あなたのビジネスを理解した上で回答してくれるようになります。
ステップ4:「スタイル」機能でAIの文体をカスタマイズする
Claudeには「スタイルの作成」という面白い機能があります。
これは、あなたの「過去に書いた文章(ブログ記事など)」をAIに読み込ませることで、AIがあなたの文体や「クセ」を学習し、それを模倣して文章を書いてくれる機能です。
…と、ここまでが建前です。
以前のClaudeは文章が堅苦しかったため、この機能が重宝されていました。
しかし、2025年8月以降のSonnet 4は、「標準(スタンダード)」設定のままでも、非常に自然で高品質な日本語を書いてくれます。
私も、このカスタムスタイル機能は「標準」のまま使っており、特に不便は感じていません。
【Claude上級テク】「プロジェクト」機能で、あなたの“最強プロンプト”を保存しよう
最後に、Claudeで最も便利な機能の一つをご紹介します。
それは「プロジェクト」機能です。
これは、ChatGPTでいうところの「カスタムGPT(GPTs)」と全く同じ機能です。
毎回、「超・長文プロンプト」をコピペするのは面倒ですよね。
この「プロジェクト」機能を使えば、その長文プロンプトを「テンプレート」として保存しておくことができます。
私は、
- 「コミュニティ投稿用の告知文作成プロジェクト」
- 「YouTube動画の文字起こし要約プロジェクト」
- 「メルマガ執筆プロジェクト」
といった形で、よく使うプロンプトを「プロジェクト」として保存しています。
(スター★をつけておくと、左上のメニューに常時表示されて便利です)
これにより、作業のたびにプロンプトを探す手間が省け、ワンクリックでAIに複雑な指示を出せるようになります。
ChatGPTとClaude、どちらに課金すべきか?
ここまで読んで、あなたも迷っているかもしれません。
「結局、ChatGPTとClaude、どっちの有料プラン(月額$20)に入ればいいの?」と。
私の答えは「あなたの目的によります」です。
「画像」のChatGPT、「文章」のClaude
- ChatGPT-5を選ぶべき人:
- 「日本語の文字入り画像」がどうしても必要。
- リサーチ、翻訳、要約など、「短く速い」回答がメイン。
- Claude 4を選ぶべき人:
- 「文章作成」がメイン業務。
- ブログ、電子書籍、セールスレターなど、「長く、質の高い」下書きが欲しい。
- 画像や動画は(今のところ)不要。
私が両方に課金している「使い分け」戦略
私は、両方(月額$20 + $20 = $40)に課金しています。
- ChatGPTには「リサーチ」と「日本語画像生成」を。
- Claudeには「ブログ執筆」と「広告コピー作成」を。
と、完全に「使い分け」ています。
月額$40(約6,000円)で、超優秀な「リサーチ・デザイナー」と「専属ライター」を24時間雇えると考えれば、これほど安い投資はありません。
まとめ
今回は、「書くこと」に特化したAI、Claude(クロード)について徹底的に解説しました。
ChatGPTが「オールラウンダー」なら、Claudeは「文章のスペシャリスト」です。
- デフォルトで「じっくり考える」モードがON
- ChatGPTの2倍近い「長文」を生成してくれる
- 「プロジェクト」(カスタムGPT)機能でプロンプトを保存できる
といった特徴があり、私のように「AIに本気の文章を書かせたい」と考える個人事業主にとって、最強のパートナーとなり得ます。
ChatGPTで「物足りなさ」を感じていたあなたは、ぜひ一度、claude.aiの無料版から試してみてください。その「文章の深さ」と「長さ」に、きっと驚くはずです。
次のステップ:そして「第3のAI」、Geminiの実力は?
さて、これで「ChatGPT」と「Claude」という、2大巨頭を紹介しました。
しかし、2025年のAI戦国時代は、これで終わりではありません。
「そういえば、前回『Gemini 2.5 Proがセールスコピー最強』って言ってませんでしたっけ?」
その通りです。
実は、文章作成において、この2強を猛追、いや、ある分野では追い越していると私が感じているのが、Googleの「Gemini(ジェミニ)」です。
次は、いよいよ「第3のAI」であるGemini 2.5 Proが、なぜ私のセールスコピーの第一候補なのか、その実力と、驚くべき「無料での使い方」について解説していきます。
(※もしあなたが、AIを使って「売れる文章」を最速で書く方法の全体像を知りたい場合は、まずは無料の電子書籍やウェブセミナーをご覧になることをお勧めします。)



