個人でビジネスをしている方や、小さな会社を経営している方から、「毎日の集客や営業に追われて、自分の時間がまったくない」という悩みをよく聞きます。もっと効率よくビジネスを回したい、同じ説明を何度も繰り返す毎日から抜け出したい。そう考えたことがある方は多いと思います。
これまでの集客は、ブログを毎日更新したり、SNSで発信し続けたりと、時間と労力をかけ続けるやり方が中心でした。このやり方だと、あなたが手を止めた瞬間に、集客も売上も止まりやすくなります。
結論から言うと、この状態から抜け出す方法の一つが「フルオートマーケティング」です。集客から販売、購入後のフォローまでの流れを、インターネット上で仕組みにしておく考え方です。ただし、仕組みを作れば放っておいても売れ続ける、というわけではありません。仕組み化とは「何もしなくていい状態」ではなく、「毎回ゼロから手を動かさなくていい状態」です。
この記事では、フルオートマーケティングを作る5つのステップと、作ったあとの見直し方、よくある失敗をお伝えします。
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フルオートマーケティングとは
フルオートマーケティングとは、集客から販売、購入後のフォローまでの一連の流れを、インターネット上で仕組みにしておくことです。
私はよく、自動販売機にたとえて説明します。自動販売機は、店員がいなくても、欲しい人が来ればその場で買えます。同じように、見込み客があなたを見つけ、信頼し、商品を選ぶまでの流れを、あらかじめ用意しておくのです。
ただ、自動販売機も、置いただけでずっと売れ続けるわけではありません。売れ筋の商品を入れ替えたり、補充したり、置く場所を見直したりして、はじめて売上が続きます。フルオートマーケティングも同じで、作ったあとの見直しが欠かせません。
私自身、以前は毎日パソコンに張り付いて、作業に追われる日々を送っていました。仕組みを作ってからは、ビジネスの作業に使う時間が大きく減り、空いた時間を新しい事業のアイデアを考えることや、自分の好きなことに使えるようになりました。
フルオートマーケティングの土台にある考え方は、フルオートマーケティングの土台「DRM」で解説しています。
フルオートマーケティングを作る5つのステップ
フルオートマーケティングは、次の5つのステップで作ります。
| ステップ | やること |
|---|---|
| 1. 集客 | 見込み客が見つけてくれる入り口を作る |
| 2. 連絡先の登録 | 見込み客に連絡先を登録してもらう |
| 3. 信頼関係づくり | メールなどで、信頼を少しずつ育てる |
| 4. 販売 | ふさわしいタイミングで商品を案内する |
| 5. 購入後のフォロー | 買ってくれた人に満足してもらい、関係を続ける |
一つずつ見ていきましょう。
ステップ1:見込み客が見つけてくれる入り口を作る
最初のステップは、あなたの商品やサービスに関心を持ちそうな人が、あなたを見つけてくれる入り口を作ることです。
- ブログ:見込み客が検索しそうな言葉で、役に立つ記事を書き、検索から来てもらう
- SNS:見込み客がよく使うSNSで、役に立つ情報を発信したり、広告を出したりする
意識したいのは、一度作ったら、しばらくの間は見込み客を連れてきてくれる内容にすることです。その時だけで終わる話題より、長く探され続ける悩みに答える内容のほうが、入り口として働き続けてくれます。
ステップ2:見込み客に連絡先を登録してもらう
次に、来てくれた人に、メールアドレスやLINEなどの連絡先を登録してもらいます。ブログやSNSを見てくれただけでは、そのあとこちらから連絡することができないからです。
ただ「登録してください」とお願いしても、登録してくれる人は多くありません。そこで、見込み客の悩みを解決する手引きや、解説の動画など、役に立つ特典を用意し、それと引き換えに登録してもらいます。
ステップ3:メールなどで信頼関係を育てる
連絡先を登録してくれた人に、いきなり商品を売り込むことはしません。ステップメール(あらかじめ用意した複数のメールを、決めた日程で順番に届ける仕組み)などを使って、少しずつ信頼関係を育てていきます。
役に立つ情報を届けたり、あなたの想いや、この仕事を始めたきっかけを伝えたりして、「この人の話なら信頼できる」と感じてもらうことが目的です。
ステップ4:ふさわしいタイミングで商品を案内する
信頼関係ができて、読者が「この悩みを解決したい」と感じているタイミングで、商品を案内します。ステップ3がしっかりできていれば、無理に売り込む必要はありません。販売ページで商品の内容を分かりやすく伝え、必要な人が自分で判断できるようにします。
ステップ5:購入後のフォローで関係を続ける
商品が売れたら終わり、ではありません。購入者だけに向けた情報を届けたり、使い方のサポートをしたりして、「買ってよかった」と感じてもらいます。
満足してくれたお客様は、次の商品も検討してくれたり、周りの人に紹介してくれたりすることがあります。購入後のフォローまで仕組みに入れておくことで、一度きりの取引で終わらない関係が作れます。
どんなビジネスに応用できるか
フルオートマーケティングの考え方は、情報を売るビジネスだけのものではありません。たとえば、次のような応用が考えられます。
- 教室やサロン:体験レッスンや、特定のメニューの予約につなげる
- コーチやコンサルタント:セミナーや個別相談の申し込みにつなげる
- 地方の事業者:地元以外の地域からも、見込み客に見つけてもらう
どのビジネスでも、「見つけてもらう→連絡先を登録してもらう→信頼を育てる→案内する→購入後も関係を続ける」という流れは同じです。あなたのビジネスに当てはめるときは、この5つのうち、どこが今いちばん弱いかを考えてみてください。仕組みの背骨となる要素は、フルオートマーケティングの始め方と背骨となる3要素でまとめています。
仕組みを作ったあとの見直し方
仕組みは、作った時点で完成ではありません。作ったばかりの仕組みには、たいてい弱いところがあります。そして、読者の悩みや市場の様子も、少しずつ変わっていきます。
見直しは、次の順番で進めると迷いません。
- 集客、登録、メールの開封、販売ページの閲覧、申し込みの数字を、それぞれ書き出す
- 前のステップから次のステップへ進む割合が、一番低いところを探す
- そこだけを直して、しばらく数字の変化を見る
- 良くなったら、次に低いところへ移る
一度に全部を直そうとせず、一番弱いところを1つずつ直していきます。 仕組みが動き出したあとの改善の進め方は、基本の仕組みが完成したあとの改善で詳しく解説しています。
フルオートマーケティングでよくある失敗
最後に、つまずきやすいところを整理しておきます。
| よくある失敗 | どう直すか |
|---|---|
| ツールを入れることから始める | 先に5つのステップの流れを設計する |
| 連絡先の登録をしてもらわず、発信だけを続ける | 登録してもらう入り口と特典を用意する |
| 登録してすぐに商品を売り込む | 案内の前に、信頼を育てるメールを入れる |
| 作ったら手を離してしまう | 数字を書き出して、定期的に見直す |
| 最初の準備を短く見積もる | 土台づくりには、まとまった時間がかかると考えておく |
特に気をつけたいのが、最後の失敗です。自動販売機も、設置するまでには場所を選んだり、商品を詰めたりする準備が必要ですよね。フルオートマーケティングも、最初の記事やメールの用意、仕組みの設定には、集中して取り組む時間が必要です。その準備を終えたあとも、見直しは続きます。それでも、毎回ゼロから同じ説明をする必要がなくなる分、使える時間は増えていきます。
まとめ
- フルオートマーケティングは、集客から購入後のフォローまでの流れを、インターネット上で仕組みにする考え方
- 作り方は「集客→連絡先の登録→信頼関係づくり→販売→購入後のフォロー」の5つのステップ
- 仕組み化は「何もしなくていい状態」ではなく、「毎回ゼロから手を動かさなくていい状態」
- 作ったあとは、数字を書き出して、一番弱いところを1つずつ直していく
- 最初の土台づくりには、まとまった時間がかかると考えておく
まずは、今のあなたのビジネスの流れを5つのステップに当てはめて書き出してみてください。抜けているステップがあれば、そこが最初に整える場所です。
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