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いつでも入会できるサブスクほど、申し込みが後回しにされます|常時募集と期間限定募集の違いと、1年の募集計画の立て方

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この記事は約8分で読めます。

会員制のサービスを始めて、いつでも入会できるようにしている。興味を持ってくれる人はいるのに、申し込みはぽつりぽつりとしか来ない。そんな状態に悩んでいる方は多いです。

「気になってはいるんです」「落ち着いたら入ります」。こうした言葉をもらったのに、その人がそのまま入会しなかった、という経験はありませんか。

結論から言うと、いつでも入れる会員制は、相手にとって「今でなくていい会員制」になりやすいです。だからこそ、募集の仕方を「常時募集」にするか「期間限定募集」にするかを意識して選び、1年の募集計画を先に立てておくことが大切になります。

この記事では、2つの募集の違いと向いている市場、期間限定にするなら締め切りを本当に守るべき理由、常時募集で入会の理由を作る方法、そして1年の募集計画の立て方を解説します。

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いつでも入れる会員制ほど「今でなくていい」になる

人は、急ぐ理由がないことを後回しにします。いつでも入れると分かっていると、「来月でもいい」「もう少し考えてから」と判断を先に延ばします。

そして、いったん後回しにされたものは、たいてい忘れられます。「あとで見よう」と保存した記事や動画を、実際に見返すことはあまり多くないですよね。会員制の案内も同じで、「落ち着いたら」は、多くの場合やってきません。

これは相手の意志が弱いからではありません。毎日忙しく、ほかに考えることがたくさんある中で、今決めなくていいものを後回しにするのは自然なことです。だから主催者の側で、「今、決める理由」を用意しておく必要があります。

その方法は大きく2つあります。いつでも入れる形のまま、毎月の入会理由を用意する「常時募集」と、募集する時期そのものを区切る「期間限定募集」です。

サブスクでは「相手の悩みが待てるかどうか」で選ぶ

2つの募集の形の一般的な違いや、期間を決めた募集からいつでも入れる入口へ切り替える手順は、期間限定の募集と、いつでも入れる入口を使い分ける5つの手順で詳しく解説しています。ここでは、毎月続けてもらうサブスクならではの選び方だけをお伝えします。

基準はシンプルで、相手の悩みが「待てるかどうか」です。たとえば、親の介護が急に始まった家族向けに、手続きや日々の工夫を伝える会員制があったとします。この悩みを抱えた人は、「次の募集は半年後です」と言われても待てません。こうした待てない悩みの市場では、常時募集が合っています。

一方、技術を身につけたい、習慣を作りたい、仲間と学びたいといった悩みは、今日でなくても困りません。新年度や年明けのように、始めたくなる時期がはっきりしている市場もあります。こうした市場では、期間限定募集のほうが後回しにされにくくなります。新しい会員が同じ時期にまとまって入るので、最初の段階を一緒に進めてもらいやすいのも、サブスクにとっては大きな利点です。

期間限定にするなら、締め切りは本当に守る

期間限定募集で一番大切なのは、締め切りを本当に守ることです。

締め切ったあとに「やっぱり入りたい」という連絡が来ると、受け付けたくなる気持ちはよく分かります。でも、一度でも例外を作ると、締め切りは意味を失います。「締め切りと言っても、頼めば入れてもらえる」と知った人は、次の募集でも急がなくなります。そして、締め切りを信じて期間内に申し込んだ人に対して不公平になります。

締め切りには理由を添える

締め切りを設けるときは、その理由も伝えます。理由のない締め切りは、急がせるための演出に見えてしまうからです。

たとえば、次のような理由です。

  • 新しい会員を同じ時期に迎え、最初の1か月を手厚く支えたいから
  • 主催者が一人で運営していて、一度に支えられる人数に限りがあるから
  • 会員が最初の段階を一緒に進めるように、始める時期をそろえたいから

こうした理由は、作り話ではなく、運営の実情そのものです。正直に伝えれば、相手も締め切りを受け入れやすくなります。

反対に、勧めないやり方もあります。まだ余裕があるのに「残りわずか」と書くこと、期限が来ても延長を繰り返すこと、時間が来ても何も変わらないカウントダウンを表示すること、そして「今が一番安い」と言い切って急がせることです。どれも一時的には申し込みが増えるかもしれませんが、気づかれたときに信頼を大きく失います。サブスクの場合、その不信感は新しく入る人だけでなく、今続けてくれている会員にも伝わります。「この主催者の言葉は信じていい」と思ってもらえることが、毎月払い続けてもらう土台になるのです。

「今回は見送る」を選べるようにする

案内の中には、「今回は見送る」という選択肢もはっきり書いておきます。たとえば、「今は時間が取れないという方は、無理に申し込まないでください。次の募集のときに、改めてご案内します」と伝えます。

見送る自由があると分かると、相手は安心して案内を読めます。急かされている感じがしないので、「今の自分に必要かどうか」を落ち着いて考えられるからです。その結果、入会した人の納得感も高くなり、続けてくれやすくなります。

次回募集の案内リストを用意する

締め切ったあとに入りたいと連絡してくれた人や、今回は見送った人には、次回募集の案内リストへの登録を勧めます。名前とメールアドレスを登録してもらい、次の募集が始まるときに必ず知らせます。

案内リストに登録した人には、待っている間も、ときどき役に立つ情報や会員の様子を届けておきます。今の会員が、どんなふうに段階を進んでいるのか。そうした話は、待っている人の「入りたい」という気持ちを自然に育ててくれます。会員の話の伝え方は、サブスクの募集で使う3種類の「会員の物語」で詳しく解説しています。

締め切り後に連絡をくれた人への返事は、断るだけで終わらせず、「次の募集の時期」と「案内リストへの登録方法」を必ず添えます。断られても丁寧に扱われた人は、次の募集で入会してくれることがあります。

常時募集なら、毎月の「今月入る理由」を用意する

常時募集を選ぶ場合は、締め切りがない分、毎月「今月入る理由」を用意します。

一番自然なのは、その月の中身を理由にすることです。たとえば、「今月は〇〇をテーマに勉強会を開きます。今月入会した方は、この勉強会に参加できます」のように案内します。毎月の中身の作り方は、会員制で毎月届ける中身の作り方で解説しています。

その月に入会した人だけが受け取れる特典を用意する方法もあります。ここでも大切なのは、守れる範囲で約束することです。「今月だけ」と書いたものを翌月も出し続けると、期限の言葉が信じてもらえなくなります。翌年に同じ特典を出す予定があるなら、「今月だけ」とは書かずに、「今月入会した方へのお礼です」のように伝えます。

毎月の案内は、一度1年分の流れを作っておくと、翌年からは中身を見直すだけで使えます。毎月ゼロから考えようとすると続かないので、最初に1年分の月ごとのテーマを決めておくのがおすすめです。

1年の募集計画は「大きな募集を先に、小さな募集を後に」

どちらの募集を選んでも、1年の募集計画を先に立てておくと、運営がぐっと楽になります。期間限定募集の場合は、次の2つの手順で決めます。

  1. 大きな募集の時期を先に決める
  2. 小さな募集の時期を後から決める

手順1:大きな募集の時期を先に決める

まず、1年のうちで一番力を入れる募集の時期を決めます。選ぶ基準は、あなたの市場で「始めたい」気持ちが高まる時期です。新年度、年明け、仕事の繁忙期が終わったあとなど、相手の暮らしのリズムから考えます。

大きな募集を年に何回か行うなら、間を十分に空けます。大きな募集の前には、発信を通して相手との関係を育て、会員制で手に入る未来を知ってもらう期間が必要だからです。間が短いと、この準備が足りないまま次の募集を迎えることになります。

もう1つ見落としやすいのが、自分の手が空いているかどうかです。前の募集で入った会員を迎え入れている最中に、次の募集を重ねると、どちらも中途半端になります。

手順2:小さな募集の時期を後から決める

大きな募集の時期が決まったら、その間に小さな募集を置きます。小さな募集は、次回募集の案内リストに登録している人に向けて、短い期間だけ入会を受け付けるものです。

ただし、小さな募集にも本当の理由が必要です。たとえば、「会員の卒業で席に空きが出た」「新しい段階の中身ができあがった」といった理由です。理由を作り話で用意してまで、募集の回数を増やす必要はありません。

常時募集の場合は、この計画が「1年分の月ごとのテーマと案内」に置き換わります。どの月に何を理由に案内するかを、カレンダーに書き込んでおきましょう。

募集の形を決めるときの、よくある3つの失敗

最後に、募集の形を決めるときによく起きる失敗を3つ挙げておきます。

1つ目は、市場を見ずに「期間限定のほうが申し込みが集まるらしい」という理由だけで選ぶことです。待てない悩みを抱えた人の多い市場で募集期間を区切ると、一番助けが必要な人を締め出してしまいます。どちらが優れているかではなく、相手の悩みに合うかどうかで選びます。

2つ目は、期間限定にしたのに、締め切り後の問い合わせに応じてしまうことです。一人に例外を作ると、次からは「頼めば入れる」という前提で受け止められます。気の毒に感じるときこそ、次回募集の案内リストを丁寧に案内しましょう。

3つ目は、募集を増やしすぎることです。募集のたびに案内を作り、新しい会員を迎え、問い合わせに答えるのは、思った以上に手間がかかります。募集の回数を増やすより、1回ごとの準備と、入会したあとの支えに力を使うほうが、会員は長く続けてくれます。少人数で無理なく回すことを前提に、自分が支えられる回数を決めてください。

まとめ

  • いつでも入れる会員制は、「今でなくていい」と後回しにされやすい
  • 待てない悩みには常時募集、待てる悩みや時期のある悩みには期間限定募集が向いている
  • 期間限定にするなら、締め切りは本当に守り、理由を添え、「今回は見送る」も選べるようにする
  • 締め切り後の人には、次回募集の案内リストを案内する
  • 常時募集なら、守れる範囲で毎月の「今月入る理由」を用意する
  • 1年の募集計画は、大きな募集を先に、小さな募集を後に置く

まずは、あなたの会員制の相手が「待てる悩み」を抱えているのか、「待てない悩み」を抱えているのかを考えてみてください。そこが決まると、募集の形と1年の計画が見えてきます。まだ会員制を始めていない方は、作る前に初期メンバーを募る「先行募集」から読んでみてください。

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