もう書く内容に困らない!売れるステップメールを作る「教育」準備の7ステップ
あなたは、ステップメールで「教育」が重要だと分かってはいるものの、「具体的に、どんな内容を、どんな順番で書けばいいんだろう…」「そもそも、自分の商品の場合、何を“教育”すればいいんだ?」と、いざパソコンを前にすると、その第一行目が書けずに固まってしまっていませんか?
ここでは、そんなあなたの悩みを解消し、あなたのステップメールの”脚本”を完璧に書き上げるための、非常に強力な準備プロセス「教育設計7ステップ」をご紹介します。この7つの質問に順番に答えていくだけで、あなたが伝えるべきメッセージが、面白いように浮かび上がってきます。
多くの人がステップメールで挫折するのは、この「準備」を怠り、いきなり本文を書き始めようとするからです。しかし、優れた教育は、行き当たりばったりの文章からは決して生まれません。家を建てる前に、まず精密な設計図を描くことから始めましょう。
ステップメールで読者の心を動かし、あなたの商品を「買わせてください!」と言わせる状態を作り出すために、以下の7つのステップを順番に踏んでいきましょう。今回は、例として「英語の個人レッスン」を売る場合を想定して解説します。
ステップ1:商品の「コンセプト」を書き出す
まず、あなたの商品のゴール、つまり「この商品を通じて、お客様にどうなってもらいたいのか」を、一言で表すコンセプトを明確にします。
- 例:「机上の空論ではない、世界で通じる本物の英語力を身につけ、人生の可能性を広げるための個人レッスン」
このゴールが、あなたの教育の「北極星」となります。すべてのメッセージは、読者をこのゴールへと導くために存在します。
ステップ2:ターゲット読者の「欲求・不安」を書き出す
次に、あなたのランディングページに集まってくる読者像と、彼らが抱える悩みや願望を具体的にします。相手の立場を理解しなければ、心に響く言葉は届けられません。
- 例:「英語を話したいけど、何から手をつければいいかわからない」「昔、英会話学校で挫折した経験がある」「海外旅行でもっと現地の人と話してみたい」
ステップ3:読者が想像する「ライバル」を書き出す
読者が「英語がうまくなりたい」と思った時、あなたの個人レッスン以外に、どんな解決策を思い浮かべるでしょうか?それらすべてが、あなたの「ライバル」です。
- 狭義のライバル(同業者): 他の英語個人レッスン
- 広義のライバル(代替手段): 英会話スクール、参考書、学習アプリ、聞き流し教材、海外留学など
これらのライバルよりも、あなたの選択肢が優れていることを、後ほど証明していく必要があります。
ステップ4:ライバルと比較した自分の「強み・弱み」を書き出す
ライバルを全て洗い出したら、それらと比較して、あなたの商品の「強み」と「弱み」を客観的に分析します。
▼広義のライバル(参考書や英会話学校など)と比較した場合
- 強み: マンツーマンで質問しやすい。サボりにくい。自分のレベルに完全に合わせられる。
- 弱み: 価格が高い。好きな時間に学習できない。
▼狭義のライバル(他の個人レッスン)と比較した場合
- 強み: 講師に10年以上の海外滞在経験がある。イギリス英語に特化している。深夜でも対応可能。
- 弱み: 週末しかレッスンできない。アメリカ英語は専門外。
この分析が、後の教育内容の「核」となります。
ステップ5:「理想の読者」の価値観を書き出す
ステップ4で分析した「強み」を最高に評価し、「弱み」を全く気にしない、あなたにとって”理想のお客様”が持つであろう価値観を書き出します。これが教育のゴール地点です。
- 例:「どうせ学ぶなら、本場のイギリス英語がいい!」「安かろう悪かろうより、高くても質の高いレッスンを受けたい」「週末に集中して学ぶ方が効率的だ」
ステップ6:「現在の読者」の価値観を書き出す
次に、ステップメールに登録したばかりの読者が持っているであろう、ネガティブな価値観を想定します。これが教育のスタート地点です。
- 例:「個人レッスンなんて高くて無理」「英語なんて参考書で十分」「とにかく安く済ませたい」「毎日勉強しないと話せるようにならないはずだ」「あなたのことなんて全く知らないし、信用できない」
ステップ7:「理想と現実のギャップ」を埋めるコンテンツを考える
いよいよ、ステップメールの具体的な内容を考える段階です。ステップ6の「現在の価値観」を、ステップ5の「理想の価値観」へと塗り替えるために、どんな情報を、どんな順番で伝えればいいかを考えます。
- 「個人レッスンは高い」と思っている読者には…
→「なぜ、自己投資をケチると、結果的に時間とお金を失うのか?」というテーマで、価値あるものにはお金を払うべき、という教育をする。
- 「週末しかレッスンできない」という弱みをカバーするには…
→「英語学習は、時間より密度。忙しいビジネスマンが週末だけでマスターする秘訣」というテーマで、毎日やらなくても良い、という教育をする。
- 「あなたのことを信用できない」という読者には…
→ 講師の失敗談や成功体験、英語教育にかける想いなどを語り、徹底的に自己開示をして、人間的な信頼を獲得する。
このように、一つひとつのギャップを埋めていく作業が、そのままあなたのステップメールの各メールのテーマになります。この作業を終える頃には、7日間、14日間分のメールの骨子が、すでに出来上がっていることでしょう。
まとめ
ここまで、売れるステップメールの土台となる「教育」の準備方法について、7つのステップで解説してきました。最後に要点を4つにまとめました。
- 優れた教育とは、行き当たりばったりではなく、7つのステップに基づいた「設計図」に沿って、戦略的に行われる。
- 競合(ライバル)を分析し、それに対する自分の「強み」と「弱み」を客観的に把握することが、すべての基本となる。
- 教育のゴールは、あなたの「強み」を最高に評価してくれる「理想の読者の価値観」を明確に定義すること。
- ステップメールの内容とは、読者の「現在の価値観」を「理想の価値観」へと導くための、”ギャップを埋める”情報そのものである。
この7ステップという名の設計図があれば、もうあなたは「何を書けばいいか分からない」と悩むことはありません。さあ、あなたの知識と経験を、読者を魅了する最高の”脚本”へと昇華させてください。