“教えすぎ”はNG!ランディングページで「あえて秘密」を作るべき理由
あなたは、いよいよランディングページの本文を書き始めようとして、「自分の知識を全部伝えなきゃ!」「ここでしっかり価値を証明しないと、誰も登録してくれない…」と、つい熱心に、そして丁寧に中身を解説しようとしていませんか?
ここでは、そんな誠実で真面目なあなたほど陥りがちな罠を回避するための、登録率を最大化する「あえて多くを語らない」という、逆説の文章術についてご紹介します。これを読めば、なぜLPで詳しく説明することが、実は登録率を下げる自殺行為なのか、その衝撃の理由がわかります。
あなたのLPの目的は、読者を教育することではありません。信頼を獲得することでもありません。LPのたった一つの目的は、「メールアドレスを登録してもらう」こと。その目的を達成するためには、訪問者を満足させてはいけないのです。
逆説の真理:なぜLPで“教えすぎ”が致命的なのか?
「LPの本文はどれくらいの長さがいいですか?」という質問をよくいただきますが、これに決まった答えはありません。たった数行のキャッチコピーだけで十分な場合もあれば、動画が一本だけ置いてある場合もあります。
ここで理解すべき最も重要な原則は、「LPでは、内容に関する具体的な解説をしすぎない」ということです。
なぜなら、もしLPの段階でノウハウを詳しく解説しすぎてしまうと、読者はそこで好奇心を満たされてしまい、「なるほど、勉強になった。ありがとう」と満足して、登録せずにページを閉じてしまうからです。
想像してみてください。面白いミステリー小説の帯に、犯人の名前がデカデカと書かれていたら、あなたはその本を買うでしょうか?買いませんよね。それと同じです。
LPの役割は、読者の好奇心と期待感を極限まで高め、「答えはメルマガの中で!」と、核心部分をあえてぼかすこと。そして、その答えを知りたいと思わせ、登録へと導くことなのです。詳しい解説や教育は、登録してもらった後のステップメールで、存分に行えばいいのです。
LPは教科書ではない。最高の「映画予告編」を作れ
では、LPの本文では具体的に何に焦点を当てて書けばいいのでしょうか。それは、これから始まる「本編(ステップメール)」がいかに素晴らしいかを伝える、最高の「映画の予告編」に徹することです。
予告編のポイント1:約束(どんなものがもらえるのか?)
「〇〇を完全網羅した、全50ページのPDFレポートをプレゼント!」のように、手に入るものを明確に示します。
予告編のポイント2:変身(読むとどうなれるのか?)
「この情報を手にしたあなたは、もうお金の不安に悩まされることはありません」のように、読者が手にする輝かしい未来を、ありありと想像させます。
予告編のポイント3:価値(どれだけの価値があるのか?)
「通常は5万円のコンサルでお伝えしている内容です」「〇〇の専門家も絶賛したノウハウ」のように、提供する情報の希少性や権威性を伝えます。
予告編のポイント4:謎(どれだけ面白いのか?)
「なぜ、あの平凡な主婦は〇〇だけで資産を築けたのか?その秘密を公開します」のように、常識を覆すような謎を提示し、好奇心を刺激します。
予告編のポイント5:理由(なぜ登録すべきなのか?)
「このチャンスを逃せば、あなたは一生損をし続けるかもしれません」のように、今すぐ登録すべき理由を伝え、行動を促します。
多少の「うさん臭さ」は許される?信頼と登録のバランス
「そんなに煽ったら、うさん臭いと思われない?」と不安になるかもしれません。もちろん、真っ赤な嘘はいけません。しかし、多少うさん臭いと思われるリスクを冒してでも、LPでは好奇心を煽ることを優先すべきです。
なぜなら、LPの段階で生まれる多少の不信感は、その後のステップメールで、誠実な情報提供を続けることで、いくらでも晴らすことができるからです。しかし、登録してもらえなければ、その機会すら与えられません。不信感を晴らすどころか、あなたの存在は一瞬で忘れ去られてしまいます。
LPの目的は「信頼獲得」ではなく、「リスト獲得」。この目的の違いを、決して見誤らないでください。
まとめ
ここまで、ランディングページの本文で伝えるべき内容の本質について解説してきました。最後に要点を4つにまとめました。
- LP本文の目的は、読者を「教育」することではなく、好奇心と期待感を最大化させて「登録」させることである。
- 内容を詳しく解説しすぎると、読者は満足してしまい登録率が下がるため、核心部分は「あえてぼかす」ことが重要。
- LPは、本編であるステップメールへの期待感を高めるための「映画の予告編」と心得え、約束・変身・価値・謎・理由を伝えることに徹する。
- LPの段階では、信頼獲得よりもリスト獲得を優先する。多少の不信感は、登録後のステップメールで十分に挽回可能。
読者を満足させるのは、あなたの手の内に入ってきてくれた後でいいのです。まずは、あなたの世界の入り口に立っている読者を、中へと招き入れる最高の「予告編」作りに全力を注ぎましょう。