“お客様の声”に宝の地図が眠る。売上を1.5倍にする購入者アンケート術
あなたは、商品がある程度売れるようになってきたものの、「本当に、お客様はこの商品に満足してくれているのだろうか？」「一体、どんな人が私の商品を買ってくれているんだろう？」と、肝心のお客様の”顔”が見えないまま、手探りでビジネスを進めていませんか？
その暗闇を照らす強力な懐中電灯、それが「購入者アンケート」です。ここでは、あなたのビジネスの改善点を明らかにし、さらなる成長への道筋を発見するための、購入者アンケートの戦略的な実施方法を解説します。
データ分析と聞くと、アクセス数や成約率といった「数字」ばかりを思い浮かべるかもしれません。しかし、本当に価値があるのは、その数字の裏にある、お客様の「生の声」です。その声に耳を傾けることこそ、あなたのビジネスを飛躍させる、一番の近道なのです。
購入者アンケート、2つの重要な目的
商品が売れ始めたら、ぜひ購入者アンケートを実施してください。その目的は、大きく分けて2つあります。
目的1：顧客満足度の調査
バックエンド商品の成約率や、リピート購入に直結するのが、お客様の「満足度」です。フロントエンド商品で不満を覚えたお客様が、次の商品を買ってくれることは、まずあり得ません。逆に、満足度が高ければ、バックエンドの成約率も、その後の継続率も期待できます。アンケートで「商品に満足しましたか？」という設問を設け、「はい」と答える人の割合が最低でも80%、できれば90%以上を目指しましょう。
目的2：商品購入者の「属性把握」
これが、アンケートの真の力です。実際に商品を買ってくれたのは「どんな人」なのかを知ることで、あなたのビジネスの改善点が、面白いように見えてきます。ランディングページでは「ゆるく」集客しているため、様々な読者が集まりますが、その中で「本当に反応してくれる人＝あなたの理想のお客様」が誰なのかを、特定するのです。
実例：X（旧Twitter）集客は無駄だった？アンケートが売上を1.5倍にした話
X（旧Twitter）を中心に集客していたNさんの実例ですが、売上が伸び悩んでいました。そこで購入者アンケートを実施してもらったところ、驚くべき事実が判明したのです。
商品購入者のほとんどが、彼が力を入れていなかった、ブログか動画サイトの経由だったのです。
さらに調査を進めると、彼が集めていたTwitterのフォロワーは、高額な商品を買えない若い学生がほとんどで、実際に商品を購入していたのは、ブログや動画経由の社会人だったことが分かりました。
この結果を受け、Nさんは方針を転換。
ターゲットを社会人に絞り、集客の主戦場をブログと動画サイトへとシフトしました。その結果、ステップメールの登録者数はさほど変わらないのに、読者層の質が劇的に向上し、商品の売上は短期間で1.5倍になったのです。
効果的なアンケートの実施方法
では、どうすれば効果的なアンケートが実施できるのでしょうか。具体的な方法をお伝えします。
- ツールを使う：
「グーグルフォーム」のような、無料で簡単にアンケートフォームを作れるサービスがあります。
- 質問は簡潔に：
質問が多すぎると回答率が下がります。最大でも10問以内に収めましょう。
- 回答率を高める：
回答してくれた方への「お礼のプレゼント」を用意するのが効果的です。アンケートツールの完了画面に、プレゼントのダウンロードURLを設定しておけば、自動でお渡しできます。
- タイミングが重要：
購入者の記憶が新しく、かつ商品を試す時間も考慮する必要があります。商品をお届けした直後と、その1週間後など、複数回お願いするのも良いでしょう。
- 許可を得て、活用する：
「回答内容は、個人が特定されない形で紹介させていただく場合があります」と一言添えておけば、いただいたポジティブな感想を、次のセールスレターの「お客様の声」として活用できます。
まとめ
ここまで、あなたのビジネスを次のレベルに引き上げる「購入者アンケート」の実施方法とその重要性について解説してきました。最後に要点を4つにまとめました。
- 購入者アンケートの目的は、「顧客満足度の調査」と「購入者の属性把握」の2つである。
- 特に「購入者の属性」を把握することで、本当に反応してくれる理想のお客様が誰かを知り、マーケティング活動を最適化できる。
- アンケートは、ツールを使い、質問を10問以内に絞り、プレゼントを用意することで、回答率を高める工夫をする。
- 得られた回答は、商品の改善だけでなく、次のお客様の購入を後押しする、貴重な「お客様の声」としても活用できる。
あなたのビジネスを成長させるための答えは、すべてお客様が知っています。その貴重な「声」という名の宝の地図を、ぜひアンケートを通じて手に入れてください。
