チャレンジ企画の開催日が近づいてきた。台本もスライドも、なんとか形になった。でも、なんだか落ち着かない。
いざ当日になると、Zoomのリンクがどこにあるか分からない。ワークシートを共有したら「開けません」と言われる。Day3が終わってから、慌ててアンケートを作り始める。こうした場面は、初めての開催でとてもよく起きます。
これは、準備が足りない人だからではありません。作るものが多い企画なので、「作ったもの」を「当日使える状態」にする最後の確認が抜けやすいのです。
結論から言うと、当日バタつかないために必要なのは、完璧な台本ではなく、開催前の確認です。チェックする項目は12個。これを一度通しておくだけで、初回の開催でも落ち着いて進めやすくなります。
この記事では、開催前に確認する12項目と、それぞれで見るべきポイント、AIでチェックリストを作るときのコツ、よくある失敗をまとめました。
当日バタつく原因は「作ったつもり」
チャレンジ企画は、作って終わりではありません。実際に開催して、参加者の反応や数字を見て、改善していくものです。だから、最初から完璧である必要はありません。
ただし、最低限の準備ができていないと、当日かなり慌てます。たとえば、こんな状態です。
- Zoomリンクが分からない
- オープンチャットの案内ができていない
- ワークシートが見つからない
- 宿題の提出方法が決まっていない
- アンケートフォームができていない
- 個別面談の日程枠がない
- 決済の案内が準備できていない
こうなると、参加者も不安になりますし、講師側も焦ります。焦ると、話す内容まで崩れてしまいます。
ここで大事なのは、どれも「作っていない」わけではないことです。作ったけれど、どこにあるか分からない。作ったけれど、共有設定を確認していない。当日の混乱の多くは、この「作ったつもり」から生まれます。
チャレンジ企画全体の流れは、チャレンジ企画の完全ガイドで確認できます。
開催前に確認する12項目
開催前に確認するのは、次の12項目です。
| 番号 | 項目 | ひとことで言うと |
|---|---|---|
| 1 | LINEオープンチャット | 参加者が入った瞬間に、次にやることが分かるか |
| 2 | Zoomリンク | Day1〜Day3のリンクを自分で開いて確かめたか |
| 3 | Googleフォーム | テスト回答をして、通知まで確認したか |
| 4 | 決済導線 | 成約した直後に、すぐ案内できるか |
| 5 | Day1〜Day3の台本 | 一度声に出して読んだか |
| 6 | スライド | 台本の流れと合っているか |
| 7 | ワークシート | 参加者が開けるか、スマホで見やすいか |
| 8 | 宿題 | 期限・提出方法・提出先が決まっているか |
| 9 | アンケート | Day3直後に出せる状態か |
| 10 | リマインド文 | 開催中に送る文面が、先にそろっているか |
| 11 | 個別面談の日程枠 | Day3の前に枠を空けてあるか |
| 12 | 当日の進行表 | 各パートの目安時間を決めたか |
ここからは、特に抜けやすいところを中心に見ていきます。
参加者の「入口」を整える(1〜4)
最初の4つは、参加者が入ってくる場所と、お金の流れです。ここが崩れると、中身がどれだけ良くても届きません。
1. LINEオープンチャット
オープンチャットは、ただの連絡場所ではありません。参加者が安心して参加し、当日まで気持ちを保ち、宿題やアンケートに進むための場所です。
確認したいのは、チャット名、説明文、参加用リンク、参加ルール、歓迎メッセージ、自己紹介の投稿などです。中でも大事なのが固定投稿です。開催日時、Zoomリンク、宿題の提出方法、アンケートの案内。こうした大事な情報は、投稿の中に流れてしまわないよう、固定投稿にまとめておきます。
オープンチャットの運営は、参加率と宿題提出率を上げる17の投稿で詳しく書いています。
2. Zoomリンク
Day1、Day2、Day3のリンク、開始時間、入室できる時間、パスコードの有無、録画設定、共同ホストの設定を確認します。
リンクが間違っていると、参加者はそもそも入れません。これは一番大きなトラブルです。開催前に、自分でリンクを開いて確かめてください。当日のリマインド文にもリンクを入れ、文章に埋もれないよう見やすく載せます。
3. Googleフォーム
申し込み、宿題提出、アンケート、面談希望など、フォームはいくつかの場面で使います。一つにまとめても、用途ごとに分けても構いません。
大事なのは、作っただけで安心しないことです。必ずテスト回答をして、回答後のメッセージが出るか、通知が届くか、回答内容を確認できるかまで見ます。必須項目が多すぎると、途中で離脱されることもあります。
4. 決済導線
チャレンジ企画そのものが無料でも、最後に商品を提案するなら、決済の準備が必要です。商品名、価格、一括と分割、決済リンクや振込先、決済後の案内、自動返信などを確認します。
面談で「お願いします」と言ってもらえたのに、決済リンクがまだない。これはとてももったいない状態です。決済導線は提案の直前ではなく、開催前に用意しておきます。
3日間の「中身」を確認する(5〜8)
次の4つは、3日間で使う中身です。
5. Day1〜Day3の台本
台本は、完璧に読むためのものではありません。流れを頭に入れておくためのものです。
おすすめは、開催前に一度、声に出して読んでみることです。すると、話しにくい表現、長すぎるところ、説明が重なっているところ、ワークにつながりにくいところ、時間がかかりすぎるところに気づけます。黙読では分からないことが、声に出すとすぐ分かります。
6. スライド
3日分のスライドがそろっているか、台本の流れと一致しているか、1スライド1メッセージになっているか、文字が小さすぎないかを確認します。
作り込みすぎる必要はありません。ただ、ワークと宿題のスライドは用意しておいてください。口頭だけだと聞き逃す人がいます。「何をするのか」「いつまでに」「どこに出すのか」を画面でも見せられるようにしておきます。
7. ワークシート
ワークシートは、参加者が実際に開けるかどうかが一番大事です。GoogleドキュメントやPDFは、共有設定が間違っていると見られません。スマホで見やすいかも確認しておきます。ワークシートは、きれいさよりも書きやすさです。
8. 宿題
宿題があることで、参加者はただ聞く人から、実際にやってみる人に変わります。各日の宿題、提出期限、提出方法、提出先のURLを確認します。
加えて、宿題の目的を伝える文面も用意しておきます。たとえば「正解を書くためのものではなく、今の自分の状態を整理するためのものです」と一言添えるだけで、出しやすさが変わります。書きやすい宿題の作り方は、書きやすいワークシートと提出率を上げる7つの工夫で解説しています。
3日間の「その後」まで用意する(9〜12)
最後の4つは、3日間のあとにつながる部分です。ここが一番、後回しにされやすいところです。
9. アンケート
アンケートは、Day3が終わってから慌てて作るものではありません。感想だけでなく、今の課題、理想の未来、面談を希望するかどうか、相談したい内容まで入れたフォームを、事前に作っておきます。
Day3の直後は、参加者の気持ちが一番高まっているタイミングです。そのまますぐ案内できると、回答してもらいやすくなります。
10. リマインド文
各日の前日と当日のリマインド、各日終了後の宿題案内、Day3後のアンケート案内、面談の予約完了メッセージ、面談前日と当日のリマインド。開催中に送る文面は、思っている以上に多いです。
開催中は、Zoomの準備、参加者対応、宿題の確認、フィードバックで手一杯になります。その場で毎回文章を考えるのではなく、先に文面をそろえておくと、負担がかなり減ります。
11. 個別面談の日程枠
Day3のあとに面談を案内するなら、枠は先に空けておきます。目安は、Day3の翌日から数日以内に、候補日を複数です。面談希望が入ってから日程を探すと、案内が遅れ、その間に熱量が下がってしまいます。
日程調整のリンク、面談時間、Zoomリンク、事前質問、予約完了メッセージ、キャンセルや日程変更のルールもあわせて確認します。
12. 当日の進行表
台本とは別に、時間の目安を書いた進行表を作ります。何時に始めて、挨拶は何分、講義は何分、ワークは何分、質問タイム、宿題案内、終了予定時刻。ざっくりで構いません。
進行表があると、話しすぎを防げます。初回は特に時間がずれやすいので、台本を通して読んだら全体で何分かかるのかだけでも把握しておくと安心です。
チェックリストの作り方と、避けたい失敗
AIでたたき台を作るコツ
チェックリストは、AIでたたき台を作ることもできます。ただし「開催準備のチェックリストを作って」とだけ頼むと、どのイベントにも当てはまる一般的なリストになります。
AIには、企画名、Day1〜Day3の内容、開催方法、使うツール、面談とアンケートの導線、決済方法、リマインドの送り方を渡します。そのうえで、12項目それぞれについて「確認すること」「完了の基準」「注意点」を出してもらうと、自分の企画に合ったリストになります。講座では、そのまま使える依頼文も用意しています。
出てきたリストは、自分の運営に合わせて直してから使います。
開催前に避けたい5つのこと
最後に、よくある失敗をまとめます。
- リンク類を当日に探す:Zoom、フォーム、ワークシート、アンケートのURLは、開催前に1つの管理表にまとめる
- 共有設定を確認しない:ドキュメントやフォーム、スライドは、参加者側から開けるかをテストする
- 宿題の提出方法があいまい:どこに、いつまでに、どの形で出すのかをはっきりさせる
- 面談枠を後回しにする:面談希望が入ってから日程を探さない
- 進行表を作らない:台本があっても、時間の目安がないと話しすぎる
題名にも書いたとおり、一番効くのは1つ目の管理表です。 リンクを1か所にまとめておくだけで、当日の焦りはかなり減ります。
まとめ
- 当日の混乱の多くは、「作ったつもり」で確認していないことから起きる
- 開催前の確認は12項目。入口(1〜4)、中身(5〜8)、その後(9〜12)に分けて見る
- 特に抜けやすいのは、決済導線・アンケート・面談枠など「3日間のあと」の準備
- AIには企画の情報を渡し、項目ごとに確認点と完了基準を出してもらう
- 目指すのは完璧ではなく、参加者が迷わず、講師が焦らず、面談まで自然につながる状態
次の一歩として、まずは今回使うURLを全部書き出し、1つの管理表にまとめてみてください。それだけで、12項目のうちいくつかが一気に片づきます。


