YouTubeで新しいお客様を集めたい。でも、いざ動画を作ろうとすると、どんな内容にすればいいのか思いつかない。何本か作ってみたけれど、再生もされず、問い合わせにもつながらない。そんな悩みを持っている方は多いです。
動画の企画で迷う方の多くは、「自分が話したいこと」から考えています。自分のお店のこだわり、サービスの特徴、自分の経歴。どれも大切な話ですが、まだあなたを知らない人は、そうした動画を検索してくれません。
結論から言うと、集客につながる動画の企画は、見込み客の悩みや質問から作ります。あなたのお客様になる人が、困ったときに検索する言葉。お客様からよく聞かれる質問。それに答える動画が、新しいお客様との最初の接点になります。
この記事では、企画の考え方を整理したうえで、店舗・専門サービス・コーチや講師の3つに分けて業種別の企画例を紹介し、あなたの業種で企画を作る手順とよくある失敗をお伝えします。
集客につながる企画は「見込み客の悩み」から作る
YouTubeで見てもらえるかどうかは、まず見つけてもらえるかどうかで決まります。そして、見込み客がYouTubeで検索するのは、たいてい困っているときです。
たとえば、腰が痛い人は「腰痛 ストレッチ」と検索します。「〇〇整体院」とは検索しません。まだその整体院を知らないからです。だからこそ、企画は「あなたが伝えたいこと」ではなく、「見込み客が知りたいこと」から考えます。
| 考え方 | 企画の例 | 見つけてもらえるか |
|---|---|---|
| 自分が話したいこと | 当院のこだわりの施術を紹介します | まだ知らない人は検索しない |
| 見込み客の悩み | デスクワークで腰が痛い人が朝にできるストレッチ | 困っている人が検索する |
悩みに答える動画を見て「この人の話は分かりやすい」と感じてもらえたら、そこで初めて、あなたのこだわりや特徴にも興味を持ってもらえます。自己紹介の動画は、悩みに答える動画のあとに見てもらうものと考えてください。
需要のあるテーマの探し方は、需要のある動画のテーマを探す4つの見方で解説しています。
業種別の企画例1:店舗・サロン
ここからは、業種別に企画の例を紹介します。どれも「たとえば」の例なので、あなたのお客様の悩みに合わせて言葉を変えてください。
まずは、整体院や美容室、飲食店、料理教室など、お客様に来てもらう店舗やサロンです。
| 業種 | 見込み客の悩み | 企画の例 |
|---|---|---|
| 整体院 | 肩こりや腰痛がつらい | 仕事の合間にできる肩こりをほぐす3分間の体操 |
| 美容室 | 髪がうまくまとまらない | 朝のスタイリングで髪がまとまらない原因と直し方 |
| 飲食店 | 家で同じ味を出せない | プロが家庭で作るときに気をつけている下ごしらえ |
| 料理教室 | 毎日の献立に困っている | 平日の夕食を20分で作る段取りの考え方 |
店舗やサロンの動画は、見た人が家ですぐに試せる内容が向いています。試してみて「少し良くなった」と感じた人は、「本物のプロにやってもらいたい」と思うようになるからです。
業種別の企画例2:士業・専門サービス
次は、税理士や行政書士、不動産、保険の相談など、専門的な知識を扱う仕事です。
| 業種 | 見込み客の悩み | 企画の例 |
|---|---|---|
| 税理士 | 確定申告のやり方が分からない | 初めての確定申告で迷いやすいところと準備するもの |
| 行政書士 | 手続きの流れが分からない | 会社を作るときの手続きの流れを順番に解説 |
| 不動産 | 物件選びで失敗したくない | 内見のときに確かめておきたいところ |
| 保険の相談 | 何に入ればいいか分からない | 保険を見直す前に書き出しておきたいこと |
専門サービスの見込み客は、「難しそう」「何から始めればいいか分からない」と感じています。専門用語を使わず、手順や全体の流れを分かりやすく見せる動画が向いています。
ただし、全部を動画で説明しきる必要はありません。一般的な流れを分かりやすく伝え、「自分の場合はどうなのか」を知りたい人が相談に来たくなる形にしておきます。
業種別の企画例3:コーチ・講師・カウンセラー
最後は、コーチやコンサルタント、講師、カウンセラーなど、知識や経験を教える仕事です。
| 業種 | 見込み客の悩み | 企画の例 |
|---|---|---|
| ビジネスコーチ | 起業したいが何から始めればいいか分からない | 会社員のうちに準備しておきたいこと |
| 英会話講師 | 勉強しても話せるようにならない | 単語を覚えても話せない人が見直したい練習の順番 |
| カウンセラー | 人間関係で疲れてしまう | 人に合わせすぎて疲れる人が最初に試したい考え方 |
| 習い事の講師 | 独学で上達しない | 独学で伸び悩む人がやりがちな練習の仕方 |
教える仕事の動画は、見込み客の「考え方」が変わる内容が向いています。やり方の細かい部分より、「なぜうまくいかないのか」「何から見直せばいいのか」を伝えると、あなたの考え方に共感した人が、もっと学びたいと思ってくれます。
自分の業種で企画を作る4つの手順
業種別の例を見たら、次はあなた自身の企画を作ります。次の4つの手順で進めてみてください。
- お客様からよく聞かれる質問を、思いつく限り書き出す(問い合わせのメール、相談のときの質問、初めて来た人がよく言うこと)
- それぞれの質問を、見込み客が検索しそうな言葉に言い換える
- 言い換えた言葉でYouTubeを検索し、どんな動画があるか、どれくらい見られているかを見る
- 見られている動画があるテーマから、あなたなりの答えを足した企画を1本決める
ポイントは1番目です。企画のネタは、あなたの頭の中より、お客様とのやり取りの中にあります。日ごろから、聞かれた質問をメモしておく習慣を持っておくと、ネタに困らなくなります。
1つの質問から、何本も企画が生まれる
質問を書き出すと、「ネタが10個くらいしかない」と感じるかもしれません。でも、1つの質問から、いくつもの企画を作れます。たとえば「腰が痛い」という悩みでも、朝にできること、仕事中にできること、寝る前にできること、やってはいけないこと、と場面を分けるだけで4本の企画になります。
場面、相手、よくある間違い。この3つで質問を分けてみると、企画の数は自然に増えていきます。
企画が決まったら、作る前に確かめておきたいことがあります。その内容は、成功する動画制作の4つのチェックポイントでまとめています。どんな形の動画にするかは、制作する動画のタイプ10種類も参考にしてください。
動画の企画でよくある失敗
| よくある失敗 | どう直すか |
|---|---|
| 自己紹介やお店の紹介から作り始める | まずは見込み客の悩みに答える動画から作る |
| 1本の動画にいくつものテーマを入れる | 1本1テーマにして、残りは別の動画にする |
| 専門用語をそのまま使う | お客様が普段使う言葉に言い換える |
| 全部を動画で教えきろうとする | 一般的な答えを伝え、個別の相談につながる余地を残す |
| 同業者の動画をそのまままねる | 見られているテーマを参考にしつつ、答えは自分の経験で作る |
特に最後の失敗には気をつけてください。見られているテーマを参考にするのは良いことですが、中身まで同じにすると、あなたの動画を見る理由がなくなります。テーマは参考にして、答えには自分の経験やお客様との実際のやり取りを入れましょう。
まとめ
- 集客につながる動画の企画は、話したいことではなく、見込み客の悩みや質問から作る
- 店舗・サロンは家ですぐ試せる内容、専門サービスは手順や流れ、教える仕事は考え方が変わる内容が向いている
- 企画のネタは、お客様からよく聞かれる質問の中にある
- 質問を検索の言葉に言い換え、見られているテーマに自分なりの答えを足して企画にする
- 自己紹介の動画は、悩みに答える動画のあとに見てもらうもの
まずは、お客様からよく聞かれる質問を10個書き出してみてください。その10個が、そのまま最初の10本の企画の候補になります。
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