ステップメールの流れは決まった。何通目で何を伝えるかも書き出した。それなのに、いざ一通目を書き始めると、「これで読んでもらえるだろうか」「もっと心に届く書き方があるのでは」と手が止まってしまう。そんな方は多いです。
こういうとき、「自分は文章が下手だから」と考えてしまいがちです。でも、読まれるメールを書くのに、特別な文才はいりません。
結論から言うと、ステップメールが読まれるかどうかは、文章のうまさより、書くときの原則を知っているかどうかで決まります。私がこれまでの失敗と成功から学んできた、メールを書くときの原則は10個あります。
この記事では、その10の原則を「土台」「何を書くか」「どう書くか」「読者を巻き込む」の4つに分けて、使い方と、よくある失敗までをお伝えします。
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土台になる2つの原則:面白さと物語
最初の2つは、すべてのメールの土台になる原則です。
原則1:面白いことが、読まれることの前提
読者は、つまらないと感じたメールを読み続けてはくれません。どれだけ役に立つ情報でも、どれだけよく考えた教育の流れでも、「つまらない」と思われた時点で、次のメールは開かれにくくなります。
ここでいう「面白い」は、笑わせることではありません。「思わず続きを読みたくなる」「気持ちが動く」という意味です。教科書のような硬い文章ではなく、知り合いに話しかけるような言葉で書くことを大事にしてください。
原則2:物語を積極的に取り入れる
では、どうすれば面白くなるのか。一番頼りになるのが「物語」です。
- あなた自身の体験談(うまくいったこと、失敗したこと)
- お客様が変わっていった話(本人の了承を得た範囲で)
- 身近なたとえ話
理屈だけの説明より、物語のほうが人の心に残ります。同じ内容でも、物語にのせて伝えると、読者は自分のこととして読んでくれます。 よく読まれているビジネス書にも、登場人物の物語として書かれているものが多いのは、そのためです。
何を書くか:教育と、無料で渡す価値
次の2つは、メールで「何を伝えるか」の原則です。
原則3:細かい手順より、価値観の教育に集中する
ステップメールの目的は、細かいノウハウを教えることではありません。たとえば「〇〇の登録方法」のような手順の説明は、必要な人だけが見られるように、ブログやPDFにまとめておけば十分です。
メールでやるべきことは、読者の考え方を少しずつ整えていくことです。あなたのことを信頼してもらい、目指すゴールに憧れてもらい、今うまくいっていない原因に気づいてもらう。そのための「教育」に集中します。
どんな教育を、どの順番で入れるのかは、ステップメールで行う6つの教育で詳しく解説しています。
原則4:無料で渡す価値が大きいほど、信頼される
「無料でノウハウを出しすぎると、有料の商品が売れなくなるのでは」と心配する方がいます。でも、実際には逆のことが多いです。
無料で受け取ったものの価値が大きいほど、読者はあなたを信頼し、「無料でここまで教えてくれるなら、有料の内容も期待できる」と感じてくれます。無料だから手を抜くのではなく、無料だからこそ全力で届けてください。
どう書くか:件名・語りかけ・読みやすさ・今書いている感
ここからは、「どう書くか」の4つの原則です。
原則5:件名がいちばん大事
メールの件名は、本文を読んでもらえるかどうかを決める入り口です。件名で興味を持ってもらえなければ、本文がどれだけ良くても読まれません。本文と同じくらい、時間をかけて件名を考えてください。
件名を考えるときは、次の3つを確かめると外しにくくなります。
- 読者が「自分に関係がある」と感じる言葉が入っているか
- 開いたら何が分かるのかが、なんとなく想像できるか
- 本文の中身と、件名がずれていないか
3つ目は特に大切です。開いてもらうために大げさな件名をつけると、本文を読んだ読者はがっかりします。それが続くと、件名を見ただけで開かれなくなっていきます。
原則6:「皆さん」ではなく「あなた」に語りかける
メールは、たった一人の「あなた」に向けて書く手紙です。「皆さん」と呼びかけると、読者は自分に向けた話だと感じにくくなります。配信システムの名前の差し込み機能を使って、「〇〇さん」と呼びかけるのも一つの方法です。
原則7:読みやすさを意識する
改行のない文字のかたまりや、長すぎる一文は、それだけで読むのをやめる理由になります。適度に改行を入れ、一文を短くし、スマホの画面で読んだときに息苦しくならないかを確かめてください。
原則8:「今、あなたに書いている」感じを残す
ステップメールは自動で届きますが、いかにも自動配信だと分かる書き方は避けたいところです。一方で、「今日は暑いですね」のような、届く日によってずれてしまう話題も使えません。
そこで、「今、コーヒーを飲みながらこのメールを書いています」のように、季節や日付に左右されない一文を入れて、あなたが語りかけている感じを残します。
読者を巻き込む2つの原則:参加と動画
最後の2つは、読者に「読むだけ」で終わらせないための原則です。
原則9:読者を巻き込むほど、関係が深まる
人は、自分が参加したものに愛着を持ちます。メールに返信してもらう、アンケートに答えてもらう、簡単な問いに考えてもらうなど、小さな行動をお願いしてみてください。一度でも参加してくれた読者は、そのあとのメールを自分のこととして読んでくれるようになります。
お願いする行動は、読者がその場ですぐにできる小さなものにしてください。「あなたが今一番困っていることを一言で返信してください」くらいの軽さで十分です。返ってきた言葉は、次のメールのネタにもなりますし、読者がどんな言葉で悩みを語るのかを知る手がかりにもなります。
原則10:文字だけでなく、動画や音声でも伝える
教育の手段は文字だけではありません。複雑な内容や、ツールの使い方、あなたの人柄や思いを伝えるには、動画や音声が向いています。顔や声に触れることで、読者は親しみと信頼を感じやすくなります。
文章に自信がなくても、話すことならできるという方は多いはずです。メールの中に、短い動画や音声へのリンクを入れることから始めてみてください。
10の原則を使うときのよくある失敗
10の原則を知っていても、使い方でつまずくことがあります。
| よくある失敗 | どう直すか |
|---|---|
| 面白くしようとして、本題から外れた話が長くなる | 物語は、そのメールで伝えたい教育につなげて終わる |
| 無料で出すことを恐れて、中身が薄くなる | 考え方と理由は惜しまず出し、細かい手順は別の場所にまとめる |
| 件名を最後に急いで決める | 本文より先に、件名の候補をいくつか出しておく |
| 10個を一度に全部取り入れようとする | まずは原則1・5・6の3つから意識する |
特に最後の失敗は多いものです。10の原則は、一通のメールで全部を満たすためのものではありません。 まずは「面白いか」「件名で開いてもらえるか」「あなたに語りかけているか」の3つを意識し、慣れてきたら残りを足していってください。
メールが長すぎて読まれないのでは、と心配な方は、ステップメールは何通が正解かも参考にしてください。読まれない原因は長さよりも退屈さにある、という話をしています。
まとめ
- ステップメールが読まれるかどうかは、文章のうまさより、書くときの原則で決まる
- 土台は「面白さ」と「物語」。気持ちが動く話を、知り合いに話すような言葉で書く
- メールでは細かい手順より価値観の教育に集中し、無料でも全力で価値を渡す
- 件名、「あなた」への語りかけ、読みやすさ、今書いている感じを大切にする
- 返信やアンケートで読者を巻き込み、動画や音声も使って伝える
まずは、次に送るメールの件名と書き出しの3行だけを読み返して、「知り合いに話しかけている言葉になっているか」を確かめてみてください。
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