あなたのLPは合格?成果を測る「登録率(CVR)」の計算と目安
あなたは、魂を込めて作り上げたランディングページを公開し、「さあ、これでどれくらい登録されるかな?」と、漠然とした期待や不安を抱えながら、ただアクセス数を眺めて一喜一憂してしまってはいませんか?そのやり方では、あなたのLPが本当に「良い」のか「悪い」のか、決して知ることはできません。
ここでは、そんな“感覚頼り”のマーケティングから卒業し、あなたのLPの成績を客観的な数字で評価するための指標、「登録率(コンバージョン率)」とその計測方法について解説します。これを読めば、あなたのLPの「健康状態」を正確に把握し、改善への確かな一歩を踏み出すことができます。
改善の第一歩は、現状を正しく知ることから始まります。あなたのLPの「成績表」を、自分の目で確かめてみましょう。
登録率(CVR)とは?あなたのLPの「成績表」
LPの改善をしようにも、そのページの何が良くて何が悪いのかが分からなければ、手の打ちようがありません。そこで重要になるのが、「登録率」という指標です。「コンバージョン率」や「CVR(Conversion Rate)」とも呼ばれます。
これは、あなたのLPを訪れた人のうち、どれくらいの割合の人が、実際にメールアドレスを登録してくれたのかを示す数値です。計算式は非常にシンプルです。
登録率(%) = 登録者数 ÷ ランディングページの訪問者数 × 100
例えば、100人の人があなたのLPを訪れて、そのうち30人が登録してくれた場合、登録率は「30 ÷ 100 × 100 = 30%」となります。
当然、この登録率が高ければ高いほど、より優秀なランディングページであると言えます。
必須ツール!「Googleアナリティクス」を導入しよう
この計算をするためには、「登録者数」と「訪問者数」の2つの数字が必要です。
「登録者数」は、あなたの使っているメール配信システムを見ればわかります。問題は「訪問者数」です。これを正確に知るためには、アクセス解析ツールの導入が必須となります。
様々なツールがありますが、まずは無料で使えて最も高機能な「Googleアナリティクス」を導入しましょう。これをあなたのLPに設定しておくことで、「何人の人がページを訪れたか」を正確に計測できるようになります。
登録率はどれくらいあればいいの?【目標と目安】
「登録率の計算方法はわかったけど、結局どれくらいの数字を目指せばいいの?」と疑問に思いますよね。
正直なところ、これはLPのジャンルや、どこからアクセスを集めているか(トラフィックソース)によって大きく変わるため、一概に「〇%なら合格」とは言えません。
ただ、一般的な目安として、以下のような数値を参考にしてみてください。
- あなたのブログ経由のアクセス:
すでにあなたのファンである可能性が高いため、50%程度は欲しいところです。
- TwitterなどSNS経由のアクセス:
興味本位のアクセスも多いため、10%程度でも十分な成果と言えます(ジャンルによってはそれ以下も)。
このようにバラつきはありますが、様々な流入元を平均して、まず目指すべき目標としては、おおむね20〜30%と考えておくと良いでしょう。この数値を一つの基準として、キャッチコピーやプレゼント内容の改善に取り組んでいきましょう。
数字のワナ:登録率が高くても喜べないケースとは?
最後に、一つ重要な注意点があります。それは、「登録率の高さ ≠ ビジネスの成功」である、ということです。
例えば、あなたが「不動産投資」に関する情報発信をしているとします。ここで、「登録者全員にiPadをプレゼント!」という企画をしたら、登録率は爆発的に上がるでしょう。しかし、集まってくるのはiPadが欲しいだけで、不動産投資に全く興味のない人ばかり。その後のステップメールで高額な不動産投資の商材を提案しても、誰も買ってはくれないでしょう。
このように、ターゲットの「属性」からズレた人を集めてしまうと、登録率は高くても、肝心の売上には繋がりません。数字の表面だけを見るのではなく、「質の高い見込み客が登録してくれているか?」という視点を常に忘れないようにしてください。
まとめ
ここまで、ランディングページの成果を正しく計測し、改善していくための「登録率」について解説してきました。最後に要点を4つにまとめました。
- LPの成果は、必ず「登録率(CVR)」という客観的な数値で計測する。計算式は「登録者数 ÷ 訪問者数 × 100」。
- 訪問者数を正確に知るために、アクセス解析ツール「Googleアナリティクス」の導入は必須である。
- 登録率の一般的な目安は20〜30%。ただし、流入元によって大きく変動するため、あくまで参考値として捉える。
- 登録率の高さだけでなく「質」も重要。ターゲットから外れた人を集めていないか、常に注意を払う必要がある。
感覚に頼った運用は今日で終わりです。データという名の羅針盤を手に入れ、あなたのLPを改善する、根拠のある航海を始めましょう。