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高性能なAIは有料プランでないと使えない、とは限りません|Google AI StudioでGeminiを無料で使う考え方と「文字起こし」への活用法

rev-4406 AIライティング
この記事は約6分で読めます。

仕事にAIを使いたい。でも、高性能なAIを使おうとすると、たいてい毎月の有料プランが必要になる。いくつものAIに課金するのは負担が大きい。そんなふうに感じている方は多いです。

特に、個人でビジネスをしている方にとっては、道具にかける費用はできるだけ抑えたいところですよね。少ない費用で、利益の残るビジネスを作ることは、個人ビジネスの基本だからです。

結論から言うと、GoogleのAI「Gemini」には、一般向けのアプリとは別に、開発者向けに用意された「Google AI Studio」という場所があります。ここを使うと、有料プランに入らなくても高性能なモデルを試せる場合があります。私は、この場所を特に「音声の文字起こし」に使っています。

ただし、便利な機能が省かれていたり、使える条件が変わったりもします。この記事では、Google AI Studioの位置づけと、一般向けアプリとどちらを選ぶかの基準、文字起こしに使うときの流れと注意点をお伝えします。

Google AI Studioとは、開発者向けに用意されたGoogleの場所

Google AI Studioは、Googleが公式に提供しているサービスです。怪しいものではありません。

もともとは、アプリを作る開発者のための場所です。Googleとしては、世界中の開発者にGeminiを試してもらい、それを使ったアプリを作ってほしいと考えています。そのために、AIの性能を試せる場所として、Google AI Studioを用意しているわけです。

私たちのように、文章を書いたりマーケティングをしたりする人は、この開発者向けの場所を「高性能なAIを試せる場所」として使わせてもらう、という位置づけになります。

無料で使える条件は、変わることがある

開発者向けの試用の場所なので、無料で使える範囲や、使えるモデル、回数の上限などは、時期によって変わります。今日使えたものが、しばらくすると有料になっていたり、使い方が変わっていたりすることもあります。

最新の条件は、Googleの公式情報で確かめてください。 この記事では、特定の画面の操作ではなく、どんな場面で使うと役に立つかという考え方をお伝えします。

一般向けアプリとGoogle AI Studioの違い

Geminiを使う方法は、大きく分けて2つあります。一般の人向けのGeminiアプリと、開発者向けのGoogle AI Studioです。同じGoogleのAIでも、使い勝手はかなり違います。

比べるところ 一般向けのGeminiアプリ Google AI Studio
画面の言葉 日本語で分かりやすい 英語が中心
便利な機能 自分用のAIを作る機能や、背景情報を覚えさせる機能などがある 一般向けの便利な機能は少ない
背景情報の扱い 一度登録すれば毎回使える 使うたびに貼り付ける必要がある
費用 高性能なモデルは有料プランの場合が多い 条件の範囲で無料で試せる場合がある
音声ファイル 対応が限られることがある 音声ファイルを読み込ませられる

英語の画面でも、使うところは少ない

Google AI Studioを開くと、画面が英語でとまどうかもしれません。でも、実際に使うところは、モデルを選ぶところ、文章を入力する欄、実行するボタンくらいです。文章を貼り付けて実行するだけなら、英語が読めなくても十分に使えます。

いちばんの手間は「背景情報を毎回貼ること」

一番の違いは、背景情報を覚えておく機能がないことです。一般向けのアプリでは、「私は〇〇の仕事をしていて、こんな読者に向けて書いている」といった自分の背景情報を一度登録しておけば、毎回それをふまえて答えてくれます。

Google AI Studioでは、新しく使うたびに、その背景情報を貼り付け直す必要があります。この一手間を許せるかどうかが、使い続けられるかどうかの分かれ道です。AIに渡すべき背景情報の考え方は、AIに渡すべき10の材料とマザープロンプトで解説しています。

私が2つを使い分けている理由

私自身は、一般向けのGeminiアプリにお金を払って使っています。自分用のAIを作る機能や、背景情報を覚えさせる機能に、それだけの価値があると感じているからです。

それでも、Google AI Studioも日常的に開いています。理由は、音声の文字起こしに使えるからです。

私が記事を書いていた時点では、一般向けのアプリは、話しかける音声入力はできても、録音した音声ファイルを読み込ませて文字起こしすることができませんでした。一方、Google AI Studioは、音声ファイルを読み込ませることができました。AIの機能はどんどん変わるので、今は一般向けのアプリでもできるようになっているかもしれません。使う前に確かめてみてください。

Google AI Studioを文字起こしに使う流れ

私は、動画や音声で話した内容を、ブログ記事や電子書籍の元ネタにしています。そのときの流れは、次のとおりです。

  1. 元ネタになる動画を用意する
  2. 動画の編集ソフトなどで、音声だけをファイルとして書き出す
  3. Google AI Studioを開き、音声ファイルを読み込ませる
  4. 「この音声を文字起こししてほしい。『えー』『あのー』などの言葉は除いて、読みやすい文章にしてほしい」という内容を伝えて実行する
  5. できあがった文章を、一般向けアプリで作った記事作成用のAIに渡し、記事の下書きにしてもらう

以前は、精度の高い文字起こしをしようとすると、専用の有料サービスを使うのが一般的でした。この流れなら、文字起こしの部分の費用を抑えられます。そして、文章を整える部分は、背景情報を覚えさせた一般向けアプリに任せる。それぞれの得意なところを使い分けるのがポイントです。

読み込ませる内容には気をつける

音声や文章をAIに読み込ませるときは、その中身に注意してください。お客様の個人情報や、外に出してはいけない話が入っている音声は、読み込ませないのが基本です。また、他の人が話している音声を使う場合は、その人の了解を取っておきましょう。

無料の開発者向けサービスでは、入力した内容の扱いが有料のサービスと違う場合もあります。どう扱われるかは、利用規約や公式の説明で確かめてください。AIを使うときに守りたい考え方は、生成AI利用で守るべきことでまとめています。

どちらを選ぶべきか、4つの基準

最後に、一般向けアプリとGoogle AI Studioのどちらを選ぶかの基準をまとめます。

基準 一般向けアプリが合う人 Google AI Studioが合う人
1. 何を優先するか 使いやすさを優先したい 費用を抑えたい
2. 英語の画面 英語だとそれだけで疲れる 英語の画面に抵抗がない
3. 毎回の手間 背景情報を毎回貼るのは面倒 貼り付けの手間は気にならない
4. 使いたい機能 自分用のAIなど便利な機能を使いたい 音声ファイルの文字起こしなどに使いたい

どちらか一方に決める必要はありません。私のように、ふだんの文章作りは一般向けアプリ、文字起こしはGoogle AI Studio、と役割で分ける使い方もできます。

よくある失敗

よくある失敗 どう直すか
無料だからと、何でも読み込ませてしまう 個人情報や外に出せない内容は入れない
背景情報を貼らずに使い、的外れな答えになる 使うたびに、背景情報を最初に貼る
以前の情報のまま使い続ける 無料の範囲や機能は、公式情報で確かめる
AIの文字起こしをそのまま公開する 固有の名前や数字は、自分で確認してから使う

AIの使い分けについては、Geminiの使い方でも、文章作りでの使い方を紹介しています。

まとめ

  • Google AI Studioは、Googleが開発者向けに用意している公式の場所
  • 条件の範囲で、有料プランに入らなくても高性能なモデルを試せる場合がある。最新の条件は公式情報で確かめる
  • 一般向けアプリより便利な機能は少なく、背景情報は使うたびに貼り付ける必要がある
  • 音声ファイルの文字起こしに使い、記事作りは一般向けアプリに任せる、という使い分けができる
  • 個人情報や外に出せない内容は読み込ませない

まずは、手元にある短い音声を1本選び、文字起こしを試してみてください。自分の話した内容が文章になると、それをどんな記事や教材に育てられるかが見えてきます。