集客のためにYouTubeで動画を作り始めたのに、再生回数が一桁のまま。撮影の仕方を工夫しても、編集を頑張っても、見てもらえない。そんな悩みを持っている方は多いです。
こういうとき、多くの方は「話し方が下手だから」「機材が良くないから」と考えます。でも、原因はそこではないことがほとんどです。
結論から言うと、動画が見られない原因の多くは、撮り方ではなく「テーマ選び」にあります。そもそも見たい人が少ないテーマで動画を作っていれば、どれだけ丁寧に作っても再生されません。
需要のあるテーマは、インターネットで無料で調べられます。この記事では、競合の動画から需要を読み取る4つの見方と、調べたあとにテーマを決める手順、よくある失敗をお伝えします。
需要のないテーマで作り続けると、時間だけが消えていく
動画は、ブログ記事よりも作るのに時間がかかります。話す内容を考え、撮影し、編集して、公開する。1本作るのに半日かかることも珍しくありません。
その時間をかけて作った動画が、誰にも探されていないテーマだったらどうでしょう。どれだけ良い内容でも、見つけてもらえなければ、集客にはつながりません。
自分が話したいことと、見込み客が知りたいことは、同じとは限りません。私も発信を始めたばかりの頃は、何を発信すればいいのか分からず、自分が大事だと思うことを書いては反応がない、ということを繰り返していました。
だからこそ、作り始める前に「このテーマを探している人はいるのか」を確かめておきます。確かめる方法は、とてもシンプルです。すでに公開されている競合の動画を見ればいいのです。
競合の動画を探す
まず、あなたの業種や分野に関係する言葉で、動画を検索します。
たとえば、あなたが整体院を開いているなら「肩こり ストレッチ」、パン教室を開いているなら「食パン 作り方」のように、見込み客が検索しそうな言葉を入れます。検索結果を動画だけに絞ると、いろいろなサイトで公開されている動画がまとめて見られます。
言葉は1つだけでなく、少しずつ変えて何通りか試してください。「肩こり ストレッチ」「肩こり 寝る前」「肩こり デスクワーク」のように言葉を変えると、同じ悩みでも、どんな場面で困っている人が多いのかが見えてきます。
検索する言葉は、あなたが普段使っている専門用語ではなく、お客様が普段使う言葉にするのがコツです。お客様の言葉を集める考え方は、見込み客が普段使う言葉に言い換える顧客情報の整理で解説しています。
需要を読み取る4つの見方
競合の動画が見つかったら、次の4つを見ていきます。
| 見るところ | 読み取れること |
|---|---|
| 1. 再生回数と公開日 | どれだけの人に見られているか、今も見られているか |
| 2. コメントの数と中身 | 見た人がどれだけ反応し、何に困っているか |
| 3. 高評価などの反応の数 | 見た人がどれだけ満足しているか |
| 4. チャンネル登録者数 | そのチャンネルにどれだけファンがいるか |
1. 再生回数は、公開日とセットで見る
再生回数が多いほど、多くの人に見られている人気の動画です。再生回数が多い動画を見つけたら、実際に再生して内容を観察してください。何をテーマにしているのか、どのくらいのレベルの話なのか、どんな見せ方をしているのか、何を伝えようとしているのか。需要のある動画を作るうえで知っておきたいことが見えてきます。
ここで注意したいのが、公開日です。再生回数が多くても、何年も前に公開されて少しずつ積み上がった数字かもしれません。反対に、再生回数がそれほど多くなくても、最近公開されたばかりなら、1日あたりではとても多く見られている人気の動画かもしれません。
再生回数だけで判断せず、「公開からの日数のわりに、どれだけ見られているか」で比べてください。
2. コメントには、見込み客の悩みがそのまま書いてある
コメントの数が多く、前向きな内容が多い動画は、人気のある動画です。
コメントは、数だけでなく中身も読んでください。「ここがもっと知りたい」「自分の場合はどうすればいいですか」といった質問が書かれていることがあります。それは、まだ誰も答えていない需要です。次に作る動画のテーマの候補になります。
3. 反応の数は、満足度の目安にする
人気のある動画は、高評価などの前向きな反応の数も多くなります。再生回数に比べて反応が多い動画は、見た人の満足度が高い動画です。
4. チャンネル登録者数は、ファンの数
チャンネル登録者数は、そのチャンネルのファンの数と考えてください。登録者が多いチャンネルの動画は、それだけ多くの人が「この人の話を続けて聞きたい」と思っているということです。
ただし、登録者数が多いチャンネルは、テーマではなく「その人」を目当てに見られていることもあります。登録者数がそれほど多くないのに再生回数が多い動画があれば、それはテーマそのものに需要があるというサインです。
調べたあとにテーマを決める手順
4つの見方で調べたら、次の順番でテーマを決めていきます。
- 人気のある動画のテーマを、10本ほど書き出す
- 書き出したテーマのうち、あなたの商品やサービスにつながるものに印をつける
- コメントに出てくる質問や悩みから、まだ答えられていない点を探す
- 「人気のテーマ」に「あなたならではの答え」を組み合わせて、テーマを決める
人気のテーマに、自分の答えを足す
大切なのは4つ目です。人気のある動画と同じ内容をまねするだけでは、先に公開している動画に勝てません。需要のあるテーマは借りて、中身はあなたの経験や、あなたのお客様とのやり取りから答えます。
成功しているお手本からテーマを学び、自分の経験で中身を作る。これが、最短で見てもらえる動画を作る正しい順番です。
テーマが決まったら、次は動画のタイトルに入れるキーワードを考えます。検索で見つけてもらいやすいキーワードの考え方は、上位表示されやすいキーワードのパターンで解説しています。
よくある失敗
テーマ探しでつまずきやすい点を挙げておきます。
| よくある失敗 | どう直すか |
|---|---|
| 自分が話したいテーマから決めてしまう | 先に競合の動画で需要を確かめる |
| 再生回数だけを見て、古い動画を参考にする | 公開日とセットで比べる |
| 人気の動画の内容をそのまままねする | テーマは借りて、答えは自分の経験から作る |
| 商品やサービスにつながらないテーマを選ぶ | 見た人が次に何を知りたくなるかまで考える |
| 調べることに時間をかけすぎて、動画が作れない | 10本ほど見たら、まず1本作る |
特に4つ目は見落としがちです。集客のための動画は、再生されることがゴールではありません。見た人が「この人にもっと相談したい」と感じて、あなたのブログや講座に進んでくれることがゴールです。人気があっても、あなたの商品とつながらないテーマでは、集客にはなりません。
テーマが決まったあと、見た人に最後まで見てもらう作り方は、視聴者を最後まで惹きつける7つの原則でまとめています。
まとめ
- 動画が見られない原因の多くは、撮り方ではなくテーマ選びにある
- 需要のあるテーマは、競合の動画を見れば無料で調べられる
- 再生回数と公開日、コメント、反応の数、チャンネル登録者数の4つを見る
- 人気のテーマを借りて、中身は自分の経験とお客様とのやり取りから答える
- 商品やサービスにつながるテーマを選ぶ
まずは、あなたのお客様が検索しそうな言葉を3つ決めて、それぞれで動画を検索してみてください。公開日のわりに再生回数が多い動画を3本見つけたら、それが最初に作る動画のテーマの候補です。
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