「つまらないメール」は“罪”である。成約率を劇的に上げる10のライティング原則
あなたは、ステップメールの脚本(構成)はできたものの、いざ一通一通のメールを書き始めると、「これで本当に読者は面白いと思ってくれるだろうか?」「どうすれば、もっと心に響く文章が書けるんだろう?」と、その”表現力”に自信が持てずにいませんか?
ここでは、あなたのメールを、ただの情報伝達ツールから、読者が毎日の配信を心待ちにするほどの”エンターテイメント”へと昇華させるための、「ステップメールライティング10の原則」を伝授します。これらは、私が数々の失敗と成功から学び取った、いわば文章の”お作法”です。
優れた戦略や構成も、それを表現する文章がつまらなければ、読者には届きません。逆に言えば、文章の力がつけば、あなたのメッセージの威力は何倍にも跳ね上がります。読者の心を鷲掴みにする、ライティングの真髄に触れていきましょう。
メールライティングの核となる哲学
原則1:面白さこそ正義
絶対に忘れないでください。読者は、つまらないものを絶対に読みません。どんなに有益な情報でも、どんなに完璧な教育シナリオでも、メール自体が「つまらない」と思われた瞬間に、すべては台無しになります。面白さは、すべての土台です。ここで言う「面白い」とは、お笑いのことではありません。「思わず引き込まれてしまう」「感情が動かされる」という意味です。教科書のような堅苦しい文章ではなく、友人に語りかけるような、面白いストーリーを届けることを最優先にしてください。
原則2:物語(ストーリー)を積極的に取り入れる
では、どうすれば面白くなるのか?最も強力な手法が「物語」です。あなた自身の体験談、お客様の成功事例、歴史上の偉人のエピソード、心に響くたとえ話…。物語は、理屈だけの解説に比べて、何倍も人の心を惹きつけ、記憶に残ります。ベストセラーのビジネス書『金持ち父さん貧乏父さん』が、単なる知識の羅列ではなく、二人の父の物語として語られているのは、物語の力を最大限に活用しているからです。
コンテンツ戦略:何を書くか、何を書かないか
原則3:価値観の教育に集中する
ステップメールの目的は、読者に小手先のノウハウを教えることではありません。「アフィリエイトリンクの取得方法」のような手順の解説は、本当に必要な読者だけが別の場所(ブログやPDF)で見られるようにすれば十分です。メールでやるべきは、読者の「価値観」を変えること。あなたのことを信じさせ、ゴールに憧れさせ、問題点を認識させ、投資と行動の重要性を理解させる。そのための「教育」に集中しましょう。
原則4:無料で与える価値が大きいほど売れる
「無料でノウハウを出しすぎると、有料商品が売れなくなるのでは?」と心配する人がいますが、真実は逆です。無料で提供されるものの価値が大きければ大きいほど、読者はあなたを信用し、「無料でこれだけ凄いのだから、有料のものはもっと凄いに違いない」と期待してくれます。GoogleやLINEが、なぜあれほど無料で便利なサービスを提供するか考えてみてください。無料だからこそ、全力を尽くすのです。
表現の技術:どう書くか
原則5:件名が一番重要
ランディングページのキャッチコピーと同じく、メールの「件名」は、あなたのメッセージが読まれるかどうかの運命を握る、最も重要なパーツです。ここで興味を引けなければ、本文が読まれることはありません。本文と同じくらい、いえ、それ以上に件名には魂を込めましょう。
原則6:パーソナライズする(“あなた”に語りかける)
「皆さん」と呼びかけるのはやめましょう。メールは常に、たった一人の「あなた」に向けて書く、一対一の手紙です。この「パーソナライズ」を意識するだけで、読者はあなたの言葉を自分事として真剣に受け止めてくれます。メール配信システムの名前差し込み機能を使って、「〇〇さん」と呼びかけるのも非常に効果的です。
原則7:読みやすさを意識する
改行のない文字の塊、一文が長すぎる文章…。読みにくいというだけで、読者は読むのをやめてしまいます。適度な改行、リズミカルな句読点、歯切れの良い文章を心がけ、読者にストレスを与えない「見た目の美しさ」も意識しましょう。
原則8:リアルタイム感と普遍性
ステップメールは自動配信ですが、「いかにも自動配信です」という雰囲気を出してはいけません。「今日は暑いですね」のような時事ネタは避けつつも、「今、コーヒーを飲みながらこのメールを書いています」といった一文を挟むことで、「今、あなたのために書いている」というリアルタイム感を演出しましょう。
エンゲージメント戦略:読者を巻き込む
原則9:読者を巻き込むほど売れる
人は、自分が参加したものに愛着を抱きます。メールに返信させたり、アンケートに回答させたり、クイズを出したりと、読者に何かしらの「行動」を促し、あなたの情報発信に巻き込んでいきましょう。一度でも参加してくれた読者は、あなたの熱心なファンになる可能性が高いです-。
原則10:動画で教育する
文字だけが教育の手段ではありません。複雑な内容や、ツールの使い方、情熱や人柄を伝えるには、「動画」が圧倒的に効果的です。あなたの姿や声に触れることで、読者はより強い親近感と信頼感を抱きます。文章力に自信がなくても、話すことならできるはず。動画や音声を積極的に活用しましょう。
まとめ
ここまで、読者の心を掴み、成約率を高めるためのステップメールライティング10の原則について解説してきました。最後に要点を5つにまとめました。
- 面白さが正義: ステップメールは、読者が心待ちにする「エンターテイメント」であれ。つまらないメールは読まれない。
- 教育に集中せよ: 小手先のノウハウではなく、読者の「価値観」を変えることに全力を注ぐ。
- 1対1で語りかけよ: 常に「あなた」という個人に向けて、読みやすく、パーソナルな手紙を書く。
- 無料で最高の価値を与えよ: 無料だからこそ手を抜かない。その姿勢が、絶大な信頼と将来の売上を生む。
- 読者を巻き込み、多様なメディアを使え: 参加を促し、動画なども活用して、読者をあなたの世界の「当事者」に変える。
この10の原則を意識して、あなたのステップメールに“魂”を吹き込んでください。