自分の知識や経験を商品にして、コンテンツ販売に取り組んでみたい。でも、名前や顔をネットに出すのは抵抗がある。そう感じている方は少なくありません。
本業があって、副業として取り組みたい。職場や知り合いに知られたくない。ネットで心ない言葉を書かれるのが怖い。理由は人それぞれですが、「個人情報を出さないといけないなら、やめておこう」と、始める前に止まってしまう方が多いです。
結論から言うと、顔や名前を出したくないという理由だけで、コンテンツ販売を諦める必要はありません。私自身、この記事を最初に書いた当時、コンテンツ販売の事業では名前も顔も、住所や会社名すらネットに出さずに活動していました。もちろん、法律を守ったうえでの話です。
この記事では、個人情報を出したくない気持ちの整理の仕方、特定商取引法の表記との向き合い方、そして匿名で始める前に決めておきたい4つのことをお伝えします。
なぜ「名前を出したくない」で止まってしまうのか
コンテンツ販売に興味があるのに一歩が出ない方に話を聞くと、理由は大きく3つに分かれます。
- 本業があり、副業として取り組んでいることを知られたくない
- 家族や知り合いに、ネットで何かを売っていると知られるのが気まずい
- 名前を出したことで、ネット上で悪く書かれるのが怖い
3つ目については、実際に悩みの種になっている販売者も多いです。ネット上には、「業界をきれいにするため」と言いながら、実際には買ってもいない商品を批判し、自分に都合のいい商品へ誘導するような書き手もいます。そうした書き込みを見て、名前を出すことに尻込みしてしまうのは、よく分かります。
こうした不安は、どれも自然なものです。ただ、不安をそのままにしておくと、「なんとなく怖いから、やめておこう」で終わってしまいます。まずは、自分が何を一番出したくないのかを、はっきりさせるところから始めましょう。
特定商取引法の表記は「避けるもの」ではなく「守ったうえで工夫するもの」
コンテンツ販売で多くの方が二の足を踏む大きな理由が、特定商取引法に基づく表記です。
ネットで商品を販売するときは、販売者の情報を、法律で決められた形で表示しなければいけません。普通に考えると、住所や責任者の名前、連絡先を載せないと販売できない、ということになります。表示するべきものを表示しないと法律違反になり、行政処分や罰則の対象になることもあります。
ここで大切なのは、表記そのものから逃げようとしないことです。表記を省いて販売すれば、それは法律違反です。匿名で取り組みたいからといって、ルールを破っていいわけではありません。
目指すのは「法律を守りながら、自分のプライバシーも守る」ことです。 私が名前も顔も出さずに活動していたときも、脱法的なことをしていたわけではありません。
ただ、表記のルールや認められている表示の方法は、法律の改正などで変わることがあります。具体的にどう表示するかは、実際に販売を始める前に、公的な案内など最新の情報を確認し、必要であれば専門家に相談してください。メール配信にも守るべき法律があるので、あわせてメルマガで最低限守るべき3つの義務も確認しておくと安心です。
名前も顔も出さずに、私が続けてきたこと
この記事を最初に書いた当時、私はコンテンツ販売の事業で、名前も顔も、住所や会社名もネット上に出していませんでした。それでも、その匿名での事業だけで、月収は100万円以上ありました。
この経験から言えるのは、コンテンツ販売で読者に選ばれる理由は、名前や顔そのものではないということです。読者が見ているのは、次のような部分です。
- この情報は、自分の悩みを解決してくれそうか
- この人は、自分のことを分かってくれていそうか
- 売り込みばかりではなく、役に立つ情報を届けてくれているか
名前や顔を出すと親近感は生まれやすくなりますが、それがなければ売れない、というわけではありません。中身と伝え方で信頼を積み重ねていけば、匿名でも選んでもらうことはできます。
また、私はアンケートの回答を通して、優れたノウハウを持っているのに、個人情報を理由に販売をためらっている方がとても多いことを知りました。せっかく人の役に立つ知識があるのに、それが誰にも届かないのは本当にもったいないことです。
それでもコンテンツ販売をすすめる理由
私がコンテンツ販売をすすめるのには、はっきりした理由があります。
| コンテンツ販売の良いところ | どういうことか |
|---|---|
| 場所を選ばない | 世界中どこにいても、購入してもらえる |
| ニッチなテーマでも扱える | 書籍などでは採算が合わないテーマでも、必要としている人に届けられる |
| 利益率が高い | 在庫や仕入れがなく、手元に残るお金が多い |
| 積み上がる | きちんとしたやり方で作れば、継続的な収入になる |
一方で、昔のやり方のままでは売れにくくなっているのも事実です。ネットで情報を売る人が増え、稼げる人と稼げない人に分かれてきています。
違いを生んでいるのは、顔出しの有無ではなく、仕組みと順番です。誰に向けて、何を、どんな順番で届け、どう商品につなげるか。この設計ができていれば、少ない人数からでも売上を作ることができます。少人数から売上を作る考え方は、集客3名でも売上は作れる理由で詳しく解説しています。
匿名で始める前に決めておく4つのこと
最後に、顔や名前を出さずにコンテンツ販売を始めるとき、最初に決めておきたいことを4つにまとめます。
- どこまで出すかの線を引く:名前、顔、声、住所、職業など、出してもいいものと出したくないものを書き出す。「全部出さない」か「顔は出さないが声は出す」かで、使える発信の方法が変わる
- 発信に使う名前を決める:本名の代わりに使う名前を決め、すべての媒体でそろえる。媒体ごとに名前が違うと、読者が同じ人だと気づけない
- 表記の方法を事前に確認する:特定商取引法の表記をどうするかを、販売を始める前に確認しておく。販売ページを作ってから慌てないようにする
- 信頼を作る材料を用意する:顔や名前の代わりに、自分の経験、考え方、なぜこの発信をしているのかを言葉にしておく
特に4つ目は、匿名で取り組むならいちばん時間をかけたいところです。顔が見えない分、読者は文章や内容からあなたを判断します。自分の経験や信念を伝えることは、名前を出すかどうかに関係なく、信頼を作る土台になります。
売り方については、どの方法で販売するかによって、必要な準備も変わります。販売方法の違いは独自商品の3つの販売方法の比較で確認できます。
まとめ
- 顔や名前を出したくないという理由だけで、コンテンツ販売を諦める必要はない
- 特定商取引法の表記は避けるものではなく、守ったうえで工夫するもの。具体的な表示の方法は、始める前に最新の情報で確認する
- 読者が選ぶ理由は名前や顔ではなく、中身と伝え方。私自身、当時は名前も顔も出さずに月収100万円以上の事業を続けていた
- 売れる人と売れない人を分けるのは、顔出しの有無ではなく仕組みと順番
- 始める前に「どこまで出すか」「発信に使う名前」「表記の方法」「信頼を作る材料」の4つを決める
まずは紙に、ネットに出してもいいものと、出したくないものを書き分けてみてください。線がはっきりすれば、「怖いからやめておこう」ではなく、「この範囲でならできる」と考えられるようになります。


