ブログを事業のために書いているなら、記事を読んだ人に、問い合わせや登録、申し込みといった行動をしてもらいたいですよね。でも、役に立つ記事を書いているつもりなのに、読者がなかなか動いてくれない。そんな悩みを持つ方は多いです。
そんなときに役立つのが、人の気持ちの動き方をもとにした「心理テクニック」です。人がどんなときに相手を信頼し、どんなときに行動したくなるのかを知っておくと、同じ内容でも伝わり方が変わります。
ただし、心理テクニックは使い方を間違えると、かえって信用を失います。結論から言うと、心理テクニックは読者を思いどおりに動かすためではなく、読者が納得して判断できるように、伝え方を整えるために使うものです。
この記事では、ブログで使える心理の原則10個を4つの組に分けて解説し、売り込まずに使うコツと、やってはいけない使い方をお伝えします。
無料プレゼント|電子書籍
この記事の続きとして、「広げる記事」と「決める記事」でブログを組み立て、登録につなげる設計をAIと作る方法をまとめました。
心理テクニックは「読者の判断を助ける」ために使う
最初に、10個の原則を一覧にしておきます。
| 組 | 原則 | ひと言でいうと |
|---|---|---|
| 信頼を作る | 1. 先に与える | 役に立つ情報を出し惜しみしない |
| 2. デメリットも伝える | 良い面と合わない面の両方を伝える | |
| 3. 権威性 | 第三者の評価や専門性を示す | |
| 欲しい気持ちを育てる | 4. 未来を見せる | 手に入れたあとの姿を想像してもらう |
| 5. 感情に届ける | 理屈より先に気持ちに届ける | |
| 6. じらす | 情報を少しずつ出して期待を高める | |
| 選びやすくする | 7. 選択肢の見せ方 | 比べて選べるようにする |
| 8. 価格の感じ方 | 価格の基準を分かりやすく示す | |
| 背中を押す | 9. 限定性 | 本当に限りがあることを伝える |
| 10. 集団心理 | 実際に動いている人がいることを伝える |
どの原則にも共通するのは、「事実どおりに使う」ことです。事実でない限定や、根拠のない約束で読者を動かしても、あとで不信感や返金につながるだけです。心理テクニックは、良いものを良いと分かってもらうための道具だと考えてください。
信頼を作る3つ:先に与える・デメリットも伝える・権威性
1. 先に与える
人には、誰かから何かをしてもらうと、お返しをしたくなる気持ちがあります。これを「返報性の原理」と言います。
たとえば、ビジネスを始めたばかりのとき、初歩的な質問にも嫌な顔をせずに答えてくれる人がいたら、その人のことを信頼しますよね。その人が商品を勧めてくれたら、話を聞いてみようと思うはずです。
ブログで役に立つ情報を発信することは、この「先に与える」の一つです。出し惜しみをせず、知っていることをどんどん伝えましょう。
2. デメリットも伝える
商品の良い面だけでなく、合わない面も伝える方法を「両面提示」と言います。次の2つの紹介文を比べてみてください。
- A:「この教材は、ノウハウと実例が具体的に解説されています。作業の方法も画像と動画で丁寧に説明されているので、初めての人にもおすすめです」
- B:「この教材は、ノウハウと実例が具体的に解説されています。作業の方法も画像と動画で丁寧に説明されています。読むだけで成果が出るものではなく、手を動かす時間は必要ですが、その分、初めての人でも迷わず進められる作りです」
多くの人は、Bのほうを信頼できると感じるはずです。あえて合わない点を伝えることで、紹介している人の誠実さが伝わります。事前に伝えておけば、買ったあとの「思っていたのと違う」も減ります。
ただし、欠点ばかり並べると、良い商品でも選ばれなくなります。良い面をしっかり伝えたうえで、合わない面も添えるバランスが大切です。
3. 権威性
専門家の推薦や、第三者の評価があると、話の説得力は高まります。まだあなたが無名でも、実績のある人の評価や、お客様の声があれば、読者は安心して話を聞けます。
使うときは、本人の許可を得た推薦や、実際にいただいた声だけにしてください。また、他人の名前に頼りすぎると、あなた自身の信頼が育ちません。補うものとして、控えめに使いましょう。
欲しい気持ちを育てる3つ:未来を見せる・感情に届ける・じらす
4. 未来を見せる
商品の中身ばかりを説明しても、商品は選ばれにくいものです。読者が知りたいのは、その商品を手に入れたあと、自分がどうなれるのかです。これを「ベネフィット」と呼びます。
たとえば、家計の見直し講座を紹介するとします。講座の章立てや時間数だけを並べても、読者は自分の変化を想像できません。「毎月の支出の流れが見えるようになり、お金の不安で眠れない夜が減った」のように、受講したあとの姿を具体的に伝えると、読者は自分に重ねて考えられます。
商品の説明も必要ですが、必ず「手に入れたあとの未来」もセットで伝えましょう。
5. 感情に届ける
人は、理屈だけでは物を選びません。生活に欠かせないもの以外は、「必要だから」より「欲しいから」選ぶことのほうが多いものです。そして、「欲しい」と感じたあとで、その気持ちを納得させる理由を探します。
ですから、伝える順番は「気持ちに届ける → 納得できる理由を示す」が基本です。理屈を並べて説得するより、読者の気持ちに届く言葉を先に置き、そのあとで判断の材料を渡しましょう。
6. じらす
すべての情報を一度に渡すより、少しずつ出していくほうが、読者の期待は高まります。これを「ティーザー効果」と呼びます。
たとえば、新しい講座を始める前に「こんな講座を準備しています」と予告し、少しずつ中身を紹介していきます。読者の関心が高まったところで案内を始めると、じっくり読んでもらえます。ただし、じらしすぎると飽きられてしまうので、期間の長さには気をつけてください。
選びやすくする2つ:選択肢の見せ方・価格の感じ方
7. 選択肢の見せ方
人は、一つだけ見せられるより、比べるものがあるほうが判断しやすくなります。これを「コントラストの原理」と言います。
飲食店で、1,000円前後のメニューの中に2,000円のメニューがあると、1,000円のメニューが手ごろに感じられる、というのがよく知られた例です。価格の違う3つのコースを用意する「松竹梅」も、同じ考え方です。3つあると、真ん中を選ぶ人が多いと言われます。
使うときは、どのプランも、それぞれ違う人に合う本物の選択肢にしてください。売りたいものを選ばせるための飾りのプランを作るのではなく、読者が「自分にはこれが合う」と選べる並べ方にします。選ばれるプランの作り方は、選ばれるオファー一覧表の作り方で解説しています。
8. 価格の感じ方
最初に大きな提案を示し、次に小さな提案を示すと、2つ目が受け入れやすく感じられます。これを「ドア・イン・ザ・フェイス」と言います。反対に、最初に小さなお願いをしてから、大きなお願いをする方法を「フット・イン・ザ・ドア」と言います。無料の資料を受け取ってもらい、そのあとで有料の商品を案内する流れは、こちらにあたります。
どちらも、読者に価格や手間の基準を分かりやすく示す方法として使います。実際には存在しない高額な比較対象を持ち出すのは避けましょう。
背中を押す2つ:限定性・集団心理
9. 限定性
「期間限定」「人数限定」と聞くと、人は「今しか手に入らないかもしれない」と感じます。これを「希少性の原理」と言います。「残り◯日」「残り◯名」のように期限や残りを伝えると、行動のきっかけになります。
使ってよいのは、本当に限りがあるときだけです。個別サポートの人数に上限がある、開催日が決まっている、といった事実があるなら、それをそのまま伝えます。限りがないのに限定を装うと、読者はいずれ気づきます。迷っている人への向き合い方は、迷っている人への向き合い方と決済案内でも解説しています。
10. 集団心理
人は、周りの人の行動を見て判断することが多いものです。飲み会の最初に、周りに合わせて同じ飲み物を頼むのも、その一つです。これを「バンドワゴン効果」と言います。
ブログでは、実際の参加人数やお客様の声を紹介することで、「自分と同じような人も動いている」と伝えられます。ここでも、使ってよいのは事実の数字と、実際にいただいた声だけです。
やってはいけない使い方と、メリハリのつけ方
心理テクニックは、使い方を誤ると信用を大きく損ないます。次のような使い方は避けてください。
| やってはいけない使い方 | 代わりにすること |
|---|---|
| 限りがないのに「限定」「残りわずか」と書く | 本当の締め切りや上限だけを伝える |
| 満員でないのに「満員御礼」と書く | 実際の状況をそのまま伝える |
| 許可なく有名人の名前を出す | 本人の許可を得た推薦や、実際の声を使う |
| 「必ず成果が出ます」と約束する | 合う人・合わない人と、必要な取り組みを伝える |
| 毎回の記事で「今すぐ申し込んで」とあおる | 案内する記事と、役に立つ記事を分ける |
特に最後の点には注意が必要です。毎回のように「これはすごい商品です」「買わないと損です」と書いていると、読者は慣れてしまい、本当に大切な案内のときにも反応してくれなくなります。
普段は落ち着いて役に立つ記事を書き、案内するときだけ、ここで紹介した原則を丁寧に使う。このメリハリが、心理テクニックを生かすいちばんのコツです。売り込まずに信頼を作る伝え方は、売り込まずに信頼を作る3つの教育でも解説しています。
まとめ
- 心理テクニックは、読者を動かすためではなく、読者が納得して判断できるように使う
- 10の原則は、信頼を作る・欲しい気持ちを育てる・選びやすくする・背中を押す、の4組で考える
- 限定・推薦・人数・お客様の声は、事実どおりのものだけを使う
- 成果の約束や、事実でない限定は信用を失う
- 普段は役に立つ記事を書き、案内のときだけ丁寧に使うメリハリが大切
まずは、最近書いた案内の記事を1本読み返して、10の原則のうち、どれを使っているか、事実どおりに使えているかを確かめてみてください。足りない原則が一つ見つかれば、そこが次に書き足す場所です。
無料プレゼント|電子書籍
ブログを毎日書く人ほど、集客できません
AIで作る「広げる記事」と「決める記事」のブログ設計
「広げる記事」と「決める記事」でブログを組み立て、登録につなげる設計をAIと作る方法をまとめました。メールアドレスの登録だけで、すぐに受け取れます。




