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なぜ成功企業は“赤字覚悟”で商品を売るのか?フロントエンド・バックエンド戦略

フルオートマーケティング
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なぜ成功企業は“赤字覚悟”で商品を売るのか?フロントエンド・バックエンド戦略

あなたは、いよいよ販売する商品を前にして、「この商品の利益を最大化するには、いくらで売ればいいだろう?」「広告費をかけすぎると、赤字になってしまうな…」と、一つひとつの取引で、いかに利益を出すかということばかりを考えてはいませんか?

しかし、もし「最初の販売は、たとえ赤字でも構わない」と考えることができたら、あなたのビジネスの可能性はどれほど広がるでしょう?ここでは、ほとんどすべての成功企業が、意図的に、そして戦略的に実践している、ビジネスの鉄板戦略「フロントエンド・バックエンド戦略」について解説します。

この考え方を理解すれば、あなたは目先の利益に追われる苦しい戦いから解放されます。これは単なるテクニックではありません。あなたのビジネスを、ライバルが存在しない、まったく新しい次元へと引き上げるための「思考革命」なのです。

フロントエンドとバックエンド、それぞれの「役割」

この戦略を理解するために、まず2つの言葉を覚えてください。

  • フロントエンド商品:

あなたが、新規のお客様に”最初”にオファーする商品のこと。多くの場合、手に取りやすい低価格な商品や、無料のお試し品などがこれにあたります。

  • バックエンド商品:

フロントエンド商品を購入してくれた”既存のお客様”にだけ、後からオファーする商品のこと。多くの場合、より高価格で、より価値の高い、あなたの本命商品がこれにあたります。

そして、それぞれの「役割」は、明確に異なります。

  • フロントエンドの目的: 利益を出すことではない。最大の目的は「集客」、つまり「顧客リストの獲得」です。
  • バックエンドの目的: フロントエンドで獲得したお客様から、「利益を回収」することです。

なぜ、この戦略はあなたを“無敵”にするのか?

「最初の販売は赤字でもいい」という考え方が、なぜそれほどまでに強力なのでしょうか。

それは、あなたに「ライバルには絶対に真似できない、圧倒的な競争優位性」を与えるからです。

もし、あなたの商品が一つしかない場合、あなたはその商品の販売だけで、広告費などのコストを回収し、さらに利益を出さなければなりません。価格を極端に下げることも、広告に大きなお金をかけることもできません。

しかし、あなたに強力なバックエンド商品があれば、話は全く変わります。

1. 破壊的なフロントエンド商品で、市場を独占できる

あなたは、フロントエンド商品を、利益度外視の「激安価格」や「無料」で提供できます。ライバルが値下げできずに苦しんでいる横で、あなたはお客様が殺到する魅力的なオファーを打ち出し、市場の見込み客を根こそぎ獲得することが可能になります。

2. ライバルより何倍も多くの広告費をかけられる

あなたは、「フロントエンド商品の広告費は、バックエンド商品で回収すればいい」と考えることができます。例えば、1,000円の商品を売るために5,000円の広告費をかける、といった常識外れの戦略すら可能になります。広告費をかけられないライバルを尻目に、あなたは圧倒的な広告展開で、さらに多くの顧客を獲得できるのです。

一流企業が実践する、フロントエンド・バックエンド戦略

この戦略は、机上の空論ではありません。

  • 化粧品通販の「初回限定お試しセット」:

フロントエンド:送料程度の、ほとんどタダ同然の価格で販売。広告費を考えれば大赤字です。

バックエンド:商品を気に入ったお客様が、定価で定期購入してくれたり、別の高額な美容液を買ってくれたりすることで、最初の赤字を余裕で回収し、大きな利益を生みます。

  • 「美容室ビジネス」の事例:

以前お話しした、ある美容室ビジネスを思い出してください。

フロントエンド:業界相場の半額以下(5,000円)にした経営セミナー。

バックエンド:月額25万円の高額な経営システム。

彼らは、バックエンドで得られる巨大なLTV(顧客生涯価値)を計算していたので、セミナーというフロントエンドでは、利益を出す必要がありませんでした。セミナー参加者一人を集めるのに、参加費の5,000円を遥かに超える広告費を投じました。利益しか考えていないライバルには、絶対に不可能な戦略です。その結果、業界に参入したばかりの彼らが、トップクラスの集客力を誇る講師陣を、あっさりと追い抜いてしまったのです。

あなたが高LTVビジネスを構築するために

LTV(顧客生涯価値)を高める。その最も強力なエンジンが、このフロントエンド・バックエンド戦略です。

まずは、お客様が思わず手を伸ばしてしまうような、魅力的でハードルの低い「フロントエンド商品」を用意する。そして、その商品を通じてあなたの価値を体験してくれたお客様に、自信を持って本命の「バックエンド商品」を提案する。

この流れをあなたの自動化の仕組みに組み込むことで、あなたのビジネスは、一度きりの取引で終わる脆弱なモデルから、長期的に利益を生み出し続ける、強固な資産へと進化します。

まとめ

ここまで、ビジネスの利益を飛躍させる「フロントエンド・バックエンド戦略」について解説してきました。最後に要点を4つにまとめました。

  • フロントエンド・バックエンド戦略とは、集客目的の「フロントエンド商品」と、利益目的の「バックエンド商品」を、意図的に分けて設計する、ビジネスの鉄板戦略である。
  • 最初のフロントエンド販売の目的は「利益」ではなく「顧客獲得」。たとえ赤字になったとしても、後のバックエンド販売で回収すればよい。
  • この戦略により、ライバルには真似できない「価格設定」や「広告戦略」が可能となり、圧倒的な競争優位性を確立できる。
  • これは、LTV(顧客生涯価値)を最大化するための最も強力な手法であり、あなたのビジネスをスケールさせる上で不可欠な思考法である。

目先の利益を追うのをやめ、長期的な視点で「顧客という資産」を育てる。この発想の転換が、あなたを真のビジネスオーナーへと引き上げてくれるでしょう。