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会社で学べることと、起業に必要なことは別物です|20年以上会社員だった私が考える、会社に勤めても得られない重要な2つのこと

rev-410 コラム
この記事は約6分で読めます。

「起業するなら、その前に一度は就職して社会を学んだほうがいい」。独立や起業を考えたことがある方なら、一度はこう言われたことがあるのではないでしょうか。家族や親戚、先輩から言われて、迷っている方もいると思います。

私自身は、20年以上会社員として働いてから独立しました。一方で、私のコンサル生の中には、大学を卒業して就職せず、自分のビジネスで生活している人も何人かいます。

結論から言うと、会社で学べることは確かにあります。ただ、起業してから本当に必要になる力のうち、会社に勤めているだけでは得にくいものが2つあります。事業の全体を自分で回す経験と、自分でリスクを取って投資する判断です。

この記事では、会社員と起業家で求められる力がどう違うのか、会社では得にくい2つのこと、そして会社に勤めながらでもそれを小さく経験する方法をお伝えします。

会社員と起業家では、求められる力が違う

大きな会社で働いていると、会社の名前で大きな仕事に関わることができます。業界の知識やビジネスマナーも身につきます。それ自体は、とても価値のあることです。

ただ、独立してビジネスの世界に入ると、評価のされ方が変わります。大きな会社でどんな仕事をしていたかより、小さくても「自分の力で成果を出したことがあるか」が見られるようになります。会社の中で大きな成果を出していても、それは会社という仕組みの中で出した成果です。独立した瞬間に、その多くは関係がなくなります。

会社員に求められる力と、起業家・経営者に求められる力は、別のものです。 だから、会社で長く働いてきた人ほど、独立したとたんに戸惑うことがあります。

20年以上会社員だった私が、独立して感じたこと

私も、誰もが知っている大きな会社で何年も働いていました。それでも、独立してビジネスの世界に飛び込んだ瞬間、何もできずに苦しんだ時期があります。

独立したばかりの頃は、何を発信すればいいのか分かりませんでした。ブログやSNSを続け、無料相談もしましたが、成約にはつながりませんでした。セミナーやZoomでのライブにも苦手意識がありました。

振り返ってみると、会社員時代に身につけたことで、起業してから役に立ったものは、ほとんどありませんでした。仕事柄パソコンは多少使えたので、キーボードのタイピングくらいでしょうか。今の仕事で使っているスキルは、ほとんどが起業してから学んだものです。

会社での経験に意味がなかった、と言いたいわけではありません。会社で学べることと、起業で必要になることが、そもそも別のものだったということです。

会社では得にくいこと1:事業の全体を自分で回す経験

自分でビジネスをすると、次のようなことを、すべて自分で考えて決めることになります。

  • どんなビジネスの形にするか
  • どこでお金をいただくか
  • どうやってお客様を集めるか
  • どうやって商品をご案内するか
  • ブログやSNSなどの発信の場をどう運営するか
  • お客様への対応をどうするか
  • お金の出入りをどう管理するか
  • 必要に応じて人に仕事を頼み、取引先と話し合う

会社員として働いていると、多くの場合、このうちの一部を担当します。会社が大きいほど、担当する範囲は狭くなり、全体の流れを見る機会は少なくなります。最終的に決める権限も、たいていは別の人が持っています。

ゼロの状態から、自分の力で市場からお金をいただくまでの流れを一通り経験すること。これは、会社の中ではなかなか得られない大きな学びです。規模は小さくてかまいません。担当の業務をこなしながらビジネス書を読んだりセミナーに参加したりするだけの場合と比べて、学べることの深さがまったく違います。

会社では得にくいこと2:自分でリスクを取って投資する判断

もう一つ、とても大事なのが「自分でリスクを取って投資する」という判断です。

会社では、仕事に使うお金は会社が出してくれます。うまくいかなかったときに責任を負うのも、多くの場合は会社です。そのため、会社員でいる限り、「自分のお金を、自分の判断で、先に使う」という経験はなかなかできません。

でも、ビジネスでは、先にお金や時間を使わなければ、結果は返ってきません。何に投資して、何に投資しないのか。この判断ができるかどうかで、成果が出るまでの速さは大きく変わります。

投資の判断は、知識として知っているだけでは身につきません。小さな金額でも、実際に自分で決めて、結果を受け止める経験を重ねることで磨かれていきます。お金を使う判断の考え方は、コンサル費100万円は高いか?安いか?でもお話ししています。

「一度は就職すべき」と言われたときに考えたいこと

以前、大学を卒業して就職しなかったコンサル生と打ち合わせをしたとき、「一度は就職したほうがいいのか」という話題になりました。親や親戚から、今でも「一度は就職しろ」と言われるそうです。

そこで私は、「なぜそう言われるのか、理由は聞いた?」と尋ねました。返ってきた答えは、「何となく。みんなしているから、お前もという感じです」というものでした。

私は彼に、「お金に困っていないなら、就職する必要はないと思う」と伝えました。彼自身も、自分のビジネスで進むという意思をはっきり持っていました。

もちろん、就職することが悪いわけではありません。生活のために働くことも、会社で経験を積むことも、立派な選択です。ただ、「みんながそうしているから」という理由だけで道を決める必要はない、ということです。学校を卒業したら会社に勤めることだけが、人生の選択肢ではありません。

大事なのは、就職するか起業するかではなく、「自分は何を得るために、そこにいるのか」をはっきりさせておくことです。会社に勤めるなら、そこで何を学ぶのか。独立するなら、何を自分の力で身につけるのか。目的がはっきりしていれば、どちらを選んでも、その時間は次につながります。

会社に勤めながら、2つを小さく経験する方法

今、会社に勤めている方が、すぐに会社を辞める必要はありません。2つのことは、会社に勤めながらでも小さく経験できます。

  1. 自分の知識や経験から、小さな商品やサービスを1つ決める
  2. それを、身近な人や、発信を見てくれている少人数に案内する
  3. 集める・伝える・申し込んでもらう・届ける、の流れを一通り自分でやる
  4. そのために必要な道具や学びに、自分で決めた金額を使ってみる
  5. 終わったら、どこがうまくいき、どこでつまずいたかを書き出す

大切なのは、最初から大きな売上を目指さないことです。人数が少なくても、全体の流れを一度自分で回してみると、会社の中では見えなかったことがたくさん見えてきます。少人数から売上を作る考え方は、集客3名でも売上は作れますで解説しています。

会社を辞めるか続けるかで迷っている方は、雇われて働くだけの時代は終わるも参考にしてください。

会社と起業についてよくある思い込み

よくある思い込み 考え直したいこと
会社で経験を積めば、独立してもうまくいく 会社員と起業家では、求められる力が違う
ビジネス書やセミナーで学べば準備は十分 小さくても、全体の流れを自分で回す経験が大事
投資の判断は、お金ができてから考えればいい 小さな金額で、自分で決める経験を重ねておく
起業するなら、今の会社をすぐに辞めるべき 会社に勤めながら、小さく経験することもできる

まとめ

  • 会社で学べることはあるが、起業家に求められる力とは別のもの
  • 会社では得にくいのは、事業の全体を自分で回す経験と、自分でリスクを取って投資する判断の2つ
  • 「みんながそうしているから」という理由だけで、進む道を決めなくていい
  • 会社に勤めながらでも、小さな商品を少人数に案内し、全体の流れを一通り経験できる

まずは、あなたの知識や経験の中から「人に教えられそうなこと」を3つ書き出してみてください。その中の1つが、全体の流れを自分で回してみる最初の題材になります。

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