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【実話】セルフイメージが上がらない人ほど、嫌な気持ちを「なかったこと」にしています|感情に蓋をする癖を外す3つのステップ

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この記事は約6分で読めます。

「自分に自信が持てない」「周りの人と比べて落ち込んでしまう」「頑張っているのに、なかなか結果が出ない」。そんな気持ちを抱えている方は、とても多いです。

セルフイメージを上げようとして、前向きな言葉を唱えたり、自己啓発の本を読んだりした方もいるかもしれません。でも、しばらくすると元に戻ってしまう。そんな経験はありませんか。

結論から言うと、セルフイメージが上がらない人の多くは、嫌な気持ちや不快な気持ちを「なかったこと」にする癖を持っています。前向きな言葉を足す前に、まずはこの癖に気づくことが先です。

この記事では、Sさんという方の実話をもとに、感情に蓋をすると何が起きるのか、そして感情を大切にするための3つのステップをお伝えします。

ラーメン屋で水をかけられた日に、Sさんが気づいたこと

Sさんは、今では会社に縛られず、自分の好きな仕事をしています。でも以前は、周りの人と自分を比べては落ち込み、自分に自信が持てない状態が長く続いていたそうです。

きっかけになったのは、数年前、会社勤めをしながらラーメン屋でアルバイトをしていたときの出来事でした。

当時のSさんは、人の顔色ばかりをうかがっていました。嫌われないように自分の意見は言わず、いつも笑顔でいることを心がけていたそうです。ただ、心の奥では「こんな自分を変えたい」「もっと自分を表現したい」という思いがありました。

ある日、キッチンで忙しく働いていたとき、一緒に働いていた同僚に、ちょっとしたはずみで水をかけられてしまいます。相手に悪気はなかったのかもしれません。それでも、その瞬間、Sさんは強い怒りを感じました。

そして同時に、学生時代にいじめに遭っていたときの記憶がよみがえりました。理不尽な扱いを受けても、何も言い返せなかった自分。「あのとき、自分の気持ちを伝えられていれば」という悔しさ。今の自分と過去の自分が重なって、怒りと情けなさで胸がいっぱいになったそうです。

「もう二度と、自分の気持ちを裏切りたくない」。そう思ったSさんは、震える声で同僚にこう伝えました。

「……水をかけるのは、やめてください」

たった一言です。でも、Sさんにとっては、長いあいだ押し込めてきた気持ちを、初めて外に出した一言でした。

感情は「自分が何を大切にしているか」を知らせる合図

この出来事で、Sさんが気づいたのは「自分にとって一番大切なのは、自分の感情だった」ということでした。

感情というと、「怒りは良くない」「悲しみは見せないほうがいい」と、良い・悪いで分けて考えがちです。でも私は、感情は良い・悪いではなく、自分が何を大切にしているかを知らせてくれる合図だと考えています。

たとえば、怒りを感じるのは、自分が大切にしている何かを踏みにじられたときです。悲しみを感じるのは、大切なものを失ったときです。不安を感じるのは、大切なものを守りたいときです。

この合図を無視し続けると、自分が何を大切にしているのかが分からなくなっていきます。Sさんが水をかけられた瞬間に昔の記憶を思い出したのも、長いあいだ押し込めてきた気持ちが、一気にあふれ出たからでした。

感情に蓋をし続けると起きる4つのこと

「自分の気持ちを出して、嫌われたらどうしよう」「場の空気を壊したらどうしよう」。そう考えて、気持ちを飲み込むことが習慣になっている方もいると思います。優しい人ほど、そうなりやすいものです。

ただ、感情に蓋をし続けると、次のようなことが起きやすくなります。

起きること どうなるか
1. セルフイメージが下がる 自分の気持ちを否定し続けるうちに、「どうせ私なんて」が口ぐせになる
2. 人間関係が表面的になる 本音を伝えないので、相手と深く分かり合えない
3. 本当の自分が分からなくなる 相手の期待に合わせすぎて、自分が何をしたいのかが見えなくなる
4. つらい経験をくり返す 気持ちを伝える練習ができず、同じような場面で同じように飲み込んでしまう

この4つは、つながっています。自分の気持ちを否定するから、自分を低く見る。自分を低く見るから、本音を言えない。本音を言えないから、また同じ場面で飲み込む。この循環が続くと、前向きな言葉を足しても、なかなか土台は変わりません。

人間関係で疲れやすいと感じている方は、ミラーニューロンから考える人間関係の見直し方もあわせて読んでみてください。

個人で仕事をする人ほど、感情に蓋をすると困る

この話は、心の問題だけではありません。自分の知識や経験を商品にして、個人で仕事をしていく人にとっては、仕事の進み方にも関わってきます。

たとえば、次のような場面です。

  • 発信するときに、自分の考えではなく「無難なこと」しか書けない
  • 商品の価格を伝えるときに、声が小さくなったり、値引きを先に言ってしまったりする
  • 合わない依頼を断れず、引き受けすぎて疲れてしまう
  • お客様に本当に必要なことがあっても、嫌われるのが怖くて伝えられない

どれも、才能や努力の問題ではありません。「自分の気持ちより、相手の反応を優先する」という癖が、仕事の場面にも出ているだけです。

発信で読まれるのは、書き手の考えや気持ちが伝わる文章です。価格を落ち着いて伝えられるのは、自分の商品の価値を自分で認めている人です。つまり、自分の感情を大切にできるようになると、仕事の進め方も少しずつ変わっていきます。

感情を大切にする3つのステップ

では、どうすれば自分の感情を大切にできるのでしょうか。ポイントは、嫌な気持ちや不快な気持ちに、蓋をしないことです。具体的には、次の3つのステップで進めてみてください。

ステップ1:怒りや恥ずかしさを感じた出来事を書き出す

最近、嫌な気持ちになった出来事を、ノートに書き出します。いつ、どこで、誰に、何をされて、どう感じたのか。できるだけ具体的に書くのがコツです。

「なんとなくモヤモヤした」で止めずに、「会議で意見を言おうとしたら、途中で話をさえぎられて、恥ずかしかった」のように、場面と気持ちをセットで書きます。

ステップ2:その気持ちを、否定せずに認める

書き出した気持ちに対して、「あのとき、悲しかったんだね」「悔しかったんだね」と、そのまま受け止めます。「こんなことで怒るなんて心が狭い」と裁く必要はありません。

一人で受け止めるのが難しいときは、信頼できる人に話を聞いてもらうのもよい方法です。声に出すだけで、気持ちが整理されることもあります。

ステップ3:そのときの自分を許す

最後に、そのときの自分を責めるのではなく、「あのときは、あれで精一杯だったよね」「次は、もう少し伝えてみよう」と声をかけてあげます。

Sさんも、学生時代に言い返せなかった自分を、ずっと責めていたのかもしれません。過去の自分を許せると、次に同じような場面が来たときに、少しだけ違う行動が取れるようになります。

よくある失敗

よくある失敗 どう直すか
嫌な気持ちを「消そう」とする 消さなくていい。まず「ある」と認めるところから
いきなり相手に全部ぶつける 先に紙に書いて整理してから、伝える言葉を選ぶ
1回で変わろうとする 小さな場面で、短い一言を伝える練習をくり返す

ネガティブな感情との付き合い方は、「理想の世界」を実現する方法でも別の角度から書いています。また、生きづらさの原因を過去に探しすぎてしまう方は、自分を縛る思い込みに気づく3つのステップも参考になると思います。

まとめ

  • セルフイメージが上がらない人の多くは、嫌な気持ちを「なかったこと」にする癖を持っている
  • 感情は良い・悪いではなく、自分が何を大切にしているかを知らせる合図
  • 感情に蓋をし続けると、セルフイメージ・人間関係・自分らしさが少しずつ削られていく
  • 個人で仕事をする人ほど、発信・価格の伝え方・断り方に、この癖が出やすい
  • 「書き出す→認める→許す」の3つのステップで、感情を大切にする練習ができる

まずは今夜、今日いちばん嫌だった出来事を1つだけ、ノートに書き出してみてください。場面と気持ちをセットで書く。それが、セルフイメージを立て直す最初の一歩になります。

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