ビジネスについて、本を読んだり、動画を見たり、ずいぶん勉強してきた。それなのに、まだ最初の売上が立っていない。そんな方は少なくありません。
こういうとき、多くの方は「まだ知識が足りないから」と考えて、さらに勉強を重ねます。でも、勉強の量を増やしても、最初の売上に近づかないことがよくあります。
結論から言うと、ビジネスで最も重要で、最も難しいのは「0」を「1」にする段階です。そして、多くの人がつまずくのは、0を1にする段階で、1を100にするための勉強をしてしまっているからです。
この記事では、起業と経営がなぜ別物なのか、0を1にするときに何に集中すればいいのか、そして最初の売上を作るまでの進め方をお伝えします。
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この記事の続きとして、「誰の・どんな悩みを・どう変えるか」を、これまでの経験からAIと1文のコンセプトにまとめる方法を書きました。
「0」を「1」にする段階とは何か
ここでいう「0」を「1」にする段階とは、何かのビジネスを立ち上げ、売る仕組みを作り、少額でもいいので最初の売上を得るまでの工程のことです。
実際のところ、1を100にするよりも、0を1にするほうが、難しさはずっと上です。ここを越えられずに、ビジネスそのものをやめてしまう人はたくさんいます。
なぜ0を1にするのが難しいのか。理由は、ほとんどの人がこれまでに0を1にした経験がないからです。
学校でも会社でも、私たちはすでに何かの土台が整った場所で活動を始めます。教科書があり、先輩がいて、商品もお客さんも最初からある。つまり、多くの場合は「1」以上の状態からスタートしています。
そのため、いざ何もないところから始めようとすると、何から手をつければいいのか分からなくなってしまうのです。これは能力の問題ではなく、経験したことがないという、ただそれだけの話です。
起業と経営はまったくの別物
いろいろな方を見てきましたが、起業と経営が別物だということに気づいていない方がとても多いです。
| 起業(0→1) | 経営(1→100) | |
|---|---|---|
| やること | 最初の商品を作り、最初のお客さんに売る | 売れる仕組みを広げ、整え、続ける |
| 必要なもの | 一点に集中する力と、明確な手順 | 全体のバランスを見る力 |
| よくある勉強 | 実践の中で身につくことが多い | ビジネス書で学べることが多い |
ビジネス書をたくさん読んでいるのに起業できない方の多くは、実は経営について学んでいます。組織の作り方、ブランドの育て方、売上の伸ばし方。どれも大切ですが、これは1を100にする段階の話です。
起業と経営では、うまくいく仕組みがまったく違います。 経営の勉強をいくら重ねても、0を1にする段階の壁は越えられません。まずは今、自分がどちらの段階にいるのかをはっきりさせてください。
最初は一点に集中する
起業で成果を出している人に共通しているのは、やることを絞り、短い期間に集中して取り組んでいることです。
0を1にするには、大きなエネルギーが必要です。たとえるなら、必要な場所に力を一気に集めて、最初の壁を壊すようなものです。
「時間があるときに、少しずつ自分のペースで進めます」という進め方がうまくいきにくいのは、やる気の問題ではありません。力が分散して、壁を壊すのに必要な量が一か所に集まらないからです。
最初の壁さえ越えてしまえば、その後は自分のペースで仕事ができるようになります。だからこそ、最初だけは期間を区切って、やることを一つに絞ることをおすすめしています。
ここでいう集中とは、長い時間働くことではありません。ブログもSNSも動画も同時に始めるのではなく、「この期間は、この一つだけをやる」と決めることです。やらないことを先に決めておくと、限られた時間でも力が一か所に集まります。
0を1にするときの鍵は「基礎」と「手順」
0を1にする段階で大切なのは、基礎を早く作ることです。
これはビジネスに限りません。スポーツでも、世界的な選手の目を引くプレーは、技術だけで成り立っているわけではありません。その土台には、圧倒的な基礎があります。ビジネスも同じで、小手先のテクニックだけを追いかけていると、最初の売上にたどり着く前に迷ってしまいます。
もう一つの鍵が、明確なアクションプランです。どれだけ集中しようとしても、何をすればいいのか分からない状態では、どこに力を注げばいいのか分かりません。いわゆる空回りです。
毎日やることがはっきりしていて、全体の中で今どこに取り組んでいるのかが分かっていれば、迷いなく作業に集中できます。
私自身、独立したばかりの頃は、何を発信すればいいか分からず、ブログやSNSを続けても、無料相談をしても成約につながりませんでした。当時一番欲しかったのは、「これを、この順番でやればいい」という手順でした。その後、自動車販売、セミナー事業、コーチ・コンサルタントと、いくつかのビジネスをゼロから立ち上げてきましたが、どのときも最初に効いたのは、才能ではなく順番でした。
最初の1円までの進め方
では、具体的にどう進めればいいのでしょうか。0を1にする段階では、次の順番で考えると迷いにくくなります。
- 自分の経験や知識の中から、人に教えられることを書き出す
- それを必要としている人を、1人の具体的な人として思い浮かべる
- その人が抱える悩みを、小さく解決できる内容を用意する
- 先に日程を決めて、少人数に向けて届ける
- 参加してくれた人の中から、もっと深く支援してほしい人に次の案内をする
ポイントは、最初から大勢を集めようとしないことです。0を1にする段階で必要なのは、最初のお客さんに届けて、売上が生まれる形を一度作ることです。
私自身、チャレンジ企画という3日間のオンライン企画を使って、準備1週間・集客3名で売上600万円を作ったことがあります。人数が少なくても、届ける相手と順番が合っていれば、売上は作れます。少人数から始める考え方は集客3名でも売上は作れる理由で、企画全体の流れはチャレンジ企画の完全ガイドで詳しく解説しています。
0を1にするときによくある失敗
最初の売上に向かうときに、つまずきやすいところがあります。
| よくある失敗 | どう直すか |
|---|---|
| 経営やブランディングの勉強から始める | まずは最初のお客さんに売る段階に集中する |
| 準備が整ってから始めようとする | 先に日程を決め、そこに向けて準備する |
| いくつもの集客方法を同時に試す | 一つの方法に絞って、最後までやりきる |
| 1を達成したあとも同じ走り方を続ける | 1を越えたら、全体のバランスを見る経営に切り替える |
特に注意したいのは、最後の一つです。最初の壁を越えたら、次は1を100にする段階に入ります。ここでは、お客さんとの関係を深め、ビジネス全体を整えることが大切になります。
0を1にするときのように一点だけを見て走り続けると、周りが見えなくなり、せっかく作った仕組みを自分で壊してしまうことがあります。大きな成功を収めた人が、その後につまずいてしまう例も、この切り替えができなかったことが原因である場合が少なくありません。起業と経営は別物です。段階が変わったら、やり方も変えてください。
準備が整うのを待つのではなく、先に日程を決めて進める具体的なスケジュールは、先に日程を決める実践スケジュールでまとめています。
まとめ
- ビジネスで最も重要で難しいのは、最初の売上を作る「0」を「1」にする段階
- 起業(0→1)と経営(1→100)は、うまくいく仕組みがまったく違う
- 0を1にする段階では、期間を区切って一点に集中し、基礎と明確な手順を持つ
- 最初から大勢を集めず、少人数に届けて売上が生まれる形を一度作る
- 1を越えたら、全体のバランスを見る経営にやり方を切り替える
まずは、今のあなたが「0→1」と「1→100」のどちらの勉強に時間を使っているかを振り返ってみてください。まだ最初の売上が立っていないなら、この1週間は、最初のお客さんに届けることだけに集中してみましょう。
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