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頑張るだけが正解ではない

コラム
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前回の帰省中、バージョンアップしたこちらのショーを見てきました。
↓↓↓

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最新のトレンドも取り入れていて、なかなか面白かったです。

近くに来た際にはぜひお立ち寄りください。

 

それで、帰省している地元の後輩に会ってきました。

車好きの彼は、少し前に欲しかった車を購入したということで、同じく車好きの私にその車をずっと見せたかったそうです。

普段は県外で働いているので、めったに会うこともないですが、久しぶりに会って、車自慢を聞いたりしてました。

 

その後輩から地元の海辺で人生相談を受けました。

 

ブラック企業に勤める後輩の人生相談

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後輩の会社は超極悪なブラック企業です。

毎朝6時には起きて出社し、帰宅は基本的に日付が変わった後。

タイムカードを切ってからも働いて、休日も出勤したり、自宅でも仕事をしています。

彼の仕事自体は社会的な意義が高く、信用もあり、収入も悪くないので、一般的には良い会社だと思われています。

 

私がいた会社も外から見ればいい会社に見えました。

実際のところは中に入らないと分からないものです・・・

そして、真面目に働いていると、金銭的に問題なくても、人生のほとんどの時間が仕事で過ぎ去ってしまいます。

彼自身がそんな人生に満足しているのであれば、特に問題はないと思いますが・・・

 

彼には昔からずっと叶えたい夢があり、今でも少ない休みを使って、その夢を叶えるための活動をしているそうです。

できることなら、その夢を叶えて、それで生活したいし、仮に叶わなくても趣味としてそれを十分に楽しめる人生を送りたいと考えています。

しかし、今の仕事は忙しすぎて、自分の時間なんて持てません。

夢を叶えることも、趣味中心の生活を送ることも叶える見込みが無いようです。

とにかく目の前の仕事をこなすだけでどんどん年を取っていきます。

そんな生活を続けていることに、彼は大きなストレスを感じているようでした。

今の仕事内容はどうしても彼の性格に合わないらしく、10年間働いたけれど、その仕事に対する満足感もないらしいです。

 

また同じ職場には年齢が近い人がいないので、話題や価値観が合わないことが多いのもストレスに感じていました。

そんなにストレスを感じながら働いているのであれば、人生の時間は限られているので、さっさと会社を辞めて別の仕事をすればいいと思いますが、彼は責任感が強く、慎重で、まじめで、自分の責任や仕事を放棄することに大きな抵抗を持ってます。

決められたルールがあれば、基本的にはきちんと従うし、自分の置かれた環境に不満があっても我慢して、自分の努力で順応しようとする傾向があります。

仕事が辛いからといって、すぐに辞めることは、彼にとっては「責任からの安易な逃げ」と感じるそうです。

そんな我慢強さ、忍耐強さ、粘り強さ、責任感の強さは、非常に重要で素晴らしい素質なので、後輩ながら彼は尊敬に値する人物だと感じています。

 

それらは、様々な場面で生きてくるので、基本的には何をやっても成功することができるはずです。

しかし、場合によってはそれが自分の首を絞めることにもなります。

彼は仕事を辞めたいと思いながらも、辛いのを我慢してそのまま頑張り続けた結果・・・

もともと精神的に脆い部分も持っていたので、心が壊れてしまい、働けない状態になってしまいました。

そして、今は会社を休職して長期の休養中です。

 

私が彼に会ったとき、彼は同僚や取引先に迷惑をかけてしまったことを気にして、「僕は本当にダメな人間なんです」と、完全に自信を失っていました。

このまま働き続けるのはちょっと難しいと感じたようで、これを機会に転職や起業を考えているそうですが、真面目で慎重な彼はいまいち決心が付かないようでした。

同僚や上司に相談をすると、
「どんな仕事でも辛いことはあるので、簡単に逃げるな!」
などと言われたらしく、彼も迷っているようでした。

そんな状況で帰省していたので、先に会社を辞めて起業した私にどうしても相談したいということでした。

 

自分の幸せを優先させよう

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私は彼に、「頑張るべきではないこともある」とアドバイスしました。

これは、ビジネスと同じです。

最終的な目的を達成することを考えた場合、目の前にある課題に対して取り組むことは、本当に適切なことなのか?

これを客観的に判断しなければなりません。

 

人生の目的とは、人それぞれ色々なことがあるとは思いますが、誰でもみんなシンプルに言うと「幸せになる」ことを目指していると思います。

勉強を頑張る・・・
いい学校に行く・・・
いい会社へ就職する・・・
いい結婚相手を探す・・・

などなど、色々な行動は、全てが幸せになるためです。

 

彼の幸せがどんな姿なのかは明確で、彼自身の夢を追うこと、もしもそれが叶わなくても、それでお金が稼げなくても、本当に好きなことに多くの時間を使える人生というのが彼の幸せな姿です。

その人生の目的を達成するために選択すべきは、「今の仕事を頑張り続ける」ということではないです。

他の人は何と言うか知りませんが、少なくとも私はそうだと断言します。

 

彼の職場では、入社から定年退職するまでの期間で、何歳だろうとどんな役職だろうと暇になることはありません。

会社の先輩を見れば、自分の未来がある程度は想像できてしまいますが、10歳、20歳年上の先輩たちも毎日忙しそうにしていて、会社の構造的には、彼がどう頑張っても変えようがないみたいです。

特に年を取って昇進するほどに責任が重くなり、忙しくなっていくようでした。

そのまま彼が会社に残り続ける限りは、「夢を追う」「趣味を楽しむ」などのささやかな夢も叶う見込みがないということです。

定年退職してから夢を追うのも一つの選択肢ですが、それではあまりに先の話です。

 

限られた人生の中で、30~40年もの長い期間をつらい仕事にほとんど捧げてしまうのは、あまりにももったいない選択だと思います。

それまで健康なのか、生きているかも分かりませんから。

彼が人生の目的を達成するために選ぶことができる方法は、今の会社に残り続ける以外にもいくらでもあります。

 

彼が幸せになるために必要なことは、勝てる見込みのないゲームをこれからも続けることではなく、「暇な時間を作る」ために何をすれば達成できるのかを考えて、そのための行動を始めることです。

ビジネスでも投資でも同じですが、「可能性が低い」と感じたら、そこでやるべきは、その先も必死に頑張り続けることではなく、勇気を出して「損切り」することです。

これができないと、時間の経過とともに被害がどんどん増えていきます。

 

彼の場合は、幸せに過ごせたはずの貴重な人生の時間や、夢を叶えるための時間、健康、新しいことに挑戦する体力・気力などが失われてしまいます。

転職や起業で彼の理想的な生活が訪れるかは分かりませんが、心が壊れてしまうような状況にいるよりは、よっぽど良い方向に進む可能性のほうが高いと思います。

「人並みの収入」と「暇な時間」が多く持てる生活であれば、どんなに頑張っても手が届かないような、難易度の高いことではないですからね。

どちらかというと努力すれば、誰にでも手に入れられるくらい、難易度の低い目標だと思います。

 

他の選択肢はいくらでもある

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それから、自信喪失してしまった彼に向けて、伝えたことがもう一つ。

「今いる世界が全てではない」ということです。

 

例えば、会社の場合はミッション、ルール、業務内容、職場環境、給与体系、働く人、評価基準など、会社が変われば、それらはまるで違います。

会社をひとつの「世界」だと考えると、日本だけでも400万以上の世界があることになります。

もしも、どこかの会社で働いていて、そこでうまく適応できないからと言っても、特に深刻になる必要はありません。

400万分の1の確立でうまくいかなかっただけです。

それほど多くある中の、たった1つの世界の環境・ルールが、合わなかっただけですよ。

まだ他に3,999,999の可能性があるわけなので。

 

それにサラリーマンの世界だけでなく、起業すれば、もっと大きな世界が見えるようになります。

サラリーマンとしては落ちこぼれだった人が、起業して大成功した事例もたくさんあります。

しかも、起業した場合でも、ジャンル、規模、手法などで、必要な能力は全く違います。

 

日本の文化が合わなければ、海外に飛び出してもいいです。

地球上には何百もの国があるのだから。

国が変われば、ルールも考え方も習慣も全く違うし、グローバル化は今後も進んでいきます。

海外に出るという選択肢も絶対にありです。

 

それほど多くの世界が何百万、何千万もあるのに、そこへ目を向けずに、たった1つの自分に合わない世界、幸せになれる見込みがない世界にしがみついて、自信を無くしたり、すり減っていったりすることは、本当にすごくもったいないことだと思います。

当然ですが会社を辞める場合は、一時的に収入も減ることになるし、就職活動、起業準備、家族の反対など、苦労やストレスも多くなるかもしれません。

しかし、それらを怖がって何も行動しない状況が続くと、「望んだ人生を送れずに寿命で死ぬ」という最悪の結末を迎えてしまいます。

 

人は死ぬ前にやったことを後悔するのではなく、やらなかったことを後悔しながら死んでいくことのほうが圧倒的に多いと言います。

何もせずに後悔しながら死んでいく・・・
そんなつまらない人生は嫌ですね。

 

まとめ

最終的な目的を考えた場合に、目の前の課題を必死に頑張ることが、本当に最適な選択なのか?

その課題をクリアしなければ、目的を達成できないのか?

別の方法ではダメなのか?

必死に目の前の課題に対して頑張る前に、本当にそこが自分にとっての頑張りどころなのかということを、客観的に見つめることも大切です。

 

PS.

「頑張っている状態」は、心身ともに無理をしている状態です。

何でも一時的に頑張ることは必要ですが、何十年も頑張り続けることはやっぱり辛いので、同じように頑張るのなら、頑張らなくてもいい状況を作るために頑張るべきだと思います。

 

別に暇にならないとダメということではありません。

忙しくても、楽しくて、毎日が充実しているのであれば、それは辛い状況ではないので、その場合は自分の事を「頑張っている」とは感じなくなりますから。