職人から事業家へ。一つの仕組みを磨き続けるより、数を増やすべき理由
あなたは、一つの自動化の仕組みを完成させ、データ分析と改善を繰り返すことで、順調に収益が上がるようになったことでしょう。しかし、その一方で、職人のように、延々とその一つの仕組みの細部を0.1%改善することに、多大な時間と労力を費やしてはいませんか?
その職人気質も素晴らしいですが、あなたの売上をさらに、そしてより速く伸ばす、もっと効果的な方法があります。それが、完成した仕組みを”横展開”し、新たに2つ目の自動化装置を作ってしまうという戦略です。
一つのレストランを完璧に磨き上げる「シェフ」の視点から、成功した店舗のノウハウを元に2号店、3号店と展開していく「事業家」の視点へ。このマインドセットの切り替えが、あなたのビジネスを新たなステージへと導きます。
「完璧」より「数」が売上を伸ばす理由
ある程度完成された仕組みを、さらに改善していくことはもちろん重要です。しかし、一つの仕組みを延々と細かくいじり続けるよりも、仕組みそのものの数を増やしてしまった方が、売上が伸びる可能性は高いです。
なぜなら、あなたはすでに一度、ゼロから仕組みを作り上げた経験を持っているからです。2つ目の仕組みを作るのは、1つ目と比べて遥かに楽なはずです。改善による売上の伸びが緩やかになってきたと感じたら、それは新たな仕組み作りに挑戦するサインかもしれません。
相乗効果の鍵:関連性のあるテーマを選ぶ
では、2つ目の仕組みは、どんなテーマで作ればいいのでしょうか。全く違うジャンルに挑戦するのも良いですが、最もおすすめなのは、1つ目のテーマと関連性のあるジャンルを選ぶことです。
- 1つ目が「ダイエット」なら、2つ目は「美容」
- 1つ目が「副業」なら、2つ目は「投資」
- 1つ目が「ファッション」なら、2つ目は「コミュニケーション」
このように、読者の最終的な目的が近いテーマを選ぶことで、2つの仕組みの間で、お客様を相互に行き来させるという相乗効果を期待できます。
例えば、1つ目のステップメールの終盤で、「ちなみに、こんなテーマの無料情報も発信しているんですよ」と、2つ目のランディングページへ自然に誘導するのです。これにより、効率的に両方の仕組みの売上を増やすことができます。
「専門知識がない」という壁を乗り越える方法
「でも、そんなにいくつも専門分野について語れない…」
もちろん、その通りです。お金をいただく以上、中途半端な知識で情報発信をすることはできません。しかし、その分野の専門家が、必ずしもあなた自身である必要はないのです。
▶︎ 協力者を探し、ビジネスを加速させる
もし、あなたが挑戦したいジャンルに、すでに知識や実績がある人がいるなら、その人と協力するという手があります。
- 知り合いに専門家がいる場合
報酬を支払って、ステップメールのネタを提供してもらったり、あなたの商品やメールを監修してもらったりする。あるいは、売上を折半するなどの条件で、商品や原稿そのものを作ってもらう。
- 知り合いがいない場合
その分野で実績がある人に、提携を持ちかけてみる。あなたにある程度の実績と信用があり、相手にもメリットがある話であれば、提案に乗ってくれる可能性は十分にあります。
すべてを自分でやろうとする必要はありません。あなたは、優れた仕組みを作る「プロデューサー」に徹し、コンテンツの専門家と協力することで、ビジネスは一気に加速します。
まとめ
ここまで、あなたの自動収益をさらに拡大するための、2つ目の仕組みの作り方について解説してきました。最後に要点を4つにまとめました。
- 1つの仕組みが完成し、収益が安定したら、細部を磨き続けるだけでなく、仕組みそのものの「数を増やす」という視点を持つ。
- 2つ目の仕組みは、1つ目と「関連性のあるテーマ」を選ぶことで、相互送客による相乗効果が期待でき、効率的に売上を伸ばせる。
- 挑戦したい分野の専門知識がなくても、諦める必要はない。
- その道の専門家と「協力」し、あなたは仕組み作りのプロデューサーに徹することで、ビジネスの展開は一気に加速する。
一つの仕組みを作り上げたあなたには、すでに素晴らしい実績とスキルが備わっています。その力を、今度はあなた自身のためだけでなく、他の専門家をプロデュースするためにも、使ってみてはいかがでしょうか。