商品を用意して、販売ページも作った。ステップメールで案内もした。それなのに、申し込みがほとんど来ない。そんな悩みを持っている方は多いです。
こういうとき、多くの方は「売り込みが弱いのかもしれない」「もっと強く背中を押さないと」と考えます。でも、案内の言い方を強くしても、結果が変わらないことがよくあります。
結論から言うと、商品が売れるかどうかは、売り込みの強さではなく「オファーの中身」で決まります。オファーとは、お客さんに「この商品を、この条件で提供します」と差し出す提案のことです。見込み客がお金を払ってでも手に入れたいと感じる提案になっていれば、熱心に売り込まなくても申し込みは来ます。
この記事では、魅力的なオファーになる8つの要素と、自分の商品をその8つで点検する順番をお伝えします。
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この記事の続きとして、販売ページを書く前に答えておく顧客理解の問いから、構成・本文・最後の迷いを消す材料まで、AIと作る手順をまとめました。
どれだけ集客と教育をしても、オファーが弱いと売上は生まれない
ネットで商品を売る流れは、大きく分けると「集客する → 読者に必要な考え方を届ける(教育)→ 商品を案内する(オファー)」の3段階です。登録ページで読者を集め、ステップメールで信頼を育て、最後に商品を案内します。
ところが、どんなにたくさん集客して、どんなに丁寧に教育しても、最後のオファーに魅力がなければ売上は生まれません。それまでの準備が、最後の一歩で止まってしまうのです。
売りたい商品と、売れやすい商品は違う
オファーでいちばん大切なのは、商品そのものです。ビジネスを前に進めるいちばん効率のいい方法は、「売れやすい商品を売る」ことです。ところが、多くの方は売れやすい商品よりも、自分が「売りたい商品」を売ろうとしています。
- 「自分の情熱を詰め込んだ、思い入れのある商品です」
- 「大変な労力と時間をかけて作った商品です」
- 「世の中にない、新しいコンセプトの商品です」
商品にこだわりを持つのは自然なことです。その気持ちはよく分かります。ただ、お客さんが見ているのは、作り手の思い入れではなく「それを手に入れると自分がどうなれるか」です。
たとえば、昼食のおにぎりを売る場面を想像してください。どこの誰かも分からない人が握った、見た目も味も特徴のないおにぎりを「1,000円です」と言って売っても、すぐには売れません。その値段を払う理由を伝えるのは、とても難しいからです。
一方で、料理の大会で評価された人が、良い素材を使い、見るからにおいしそうに仕上げたお弁当なら、同じ値段でも「これは買う価値がある」とお客さんが自分で判断してくれます。
売れる商品は、売り込まなくても「買う理由」が見えている商品です。 商品力だけですべてが決まるわけではありませんが、見込み客がすでに欲しがっているものを扱えば、同じ労力でも結果は大きく変わります。
自分の商品がまだ無い場合
まだ自分の商品を持っていない場合や、すぐに作れない場合は、他の人の商品を紹介して報酬を受け取るアフィリエイトという方法もあります。自分の商品が無くても始められる、労働収入から抜け出す一つの方法です。
その場合も考え方は同じで、「見込み客が本当に欲しいと感じる商品か」を基準に選びます。紹介する商品の選び方は、売るものがなければ他人の商品をまずは売ろうでも解説しています。
魅力的なオファーになる8つの要素
見込み客が魅力を感じるオファーを作るときは、次の8つの要素に沿って考えると抜けが少なくなります。
| 要素 | お客さんが感じること |
|---|---|
| 1. ベネフィット | 「これを手に入れると、こうなれる」 |
| 2. 費用対効果 | 「価格以上の価値がある」 |
| 3. 信頼性 | 「本当にそうなれそうだ」 |
| 4. 保証 | 「申し込んでも損をしない」 |
| 5. 希少性 | 「なかなか手に入らない」 |
| 6. 簡単さ・手軽さ | 「自分にもできそうだ」 |
| 7. ストーリー | 「この商品には思いが込められている」 |
| 8. コンセプト | 「一言で、何の商品か分かる」 |
ここからは、1つずつ見ていきます。
要素1〜3:ベネフィット・費用対効果・信頼性
最初の3つは、オファーの土台になる部分です。ここが弱いと、残りの要素をいくら足しても魅力は生まれません。
1. ベネフィット:「何ができるか」ではなく「どうなれるか」
ベネフィットとは、商品を手にすることでお客さんが得られる「未来の価値」のことです。私が商品を案内するときも、その商品を手に入れるとどんな未来が待っているのかを、具体的にイメージしてもらうことをいちばんに考えています。
注意したいのは、「何ができるか」「何がもらえるか」はベネフィットではない、ということです。
- 自動で掃除してくれる家電 → ベネフィットは「掃除の手間から解放される」
- 英語が話せるようになる教室 → ベネフィットは「海外旅行が楽しくなる」「外国の友人ができる」
- ビジネスの教材がもらえる → ベネフィットは「売上が増えて、家族との時間が増える」
人が強く憧れるのは、機能ではなく、その先にある状態です。そして、そのベネフィットは、あなたのお客さんが心から望んでいるものでなければ意味がありません。お金を払ってでも手に入れたいと思っている状態を言葉にできたとき、オファーの魅力は大きく変わります。
2. 費用対効果:価格を下げるのではなく、価値を上げる
人が商品を買うと決めるのは、価格以上の価値があると感じたときです。どんなに良い商品でも、費用対効果が悪いと判断されれば選ばれません。
ここでいちばん簡単なのは値下げですが、基本的にはおすすめしません。利益が減るうえに、誰でも思いつく方法なので、ライバルとの価格の競争に巻き込まれるからです。大きな資本で原価を下げられる会社ならともかく、個人のビジネスでは自分を苦しめる結果になりやすいです。
始めたばかりの時期に、実績づくりのために低い価格で提供するのは一つの手です。ただ、その場合も、内容の質を上げる、サポートを加えるなど、価値を増やす方向で費用対効果を高めていくことを考えてください。
3. 信頼性:「本当に実現できそう」と思ってもらう
同じ商品でも、信頼できる裏づけがあると魅力は増します。ただの歯ブラシより「歯科医が勧める歯ブラシ」のほうが、良いものに感じますよね。
どんなに素晴らしいベネフィットを書いても、お客さんに「怪しい」と思われては意味がありません。人は、本当に実現できそうだと信じたときにだけ、商品に魅力を感じます。用意できるものがあれば、次のような根拠を示しましょう。
- 実績
- 成功事例
- お客様の声
- 根拠になるデータ
- 第三者からの推薦
要素4〜6:保証・希少性・簡単さ
次の3つは、お客さんが申し込む直前の「迷い」を小さくする要素です。ここは使い方を間違えると、あおりや誇張になりやすい部分でもあります。
4. 保証:申し込む不安を取り除く
人は、お金を払って失敗するリスクを実際より大きく感じるものです。そこで、安心できる保証があると、申し込みやすくなります。
- 一定期間の無料お試し
- 購入後に不具合があれば交換
- 気に入らなければ返品を受け付ける
- 成果が出なければ返金する
しっかりした商品であれば、保証をつけることで申し込みが増え、保証にかかる負担を上回ることが多いです。自信のある商品なら、保証をつけることをためらわなくて大丈夫です。ただし、守れない保証はつけないでください。条件はあらかじめ分かりやすく書いておきます。
5. 希少性:本当に限られているものだけを伝える
人は、簡単に手に入るものより、なかなか手に入らないものに魅力を感じます。生産数が少ないもの、手に入りにくい材料を使っているものに高い値段がつくのはそのためです。
個人のビジネスでいえば、「個別サポートは一度に受けられる人数が限られている」「この内容は次の開催まで案内しない」などが希少性にあたります。
気をつけたいのは、本当に限られているものだけを伝えることです。 実際には何度でも売る商品に「今回限り」とつけると、いつか読者に気づかれて信用を失います。締め切りや人数の限定は、事実のときだけ使いましょう。
6. 簡単さ・手軽さ:お客さんの負担を減らす工夫
どんなに素晴らしいベネフィットでも、そこにたどり着くまでに大きな努力が必要だと感じると、人は魅力を感じにくくなります。人は基本的に、できるだけ楽をしたいと考えるからです。
成果までに必要な手間が少ないほど、また成果が出るまでの期間が短いほど、オファーは魅力的に見えます。だからこそ、お客さんの苦労を減らせないかを考えます。手順を小分けにする、テンプレートを用意する、分からないときに質問できる場を作る、などです。
ただし、「〇〇するだけで」と実際より簡単に見せるのは逆効果です。期待と現実の差が大きいほど、買ったあとの不満になります。簡単さは、言葉で盛るのではなく、商品の作り方で実現すると考えてください。
要素7〜8:ストーリーとコンセプト
最後の2つは、商品を「覚えてもらう」「選んでもらう」ための要素です。
7. ストーリー:商品が生まれた理由を伝える
料理番組で、シェフが「この食感を出すために何度も試作を重ねた」と語るのを聞くと、同じ料理でも見え方が変わりますよね。職人の作品に心が動くのも、その裏にある物語を知るからです。
あなたの商品にも、次のような物語があるはずです。
- なぜ、その商品を作ろうと思ったのか
- どんな人のために作ったのか
- 作るまでに、どれくらいの時間や手間をかけたのか
- どんな苦労を乗り越えてきたのか
- どんな思いを込めているのか
これらを伝えると、お客さんは商品を「ただのモノ」ではなく「思いのこもったもの」として受け取ってくれます。
8. コンセプト:一言で何の商品か伝わるか
コンセプトとは、1〜7の内容をふまえて、商品の特徴を一言で表したものです。売れる商品には、たいてい一言で伝わる分かりやすいコンセプトがあります。
何分も説明しないと分からない商品を、お客さんはわざわざ真剣に聞いてくれません。「何の商品か分からない」「難しそう」と感じた瞬間に、関心は別のところへ移ります。お客さんがあなたのメッセージに目を留めるのは、ほんの数秒です。その数秒で「これは自分のための商品だ」と思ってもらえる一言を考えましょう。
いきなり一言を作ろうとせず、1〜7を書き出してから、いちばん強く伝えたいものを選ぶと作りやすくなります。
8つの要素で自分の商品を点検する順番
8つを知っても、全部を一度に整えようとすると手が止まります。私は、次の順番で点検することをおすすめしています。
- ベネフィット:お客さんが「どうなれるか」を一文で書けるか
- 信頼性:それが本当だと示せる根拠が1つでもあるか
- 費用対効果:価格に対して、価値が十分に伝わっているか
- 簡単さ:お客さんが「自分にもできそう」と思える工夫があるか
- 保証:申し込む不安を減らす条件を用意できるか
- ストーリー:商品が生まれた理由を語れるか
- 希少性:本当に限られているものがあるか(無ければ無理に作らない)
- コンセプト:ここまでの内容を一言にまとめられるか
上から順に「できている」「弱い」「無い」の3つで印をつけてみてください。弱いところから手を入れると、オファー全体の魅力が上がっていきます。
ネットでは、販売ページの魅力が商品の魅力になる
お店で売る場合と違い、ネットで商品を売るとき、お客さんは商品を手に取って試すことができません。そのため、買うかどうかの判断は、販売ページに書かれている内容で決まります。つまり、ネットでは販売ページの魅力が、そのまま商品の魅力として受け取られるのです。
8つの要素は、販売ページを作るときの点検表にもなります。他の人の商品を紹介する場合も、その商品の販売ページに8つの要素がそろっているかを見れば、紹介してよい商品かどうかを判断できます。販売ページの考え方は販売サイトの魅力=商品の魅力で解説しています。
また、無料や低価格のお試しを用意できる商品なら、実際に試してもらうのも有効です。ただし、お試しの内容が弱いと逆効果になるので、「試した人が価値を感じられる」自信のある部分を選んでください。
高額の個別サポートを案内するときのオファーの組み立て方は、高額商品を設計する9つの項目も参考にしてください。
まとめ
- 商品が売れるかどうかは、売り込みの強さではなくオファーの中身で決まる
- 「売りたい商品」ではなく、見込み客が「欲しい」と感じる商品かどうかで見極める
- 魅力的なオファーの要素は、ベネフィット・費用対効果・信頼性・保証・希少性・簡単さ・ストーリー・コンセプトの8つ
- 希少性や簡単さは、事実だけを伝える。盛ると信用を失う
- ネットでは販売ページの魅力が商品の魅力になる
まずは、あなたの商品のベネフィットを「この商品を手に入れると、お客さんは〇〇になれる」という一文で書き出してみてください。その一文がすっと書けないなら、そこが最初に整えるべきところです。
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