WordPressを入れて、初期設定も終わった。さあ記事を書こう、と思ったところで、デザインが気になり始める。色を変えたり、配置を動かしたり、別のテーマを試したりしているうちに、何日もたってしまった。そんな経験を持つ方は多いです。
ブログの見た目を整えるのは楽しい作業です。自分のブログが少しずつ形になっていくので、手を動かしている実感もあります。でも、見た目をどれだけ整えても、それだけで読者が増えるわけではありません。
結論から言うと、ブログのカスタマイズは「テーマを決めて、最低限を整えたら、記事を書き始める」のが正しい順番です。細かいデザインは、記事が増えて読者の反応が見えてきてから直せば十分です。
この記事では、WordPressのデザインを決める「テーマ」とは何か、テーマを選ぶ4つの基準、カスタマイズを進める順番、そしてよくある失敗をお伝えします。
WordPressの見た目は「テーマ」で決まる
WordPressでは、ブログ全体のデザインを「テーマ」と呼ばれるひな形で決めます。テーマを切り替えると、文字の大きさや色、記事の並び方、サイドバーの位置など、ブログの見た目がまとめて変わります。
たとえるなら、WordPressが建物で、テーマはその建物の内装のようなものです。建物そのものは同じでも、内装を変えれば、入ってきた人が受ける印象はまったく変わります。
テーマには、無料で使えるものと有料のものがあります。「WordPress テーマ」で検索すると、たくさんのテーマが公開されていることが分かります。
最初に知っておいてほしいのは、無料のテーマでもビジネスのブログは十分に作れる、ということです。私も、最初から高いテーマをそろえる必要はないとお伝えしてきました。大切なのは、テーマの値段より、読者が読みやすいかどうかです。
テーマを選ぶ4つの基準
テーマはたくさんあるので、見た目の好みだけで選ぼうとすると迷ってしまいます。私は次の4つの基準で選ぶことをおすすめしています。
| 基準 | 確かめること |
|---|---|
| 1. スマホで読みやすいか | スマホで開いたときに、文字の大きさや行の間が読みやすいか |
| 2. 今も手入れされているか | 最近も更新されていて、WordPress本体の更新に合わせて直されているか |
| 3. 使い方の情報が見つかるか | 困ったときに、使い方の説明や解説記事を探せるか |
| 4. 必要な機能だけがあるか | 機能が多すぎて、設定に迷ったり表示が重くなったりしないか |
基準1:スマホで読みやすいか
今は、ブログをスマホで読む人がとても多いです。パソコンの画面できれいに見えても、スマホで開くと文字が小さかったり、横にはみ出したりするテーマでは、読者はすぐに離れてしまいます。テーマを選ぶときは、必ずスマホでも表示を確かめてください。
基準2:今も手入れされているか
WordPressは定期的に更新されます。長いあいだ更新されていないテーマは、本体の更新に対応できず、表示が崩れたり、安全面で不安が残ったりすることがあります。テーマの説明に書かれている最終更新の時期を見て、今も手入れされているものを選ぶと安心です。
基準3:使い方の情報が見つかるか
テーマを使っていると、「ここの文字を変えたい」「このボタンを消したい」といった小さな困りごとが必ず出てきます。そのときに、テーマ名で検索して使い方が見つかるかどうかで、解決の早さが大きく変わります。利用者の多いテーマは、それだけ情報も見つかりやすくなります。
基準4:必要な機能だけがあるか
機能が多いテーマは魅力的に見えますが、設定の項目が多すぎると、どこを触ればいいのか分からなくなります。表示が重くなることもあります。ビジネスのブログに必要なのは、記事が読みやすく、プロフィールや案内を置けることです。まずはそれができれば十分です。
テーマを入れるときの大まかな流れ
テーマの入れ方は、WordPressの管理画面から行います。画面の表示や項目の名前は、WordPressの更新によって変わることがあるので、ここでは大まかな流れだけお伝えします。
- 管理画面の、見た目を管理する項目からテーマの一覧を開く
- 使いたいテーマを探して、インストールする
- インストールしたテーマを有効にする
- 実際のブログを表示して、パソコンとスマホの両方で見え方を確かめる
具体的な操作で迷ったときは、そのときのWordPressの画面に合った解説を探してください。テーマ名と「使い方」で検索すると、見つかることが多いです。
もう1つ大事なのは、テーマを変える前に、それまでの状態を控えておくことです。記事が増えてからテーマを変えると、配置や装飾が崩れることがあります。だからこそ、最初のテーマ選びで迷いすぎず、早めに決めてしまうほうが、あとで楽になります。
カスタマイズは「読者が迷わない」ところまでで止める
テーマを決めたら、次にカスタマイズを進めます。ここで意識してほしいのは、どこまでやれば十分なのか、の線を先に引いておくことです。
私がおすすめしているのは、次の順番で、最低限のところまで整えることです。
- ブログの名前と説明文を入れる
- 文字の色と背景の色を、読みやすい組み合わせにする
- メニューに、プロフィールや記事の分類など、読者が最初に見たいページを置く
- サイドバーや記事の近くに、プロフィールと案内を置く
- スマホで見て、読みにくいところがないかを確かめる
ここまでできたら、デザインはいったん終わりにして構いません。飾りの画像や凝った配置は、記事が増えてからでも間に合います。
プロフィールや案内をどこに置くかは、読者の視線の動きを知っておくと決めやすくなります。詳しくはブログ訪問者の視線を理解しようで解説しています。
また、WordPressでは「プラグイン」という追加の部品を入れて、機能を足すことができます。デザインの見た目はテーマ、足りない機能はプラグイン、と役割を分けて考えると整理しやすくなります。プラグインの考え方はプラグインのインストールにまとめています。
カスタマイズでよくある3つの失敗
最後に、ご相談を受ける中でよく見かける失敗を3つ紹介します。当てはまっても大丈夫です。多くの方が同じところでつまずいています。
失敗1:テーマを何度も変える
「もっと良いテーマがあるかもしれない」と、次々にテーマを試してしまうパターンです。テーマを変えるたびに設定をやり直すことになり、そのあいだ記事は1本も増えません。テーマは完璧なものを探すより、4つの基準を満たしていれば決めてしまうほうが前に進めます。
失敗2:見た目に凝りすぎて、読みにくくなる
色をたくさん使ったり、背景に大きな画像を入れたりすると、見た目は華やかになります。でも、読者にとって大切なのは、記事の中身が読みやすいことです。文字と背景の色の差がはっきりしているか、行の間が詰まりすぎていないか、を優先してください。
失敗3:デザインが整うまで記事を書かない
一番多いのがこの失敗です。デザインが完成してから記事を書こうとすると、いつまでも書き始められません。読者が集まるのは、見た目ではなく、役に立つ記事があるからです。デザインは記事を書きながら少しずつ直していけば十分です。
ブログを作る全体の流れを確かめたい方は、ブログ構築の準備もあわせて読んでみてください。どこに書くかを決めるところから、準備の順番を解説しています。
まとめ
- WordPressの見た目は「テーマ」というひな形で決まる。無料のテーマでもビジネスのブログは十分に作れる
- テーマは、スマホで読みやすいか、今も手入れされているか、使い方の情報が見つかるか、必要な機能だけがあるか、の4つで選ぶ
- 管理画面の操作は変わることがあるので、流れだけ押さえて、細かい操作はそのときの画面に合った解説を見る
- カスタマイズは「読者が迷わない」ところまでで止めて、記事を書き始める
- テーマを何度も変える、見た目に凝りすぎる、デザインが整うまで書かない、の3つの失敗に気をつける
まずは今日、4つの基準に合うテーマを1つだけ決めてください。そして、最低限の設定が終わったら、デザインではなく最初の1記事に時間を使ってみてください。


