コーチやコンサルタントとして活動しているのに、なかなか契約が取れない。ブログも書いている、発信も続けている。それなのに、申し込みがゼロのまま時間だけが過ぎていく。そんな状態に心当たりのある方は多いと思います。
今回は、私のクライアントさんが初契約を取ったときの話をさせてください。その方は、2年以上活動していたのに、1件も契約が取れていませんでした。
結論から言うと、その方が初契約を取れたのは、特別なことをしたからではありません。きちんと機能していなかったビジネスモデルを見直し、すでにあったものを正しく並べ替え、分かりやすくしただけです。
この記事では、その実例と、行った4つの見直し、そして自分のビジネスで同じ見直しをするための手順を解説します。
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2年以上、1件も契約が取れなかったクライアントさん
その方が提供したかったのは、これから起業しようと考えている人に向けたコーチングのプランでした。本業の士業と兼業で、2年以上活動していましたが、1件も契約を取ることができていなかったそうです。
私のコンサルティングに参加されてから、本格的に学び始めました。ブログは以前から運営していたので、基礎はすでにできていました。そのため、思ったより早く作業が進み、早い段階で販売に結びつけることができました。
見直しのあとは、それまでメルマガの登録がゼロだったところから、短期間で一気に登録者が増えました。最初の案内ですぐにオンラインでの相談の申し込みが入り、その後、30万円のプランを契約されました。
あまりにもあっさり結果が出たので、ご本人も驚いていました。その後も、順調に契約数を増やしていかれました。
契約が取れなかったのは、才能や努力の問題ではなかった
2年間契約が取れなかったのには、理由がありました。
一つは、ターゲットが選べていなかったことです。もともとは、本業とコーチングの両立を目指す人に向けて、集客のコーチングやコンサルティングを考えていたそうです。ところが、実際のブログを見てみると、会社員向けの起業支援を何となくしている、という内容になっていました。
もう一つは、ブログのキャッチコピーが、読んだあとに意味を考えないと理解できないものだったことです。
どんなサービスを、どんな相手に提供するのかがよく分からない。そうなると、読んだ人は「これは自分のためのものだ」と感じられません。契約が取れない原因は、本人の能力や頑張りではなく、伝わる形になっていなかったことにありました。
行った4つの見直し
このクライアントさんと一緒に行ったのは、次の4つです。
| 見直したこと | 内容 |
|---|---|
| 1. ターゲットを定める | 誰に向けたサービスなのかを一つに決める |
| 2. ポジショニングを作り込む | その人たちにとって、自分は何の専門家なのかをはっきりさせる |
| 3. 明確さを意識する | キャッチコピーや説明を、読んですぐ意味が分かる言葉にする |
| 4. 自動化の仕組みを作る | ブログからメルマガ、案内までの流れを仕組みにする |
どれも、新しいことを付け足したわけではありません。すでにあったブログや知識を、正しい順番に並べ替え、分かりやすくしたという軌道修正です。
ビジネスで必要なことは、実はそれほど多くありません。必要なことを、必要な順番で、必要なだけ実践すれば、結果はついてきやすくなります。
旅行の計画と同じで、順番が決まれば迷わない
私はよく、ビジネスを旅行の計画にたとえます。
旅行に行くときは、移動手段を決め、宿泊先を決め、どこで食事や観光をするかの計画を立てます。その通りに進めれば、予定していた旅を楽しめます。行き先も決めずに歩き出すと、どこにもたどり着けません。
ビジネスも同じです。誰に届けるのか(行き先)、自分は何者なのか(移動手段)、どう伝えるのか(道順)が決まっていれば、迷わずに進めます。
うまくいかないときほど、新しい手法や近道を探したくなるものです。でも、多くの場合、必要なのは新しい手法ではありません。今あるものを正しい順番に並べることです。
今回のクライアントさんも、ブログという「乗り物」はすでに持っていました。足りなかったのは、行き先と道順です。行き先を決め、道順を整えたことで、それまで2年間眠っていたブログが、申し込みにつながる道に変わりました。
もし今、あなたが発信を続けているのに契約が取れていないなら、それは積み上げてきたものが無駄だったということではありません。並べ方を変えれば、同じ材料が生きてくる可能性があります。
契約が取れないときに、やりがちな3つのこと
契約が取れない状態が続くと、多くの方は「何かを足そう」と考えます。でも、並べ替えが必要なときに何かを足すと、かえって分かりにくくなることがあります。よく見かけるのは、次の3つです。
- サービスのメニューを増やす:「このプランが売れないなら、別のプランも用意しよう」と選択肢を増やすと、読者はどれを選べばいいか迷います。誰のためのサービスかが決まっていないまま増やすと、さらに伝わりにくくなります
- 対象を広げる:「もっと多くの人に届けよう」と対象を広げるほど、一人ひとりには「自分のことだ」と感じてもらえなくなります。今回のクライアントさんも、ブログの中身が会社員向けの起業支援へと、何となく広がっていました
- 新しい集客方法に手を出す:ブログで申し込みがないからと、別の媒体を始める。でも、伝える中身が同じなら、場所を変えても結果は変わりにくいものです
どれも、真面目に頑張っている人ほどやってしまうことです。ただ、方向がずれたまま量を増やしても、成果にはつながりにくい。まずは今あるものを見直し、順番を整えることから始めてください。
自分のビジネスで見直す4つの質問
契約が取れずに悩んでいる方は、次の4つの質問に、紙に書いて答えてみてください。
- あなたのサービスは、誰のためのものですか? 「起業したい人」のように広すぎないか。一人の人物を思い浮かべられるか
- その人にとって、あなたは何の専門家ですか? 一言で言えるか
- ブログのキャッチコピーは、初めて見た人が5秒で意味を理解できますか? 身近な人に読んでもらって確かめる
- 読者が、あなたのブログから相談の申し込みまで進む道はありますか? 記事を読んだあと、次に何をすればいいかが書かれているか
答えに詰まったところが、あなたのビジネスで最初に見直す場所です。
ターゲットの決め方は、WHO設計の11項目と選び方の5基準で詳しく解説しています。ポジショニングについては、「何の専門家か」が一瞬で伝わるポジショニングの3段階が参考になります。
仕組みにする部分は、全部を一度に作る必要はありません。まずは「ブログからメルマガへ」「メルマガから相談へ」という一本の道を作るところからで十分です。仕組み化の考え方は、ビジネスの仕組み化が重要な理由と4つのパーツで解説しています。
まとめ
- 2年以上契約ゼロだったクライアントさんが初契約を取れたのは、特別なことをしたからではなく、ビジネスモデルを並べ替えて分かりやすくしたから
- 契約が取れなかった原因は、ターゲットが定まらず、キャッチコピーも伝わりにくかったこと
- 行った見直しは「ターゲット」「ポジショニング」「明確さ」「自動化の仕組み」の4つ
- 必要なことを、必要な順番で、必要なだけ実践すれば、結果はついてきやすくなる
まずは、4つの質問のうち1つ目「あなたのサービスは、誰のためのものですか?」に、一文で答えてみてください。
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