目次

 

第1章:1億円ビジネスを構築するために

1億円の講座ビジネスを設計する上で重要な6つの要素

講師の5つのステージ

アイデンティティ・シフト

モンキー トラップ

器の拡大が先で理解は後

手放す勇気

ビジネスで最も危険な12文字

野望が大きいほど拡大できる

1億円を突破する鍵

1憶円事業を作るための 6要素とチェックポイント

 

第2章:ビジョン設計

時間管理と使命

自分の価値観を見つける

ビジョナリー・創業者の役割

戦略の描き方

2種類の頭の使い方

何を売ればいいのかわからないのは戦略がないから

ビジョンと使命を持った会社の構築

中核価値とニッチ

会社の価値観を決める

深掘りする

5つの成長段階

 

第3章:戦略設計

講座ビジネスの真の優位性

あなたの生き方がビジョン達成に与える影響

人生のテーマ

理想のクライアント

最高ランクのサービスはマンツーマンコンサル

あなたが一番価値を与えられる強みは何か?

コンサルの時間対効果を最大化できるクライアントは?

オファー価格の上限はあなたが与える価値に比例する

まとめ

 

第4章:Value Ladder(価値の階段)

自動化の核

1顧客獲得単価を最も高く設定できれば勝てる

Value Ladder

講座の3つの価値

5種類の価値

低額、中額、高額商品

永続的キャッシュフロー

最初に作るべきオファー

 

第5章:高額オファー設計

高額オファーから始めるべき3つの理由

ビジネスの成功を追求するためのマージン重視戦略

コアオファーの確立

不景気な時に選ばれるサービス

リターン保証型オファー

リターン保証型オファーの3つのポイント

高額オファー販売ができれば集客には困らない

高額オファー作成のポイント

高額オファーのサポート期間

高確率でクロージングする方法

 

第6章:高額商品セールスファネル

「個別面談」の必要性

個別面談を獲得する方法

セミナーファネル

ウェビナーファネル

プレゼンテーションと個別面談の役割

 

第7章:個別面談 -高額クロージング-

テストクローズの重要性

個別面談の申し込みを最大化する方法

 

第8章:プレゼンテーション

個別面談の誘導を目的としたプレゼンテーションの作成

プレゼンテーションの構成要素

テストリリース

 

第9章:チャレンジローンチ

チャレンジローンチとは?

チャレンジローンチの手順

新商品・サービス告知の原理原則

実績が無い場合の進め方

次のステージに進むために5件は受注する

 

第10章:高額商品販売の自動化

セミナー自動化の3大要素

権限移譲

 

第11章:商品開発~拡大

講座の価値と価格

フレームワークの重要性

フレームワークの確立方法

成功のためのコンサルティングサービス

高額講座開発の4ステップ

サービス供給のキャパシティを拡大する方法

 

第12章:広告戦略

Facebook広告の効果的な運用法とAIの活用

ペルソナの設定方法

広告の2つの目的

見込み客の特性とその反応

テスト&検証

ランディングページ(LP)の最適化

拡大戦略

潜在見込み客は集めるな

 

第13章:新規リスト自動集客装置

高額商品販売のメリット・デメリット

自己清算型オファー

セールスファネルとは?

オンラインマーケティングにおける重要な用語解説

ダン・ケネディの会社の衰退と復活

セールスファネルの目的

平均顧客獲得単価(Cost Per Acquisition)

平均カートバリュー(Average Cart Value)

バリュー・ラダーの構造

おすすめのセールスファネル構成

フロントエンドページ作成法

アップセル商品ページ作成法(決済ページ)

バックエンド商品1&2ページ作成法

 

第14章:カスタマージャーニー

5つの段階

顧客獲得のプロセス

最も重要な資産

4種類のメールマガジン

 

第15章:最後に

豊かさの公式

 

 

 

 

 

第1章:1億円ビジネスを構築するために

 

はじめに

 

この度は、資料をダウンロードしていただき、ありがとうございます。

 

このV.S.I.O.N PROJECT(ビジョン・プロジェクト)では年商1億円のオンラインビジネス講座を作成し、運営する方法について説明します。

 

オンラインで展開する講座ビジネスを実際に行い、年商1億規模にするためにどうすればよいのか、そのステップを一つ一つ丁寧に解説します。

 

ここでお伝えする6つの要素を理解し、学習することで、視野が広がり、現在何に行き詰まっているのか、どうすればステージを上げることができるのか、次に進むために何をすべきなのかが明確になります。

 

ぜひ最後までご確認していただければと思います。

 

もし、あなたが自分の知識や経験を世の中に販売して、その知識を伝えていくことで毎日生活していくことができるようになるとしたら嬉しいですか?

 

そして、あなたが年商1億円の講座ビジネスを作成することができ、自分が働いていない状態でも顧客リストがずっと増え続けて、事業が成長する仕組みを構築することができたとしたら嬉しいですか?

 

もし、これらに対する答えが「イエス」ならば、あなたは今、絶好の場所にいます。

 

これから年商1億円の講座の作り方、どの要素をどの順番で進めていけば、目指すべき地点にたどり着けるのかを解説します。

 

そして、仕組み化についても重点的にお伝えします。

 

多くの方がマーケティングに重きを置いていますが、ステージを上げるためにはマーケティングは一部であり、他にも重要な要素があります。

 

その隠れた要素、1億円を手に入れるための仕組みについて、今回は詳しくお伝えします。

 

ここで提供する内容は、他ではなかなか知ることができない情報ですので、ぜひ楽しみながら、ご確認いただけますと幸いです。

 

 

1億円の講座ビジネスを設計する上で重要な6つの要素

 

最初に、1億円規模の講座ビジネスを設計する上で重要な6つの要素について説明します。

 

V – Valuable Vision (価値あるビジョン)

I  – Invincible Offer (無敵のオファー)

S – Standardized Operations (標準化されたオペレーション)

I  – Imitable Presentation (模倣可能なプレゼンテーション)

O – Organized Referrals (組織的なリファラル)

N – Navigated Funnel (ナビゲートされたファネル)

 

 

V – Valuable Vision (価値あるビジョン)

 

ビジネスの成功は、はっきりとした、そして魅力的なビジョンから始まります。

 

価値あるビジョンとは、組織の目標と方向性を示す明確な像であり、その達成により実現される価値を示すものです。

 

それは組織内外のすべての関係者に対して、何を目指し、どのような価値を提供するのかを明示します。

 

年商1億円を目指すためには、ビジョンが非常に重要で、ビジョンがあるのとないのとでは、効果性が全く変わってきます。

 

 

I – Invincible Offer (無敵のオファー)

 

無敵のオファーは、その価値が競合他社のオファーを圧倒するほど強力で、顧客が受け入れることを避けることができないほど魅力的なオファーです。

 

その非凡な特徴やメリットにより、顧客はこれに魅了され、その他の選択肢を考慮することなく、即座に行動を起こすでしょう。

 

どんなオファーを作ることから始めれば、最も早く成果を出すことができるかをお伝えします。

 

 

S – Standardized Operations (標準化されたオペレーション)

 

標準化されたオペレーションは、業務がマニュアルに従って行われ、誰でも簡単に同じ作業を行えるような状況を指します。

 

これにより、作業の一貫性と品質が保たれ、新しいメンバーの研修も効率的に行えます。

 

ツールやシステムを使った自動化も必要ですが、より高額な商品・サービスを販売するためには、人が行うオペレーションもマニュアル等を整備することが重要です。

 

 

I – Imitable Presentation (模倣可能なプレゼンテーション)

 

模倣可能なプレゼンテーションとは、あなたが作成したプレゼンテーションが他の人々によって簡単に再現できるようになることを指します。

 

情報伝達の品質を保つことができ、高いレベルのプレゼンテーションを短期間で誰でもできるようになるためには、少し特殊な考え方を持つ必要があります。

 

一貫したメッセージを誰がやっても同じように届けることができるようになることは、ビジネスを拡大していくうえで、とても重要です。

 

 

O – Organized Referrals (組織的なリファラル)

 

組織的なリファラルは、明確な計画と戦略に基づいて、意図的に口コミを引き起こすプロセスを指します。

 

これは紹介者への報酬を設定することや、口コミの経路の整備など、人が人を集めていく流れを作ることが重要です。

 

 

N – Navigated Funnel (ナビゲートされたファネル)

 

ナビゲートされたファネルは、見込み客を段階的に引き付け、高額な商品でも購入し、最終的にはビジネスパートナーとなるような流れを計画的に案内する仕組みを指します。

 

これは明確な道筋、導線、そして効果的なマーケティング戦略を通じて実現しますが、主に見込み客のメールアドレスを取得した後に、どのように関係を構築していくかを重点的にお伝えします。

 

これらを作り上げていくことで、あなたのビジネスは1億円という年収を手にすることは実際に可能です。

 

 

講師の5つのステージ

 

講座ビジネスを進めていく上で、5種類のステージがあると私は考えています。

 

ステージ1: 学習者

ステージ2: 実行者

ステージ3: 教育者

ステージ4: 設計者

ステージ5: ビジョナリー

 

 

ステージ1:学習者

 

・習慣       :メンターを探す

・やるべきこと   :書籍を一通り読む

セミナーに行く

モデリング先を調べる

Google で調べる

・やるべきでないこと:ケチケチすること

・クリア条件    :メンターを見つけてコンタクトが定期的に取れる

状態を作る

・収入       :無収入

 

講師ビジネスを行う方々は、自身が学習者である必要があります。

 

あなたはこの資料を読んでいるわけですから、学習熱心な方だと思います。

 

そして、学習者であることは、ビジネスを進めていく上で不可欠な要素であり、これからステージが上がっていったとしても、絶えず学習者であるべきです。

 

 

ステージ2: 実行者

 

・習慣       :大量行動

・やるべきこと   :メンターに質問する

メンターのやっていることを真似する

メンターの習慣を真似する

メンターのコンテンツを全部確認する

・やるべきでないこと:自分の感情を優先する

言い訳する

メンターのせいにする

メンターを変える

・クリア条件    :具体的な成果を出す

・収入       :無収入

 

次に、実行者ですが、学習だけでなく、それを現実化し、実行に移せるかが重要です。

 

学んだことを実行し、自分の世界で成果を出すことができるようになると、次のステージへと進むことができます。

 

 

ステージ3: 教育者

 

・習慣       :クライアント獲得 & 指導

・やるべきこと   :デイリーサポート

マンツーマンコンサルティング

マーケティング

高額セールス

・やるべきでないこと:成果目標や成果責任のない指導

クライアントへの悪口

・クリア条件    :3名の成功者を出す

・収入       :1000万円以上

 

その次は教育者ですが、自身が学んで成果を出したことを他人に伝え、他人が成果を出せるようになると、教育者としてのステージに立てます。

 

お金が入ってくるのはこの段階からです。

 

 

ステージ4: 設計者

 

・習慣       :仕組みの強化

・やるべきこと   :オンラインコースを作る

認定講師を作る

再現性を高める取り組み

リードタイムを縮める取り組み

・やるべきでないこと:自分でセールス、事務作業など1人で全部やる

・クリア条件    :自分がセールスしなくても売れる状態を作る

・収入       :1億円以上

 

次に設計者ですが、ここでは焦点が変わり、お客様を直接成功させるのではなく、マニュアルやプロセスを通じてお客様が成功するようになります。

 

自分の作った仕組みがお客様を成功させるという視点が必要です。

 

 

ステージ5: ビジョナリー

 

・習慣       :組織化

・やるべきこと   :マニュアルを作る

リクルートをする

業界研究・調査

人格修養

・やるべきでないこと:事務全般

クライアントのマンツーマンサポート

マイクロマネジメント

1人での意思決定

信念から外れた意思決定

・クリア条件    :自分が会社にいなくても回る状態を作る

・収入       :1億円以上

 

そして最後にビジョナリーですが、自分が業務を手放し、仕組みを通じてお客様を成功させるようになると、自分がどこにいても、その仕組みやプロセスがお客様を成功させ続けます。

 

ここが最上のステージとなります。

 

以上が講師の5つのステージです。

 

それぞれのステージをしっかりとクリアしていくことで、確実な売り上げを達成することができます。

 

 

アイデンティティ・シフト

 

自分自身が成長するために私たちが取り組むべきはアイデンティティ・シフトです。

 

学習者、実行者、教育者、設計者、ビジョナリーなど、さまざまなポジションがありますが、自分自身のアイデンティティを変化させていくことが重要です。

 

自身のアイデンティティが「教育者」である場合、「私がお客様の幸福を追求し、お客様を変革し、お客様を成功に導きます。」となります。

 

しかし、この教育者としてのアイデンティティに固執していると、設計者として取り組むことは難しくなります。

 

自分が直接指導して成功させるという「教育者」のアイデンティティのままでは、新たな段階への移行は困難です。

 

そのため、次のステージに進むためには、まず自分自身のアイデンティティを明確に設定することが求められます。

 

そして、次のステージのアイデンティティに変化しなければ、新たな知識や技術は得られません。

 

新たな知識や技術が全く得られないという状況は避けるべきですので、アイデンティティのシフトを積極的に行うことが重要です。

 

 

モンキー トラップ

 

「モンキートラップ」とは、お猿さんがクルミを取ろうとして、穴の開いた箱に手を入れて、クルミをぎゅっと握ると、その穴から手を出せなくなるという罠の話です。

 

そのクルミを放せば手を出せるのですが、クルミを握りしめているために、箱から手を出せないし、クルミも手に入らない状態になります。

 

これは私たちの心の中にある「執着」と同じです。

 

執着という名のクルミが我々の心の中にあると、次のステージへ移行することが阻害されることがあります。

 

例えば、「かっこいいと見られたい」という執着があると、新しいことに挑戦して上手くできないことを避けてしまいます。

 

人が変わる、進化するという行為は難しいことですが、その一因として執着があると、進化することが難しくなります。

 

新しい何か得るためには、手放さなければならないこともあるのです。

 

例えば、個別面談の成約率を上げるためには、自分が契約を取るのが一番良いかもしれませんが、ビジネスを拡大したいのであれば、多少成約率が下がったとしても、誰かに任せて自分は手放して、仕組みの設計者に進化するべきです。

 

執着が強いと、次のステージには進めません。

 

手放すことが重要です。だから、手放してください。

 

 

器の拡大が先で理解は後

 

 

ここで言う「器」とは、自分自身が表現できることの余裕度です。

 

例えば、湯飲み、カップ、あるいはバケツなど、入れる容器が小さければ、その中に入る水の量は少なくなります。

 

自分自身の器が小さければ、表現のスタイルは制限されます。

 

器が拡大すると、その中に今の自分にとって必要なものが入って来るようになりますが、器が広がってない状態では、次の段階の話を聞いても理解できません。

 

時には、自分の信念や考えが過度に固まってしまい、新しい概念を受け入れられないこともあります。

 

その場合、自分の信念を全て捨ててしまうことから始めなければいけません。

 

例えば、ある起業家の方が当時の先生の操り人形のように、ただ言われた通りにやっただけで、5億円以上の売り上げを出せたことがありました。

 

その内容自体は全く理解できないし、やりたいとは思わない内容でしたが、とにかく成果を出すために、先生の書いた文章をメールで送り、商品を販売したそうです。

 

そこで自分だけでは絶対にしない行動をし続けたことで、強制的に器が広がり、その後は先生の教え無しでも、億単位の売り上げを出せるようになりました。

 

強制的にでも一度限界を超えてしまえば、その後はそれが普通になります。

 

しかし、器が拡大していないと、どれだけの技術やコンテンツを学んでもすぐに限界に達します。

 

そのため、器の拡大が先で、理解が次にくるのです。

 

極論、先生がうんこを食べろと言えば、四の五の言わずにうんこを食べるのです。

 

 

手放す勇気

 

また、進化する前には破壊が必要です。

 

つまり、自己を再構築するためには、一度、既存の自己を手放さなければなりません。

 

この課題を克服するためには、自分の行動や思考に対する執着を手放し、新たな可能性を追求する勇気が必要です。

 

何かに執着している限り、現状から脱却することは不可能です。

 

なので、次のステージに進むためには何かを手放す必要があります。

 

自分ができたことは、他人に任せて手放す勇気を持ちましょう。

 

 

ビジネスで最も危険な12文字

 

「これは私には合わない」

 

本当に合わない場合もないとは言えませんが、自分が目指している人の話を聞いて、「これは私には合わない」と思うのは、多くの場合で、ただ単に自分の器と異なるからです。

 

自分が理解したくないだけで、自分の知識がその内容に追いついていないからです。

 

その結果、「これは私に合わないから、私は私のままでいい」と思ってしまうのです。

 

学習を阻害する原因ですが、私たちは、自分がやりたいようにやってしまいます。

 

しかし、耳障りの良いことや実行が簡単なことばかりでは進化はできません。

 

心的には困難なことも多く、学習者には初めから難易度の高い課題が多いです。

 

例えば、メンターを見つけて、コンサルティングの価格を見たときに、「こんなにお金を払わなければいけないのか?」と思う人も多いでしょう。

 

そして、その先には「こんなことをやらなければいけないのか?」という疑問が待っています。

 

しかし、あなたが今の状況にいるのは、今の考えを優先しているからであり、そこから進化するためには、やるべきことを自分で選んでいてはいけません。

 

「これは私には合わない」と思ったら、それこそがあなたが進化するためのポイントだと考えてください。

 

 

野望が大きいほど拡大できる

 

あなたの野望(VISION)が大きいほどオファーは強くなり、プレゼンテーションに影響力が増え、リファラル(紹介)が発生し、ファネルの拡大が可能となります。

 

あなたのビジョンが限界を定める要素となります。

 

ビジネスを始める際、最初は自分がお金を稼ぎたいという動機から始めるケースが多いです。

 

しかしながら、お金を稼ぎたいからというだけで作成されたプレゼンテーションには、それほど注目は集まらないでしょう。

 

そのような動機だけから生まれたプログラムや組織は、紹介されることも少なく、また、優秀な人材が集まらないのが現実です。

 

あなたが持つビジョンや野望が、教育ファネルやオペレーション全体に影響を及ぼすのです。

 

だからこそ、どれほど大きなビジョンを持つかが問われます。

 

ビジョンの磨き方、使命の具体化ということが重要となります。

 

例えば、年収300万円から400万円への増加を目指すのであれば、ノウハウを実践するだけでも可能です。

 

しかし、億単位の事業を目指すのであれば、大きなビジョンを持つか、持たないかで、同じシステムを導入した場合でも、その結果は大きく異なります。

 

同じシステム、同じテンプレートに基づいたセールスをしても、ビジョンが異なれば結果は全く異なるのです。

 

そのため、ビジョンや野望のような要素は、自己の利益だけでなく、他者への影響やそれによる喜びを考慮に入れる必要があります。

 

あなたがビジネスを通じて何を提供したいと思うか、それが何かを考えることが重要です。

 

それにより、売り上げ向上のためのプロモーションではなく、本質的な企画が生まれてきます。

 

結局のところ、あなたが持つビジョンこそが、ビジネス全体に大きな影響を及ぼす要素なのです。

 

 

1億円を突破する鍵

 

組織を持つことが1億円の資産を構築する鍵です。

 

それは他人と共同で行う必要があり、一人で全てを行う姿勢を手放すべきです。

 

個人の能力によっては数百万円レベルであれば収入を増やすことはできますが、それが億単位へと大幅に増える可能性は少ないです。

 

ビジネスで成功するには、他人の力を借り、新しいアイデンティティーを形成することが重要です。

 

ビジネスの規模やアイデンティティーは一度上昇すると戻らないので、あなたのビジネスが何を目指すかによって、適切なアイデンティティーを持つべきです。

 

これには自己投資が必要で、現状の自分からではなく、目指している場所から意思決定することが重要です。

 

これが1億円規模のビジネスへとステージを進めるための大切な一歩です。

 

 

1憶円事業を作るための 6要素とチェックポイント

 

 

要素1:ビジョン

 

  • 大切にする価値観が明確で文章化されており、それに基づいて採用、クライアント選定、意思決定がされている

 

  • 自分たちのビジネスの存在意義が明確であり、その存在意義に沿った事業や活動を展開しており、そこから外れた活動や事業がない

 

  • 理想の顧客の定義が明確で、そこに向けてマーケティングしている

 

  • 自分が一番になりたいニッチを明確に設定している

 

 

要素2:オファー

 

  • 流行に乗ったものではなく自分の強みから導いた100万円以上で取引されるコアオファーがある

 

  • 商品、サービス、コンサルティング、代行などのラインナップが強みに沿って戦略的に設置されている

 

  • 〇〇 といえば〇〇 というブランドを意図的に作成している

 

 

要素3:オペレーション

 

  • 主要業務のプロセスは文章化済みで、社内で使うツールは統一されている

 

  • 人に仕事がつくのではなく、役割に仕事がついている

 

  • 機械的な作業はITによって自動化されていく仕組みがある

 

  • 顧客が価値を得て成功していくまでの明確なプロセスがある

 

 

要素4:プレゼンテーション

 

  • 顧客が成果を出すための実証済みのプロセスが視覚的な資料にまとめられ、セールス担当者全員がそれを使っている

 

  • プレゼンテーションは事業の価値を示し、適切な見込み客がクライアントに変わり、不適切な見込み客が参加することを防ぐようになっている

 

  • プレゼンテーションやクロージングのトークスクリプトが明確にあり、自分以外が行っても成果を出せるレベルに仕上がっている

 

 

要素5:リファラル

 

  • 専門的なスキルを必要とせず、簡単な作業で会社の販売プロセスに流し込むことができる紹介の仕組みがある

 

  • 口コミをすることによってお客様が利益を得て、承認を受けることができる設計がある

 

  • 口コミや紹介を意図的に引き起こしていく仕組みがサービス提供プロセスの中に組み込まれている

 

 

要素6:ファネル

 

  • 適切な見込み客が集まり、広告費を短期間で回収でき、事業の規模を拡大していくことが可能なセールスファネルがある

 

  • 顧客の区分が明確であり、顧客を引き上げていく戦略的なシナリオがある

 

  • 顧客との接点を常に作り続ける仕組みがある

 

 

6要素の中のそれぞれの項目が達成できているかどうかをチェックしてみてください。

 

基本的に、できている項目が多いほど1億円に近い売り上げを出すことが可能になるので、より多くの項目が達成済みになるように取り組んでみてください。

 

 

 

 

 

第2章:ビジョン設計

 

時間管理と使命

 

私たちは、価値観やビジョンを持つことが大切です。

 

ユダヤ人の大富豪の先生から教えられた時間管理の原理原則には、興味深いものがあります。

 

彼は「使命のない人間に時間管理はできない」と言います。

 

つまり、自分の使命を持つことが時間を管理する基本となるのです。

 

彼の教えによれば、有益な時間は使命を達成するために使われるべきであり、それ以外の時間は浪費されてしまうということです。

 

ユダヤ人の文化では、13歳で成人式である「バルミツバ」があります。

 

この時、彼はおじいさんから次のような言葉を授けられます。

 

「お前は明日から社会にでるわけだが、社会に出るということは社会の一員になるわけだから、そこで果たす使命を考えなければいけないよ。使命はいつでも変えてもいい。でもないのは困る。なぜなら、ない使命は変えようも改善のしようもないからだ。15分、時間をやるから使命を考えなさい。」

 

彼はその後、暗い部屋に入れられて一人で使命を考えさせられたそうです。

 

この儀式は、彼に自分自身の使命を見つける機会を与えるものでした。

 

使命や目標を持つことは人生において重要です。

 

時間管理は自分の使命を達成するための道具であり、使命がなければ時間を有効に活用することができません。

 

あなたも自分自身の使命や目標を考えてみましょう。

 

使命はいつでも変えることができますが、使命がないと成長や改善ができないのです。

 

 

自分の価値観を見つける

 

使命と言われてもよくわからないと思うかもしれませんが、あなたは起業して何らかのビジネスの創業者として成功するためには、自分自身の価値観を明確にすることが重要です。

 

自分がどのような価値を提供し、どのような使命を果たしていくのか、しっかりと考えましょう。

 

なぜなら、あなたが持つビジョンやエネルギーが、売上や成功に結びつくからです。

 

自分自身が元気でなければ、他の人はあなたについてきませんし、参加者にも良い影響を与えることはできません。

 

ですから、元気の源は、あなたが大切にしている価値観と一致しているかどうかにかかっています。

 

自己の価値観を見つけるためには、以下のステップが役立ちます。

 

 

STEP1:内省と自己分析

 

自分自身と向き合い、自分の信念や価値観について考えましょう。

 

どのようなことに情熱を持って取り組みたいのか、自分の強みや特技は何かを明確にしましょう。

 

 

STEP2:目標の設定

 

自分がどのような目標を持ち、何を達成したいのかを明確にしましょう。

 

自分の人生やキャリアにおける方向性を見出すことが重要です。

 

 

STEP3:他者との対話

 

自分の考えを他の人と共有し、フィードバックを受けましょう。

 

信頼できる友人やメンターに相談することで、新たな視点や気づきを得ることができます。

 

 

STEP4:実践と経験

 

自分の価値観に基づいて行動し、経験を積みましょう。

 

成功や失敗を通じて学び、自己成長を促進することができます。

 

自分の価値観を見つけることは、ビジネスにおいても重要です。

 

自己の使命やビジョンが明確になれば、それを共有することで、参加者や顧客との共感や信頼を築くことができます。

 

 

ビジョナリー・創業者の役割

 

創業者は使命や価値観を明確に持ち、事業の進むべき方向や進まない方向を守る役割を果たします。

 

強い価値観を持つ創業者は強い文化を醸成できるので、非常に重要です。

 

 

戦略の描き方

 

創業者としての朝の習慣は、1時間程度の時間を使い、3年後や1年後、3ヶ月後の目標など、将来のビジョンとして具体的に戦略を練ることです。

 

例えば、新築の家を建てる際ですが、建築士から最初の図面が提案され、その図面をもとに生活動線や配置などをシミュレーションし、フィードバックをすることで、2回目の図面が提出され、再びシミュレーションとフィードバックを繰り返し、最終的に「これが理想の家」という図面が完成したら着工します。

 

この例から明らかなポイントが2つあります。

 

1つ目は、図面上での検討、つまり戦略を練ることなく、いきなり建設を始めると、後から変更したい部分が出てきたり、予算が増えたりという可能性があります。

 

2つ目は、最初の設計段階では理想的なものはできないので、理想的な家を作る、つまりビジョンを決めるには時間がかかるということです。

 

戦略や経営計画といったものは、1度考えるくらいでは精度が低く、最終的な完成形には、ほど遠いということです。

 

3年後や1年後、3ヶ月後の目標などを立て、さらに詳細に具体化したり、シミュレーションを行ったりする習慣を持つべきです。

 

戦略とは、先の動きを想定し、一連の行動を計画することを含みます。

 

戦略の形成は、一晩で完了するものではありません。

 

日常的に時間をとってこのような作業を行うことが重要です。

 

 

2種類の頭の使い方

 

実務の頭の使い方とビジョンの頭の使い方は全く違います。

 

例えば、会社の数字を分析したり、顧客のサポート対応をするときなどは、この実務的な脳を使います。

 

しかし、将来の理想や目標を描くというビジョンを考えるためには異なる頭の使い方が必要です。

 

そして、そのための時間を確保する必要がありますが、それには組織を構築することも必要です。

 

ただし、ビジネスを始めて個人事業主の段階では、自分自身がほぼ全ての業務を行うことが多いかもしれません。

 

その場合は、朝のわずかな時間を使ってでも未来のことを考える習慣を持つことは、重要です。

 

朝15分だけでもビジョンについて考えることで、ビジョナリーとしての成長を遂げることができますので、個人事業主であっても、朝の15分をビジョンに捧げることをおすすめします。

 

 

何を売ればいいのかわからないのは戦略がないから

 

ビジネスにおいて、何を売れば良いのかわからないという場合は、戦略の欠如が原因です。

 

使命を基本に、3年後や1年後にどうしたいのかを想像し、そのために必要な目標を逆算して考えます。

 

その後、どのような人材が揃っていればそのビジョンを達成できるのかを考えます。

 

そして、そのような人材を育成するための教育サービスを提供することで、自身のビジョンを実現するためのサービスを提供することができるのです。

 

重要なのは、市場がどうであるかではなく、自分が死ぬときに何を残したいのかを考えることです。

 

自分のビジョン実現のために必要なサービスを考えていくと、何を売るべきかが明確になります。

 

 

ビジョンと使命を持った会社の構築

 

会社のビジョンや使命は、組織の中核価値を示すものであり、その存在意義を明確にする重要な要素です。

 

例えば、雪印の創業者である佐藤貢氏の事例をご紹介しますが、佐藤氏は、雪印という会社の使命を次のように定めました。

 

「牛乳および乳製品を最も衛生的に生産し、豊富に国民に提供して国民の食生活を改善し、日本の食糧問題を解決し、ひいては国民の保健、体位の向上に資すること」です。

 

このように、明確な使命を持つことで、会社は中核価値を守り続けることができます。

 

 

中核価値とニッチ

 

中核価値は、会社が社会に与える影響や創業者のパッションに関連するものです。

 

また、会社の強みや特色を考慮して、自社のニッチを選択する必要があります。

 

例えば、ある会社では、強い精神力を持つ日本人を育てることを中核価値として掲げています。

 

この中核価値を実現するためには、情報発信したり、日本の文化を継承したり、文部科学省の教科書を変えたりする方法が考えられます。

 

また、その会社は講師ビジネスを行っている方々を成功に導くことをニッチとしています。

 

つまり、中核価値である強い精神力を持つ日本人を育てるために、講師ビジネスを通じて講師の方々の成功を支援しているのです。

 

 

会社の価値観を決める

 

会社の役割を決めたら、その役割を果たすためにはどのような価値観を大切にすべきかを考えます。

 

これにより、会社の人格としての価値観を確立し、採用やステークホルダーとの関係性、お客様とのマッチングを決定します。

 

価値観に合わない人間を社内に受け入れると、会社の使命感や影響力が弱まります。

 

価値観は5つ程度を目安に設定しましょう。

 

 

深掘りする

 

自分のビジネス活動において、なぜそれを表現しようとしているのか、その深層に迫ることは重要です。

 

アーティストが自己表現を追求するように、ビジョナリーも自分の選んだテーマに対して明確な理由を持つ必要があります。

 

明確さが欠けると、チームの方向性がぶれ、ゲームプランが見えにくくなります。

 

 

5つの成長段階

 

第1章では講師ビジネスにおける具体的なアイデンティティシフトについてお伝えしましたが、一般的なビジネスの成功に対してのアイデンティティの重要性もお伝えします。

 

 

❶ 消費者のアイデンティティでビジネス構築はできない

 

単にやり方や仕組みを学んだとしても、消費者のアイデンティティから事業者としてのアイデンティティにシフトできなければ、一時的な売り上げを出すことはできても持続的な成長は望めません。

 

 

❷ 個人事業種のアイデンティティでは組織構築はできない

 

個人事業では売上は自分自身のものですが、組織を築くためには個人のアイデンティティから脱却する必要があります。

 

 

❸ ワンマン社長のアイデンティティでも組織構築はできない

 

自分が最も優秀であり、すべての意思決定を自分で行うワンマン経営では、経営者のステージに進むことはできません。

 

組織を成長させるためには、個人と法人の区別を明確にし、チームとしての経営を行う必要があります。

 

 

❹ 経営者のアイデンティティでは資産家になることはできない

 

中核価値の提供にフォーカスするだけでは、資産家としての成功は望めません。

 

資産家となるためには、新たなビジネス機会や投資など、資産形成に向けた戦略を展開する必要があります。

 

 

まずは仮でもいいので、あなたのビジョンを考えてみてください。

 

ビジョンは途中で更新しても構いません。

 

あなたがビジネス活動をする原動力は、どんなビジョンから来ているのか?

 

最初は私的なことでも構いませんが、無いのは困ります。

 

まずは15分でいいので、時間を取って考えてみてください。

 

それが持続的かつ成功を収めるビジネスを築く第一歩になるでしょう。

 

 

 

 

 

第3章:戦略設計

 

講座ビジネスの真の優位性

 

講座ビジネスの真の優位性は、人材の獲得が容易に行えることにあります。

 

通常、人材採用には高額な費用と長期間の研修が必要ですが、戦略的なアプローチを取ることで、採用費用と研修費用を最小限に抑えることができます。

 

では、具体的にどのような戦略を取ればいいのでしょうか?

 

まずは、人材採用において重要な要素である「価値観の共有」と「スキル」のクリアな条件を設定しましょう。

 

そして、あなたを手伝いたいという意欲のある生徒さんたちをたくさん集めることが目標です。

 

このような状態を作るためには、講座ビジネスにおいて生徒さんたちと共にビジョンを達成することが重要です。

 

私たちは単に教えるだけではなく、生徒さんたちをビジョンの達成に向けた仲間として巻き込むことを考えなければなりません。

 

あなたのビジョンが強く、ビジョン達成に対する使命感や生き方が尊敬されるものであれば、優秀な人材が集まってくるでしょう。

 

このように、講座ビジネスの成功戦略は、人材の獲得とビジョン達成によって成り立ちます。

 

人材採用費用や研修費用を最小限に抑え、優秀な人材を集めるためには、自身のビジョンを明確にし、生徒さんたちを巻き込んで共に目標達成を図ることが重要です。

 

 

あなたの生き方がビジョン達成に与える影響

 

講師のポジションにいる人々は、尊敬される人格の養成と生き方の追求・実践が最も重要です。

 

なぜなら、あなたが日々暮らしている習慣や行動の仕方は、あなたが掲げるビジョンにふさわしいかどうかを問われるからです。

 

例えば、24時間365日、あなたが講座生に監視されているとしたら、講座生たちはあなたについていきたいと思うでしょうか?

 

あなたの生き方は、使命達成に密接に関わっているのですが、もし使命を果たせないのだとしたら、あなたの生き方に問題があるからかもしれません。

 

例えば、講座生の前で文句を言ったり、傲慢になったり、怠けていたりすると、それはあなたの商品やサービスに反映され、人々が離れていく原因や売上不振の原因になります。

 

ですから、多くの生徒を抱えるのであれば、人間の弱さを克服し、精神性を高めていくことが重要なテーマとなります。

 

講師としての使命を果たすために、日々自分の生き方を見直し、ビジョンにふさわしい人間として成長していかなければなりません。

 

 

人生のテーマ

 

あなたの講座が最終的にどんな社会の課題を解決するのか、そしてどんな体験があなたのビジョンを作り上げているのかを考えます。

 

あなたの講座を1つの作品と捉えた場合、それは自己表現の一環となります。

 

なぜあなたがその講座を表現として創るのかという問いに答えることで、より良い講座を作り上げることができます。

 

 

理想のクライアント

 

マーケティングにおいては、理想のクライアントを明確にすることが最も重要です。

 

人生のテーマを考えたとき、どんな同志が集まれば自身の使命を達成することができるのかを考えます。

 

また、あなたが最も価値を提供できる相手はどのような人なのかも掘り下げていく必要があります。

 

なぜなら、時間は有限であり、自分の能力を最大限に発揮できるクライアントとの関係が成功へと繋がるからです。

 

 

最高ランクのサービスはマンツーマンコンサル

 

あなたが一番価値を提供できる分野や、あなたの1時間のコンサルティングで最も価値を受け取ってくれるクライアントに焦点を当てます。

 

マンツーマンコンサルは、個別のニーズに合わせたカスタマイズされたサービスを提供するため、他のどの形式よりも効果的な手段となります。

 

あなたが人生のテーマを明確にし、理想のクライアントを定義し、最高のサービスを提供するためのマンツーマンコンサルに取り組むことで、より成功を収めることができるでしょう。

 

 

あなたが一番価値を与えられる強みは何か?

 

私自身は学生時代に友だちに勉強を教えることも多く、就職してからも技術職に就き、指示書やマニュアルなどを作って人に伝えるということをしてきた経験から、自分の知識や経験を伝えることで相手を成功に導くということが強みだと感じていました。

 

そして、起業してからオンラインマーケティングを学んできて、様々なマーケティング手法を実践することによりオンラインで商品・サービスを販売するということに非常に詳しくなりました。

 

そこで、自分が一番の価値を与えられる分野であるオンラインで販売する講座ビジネスの構築アドバイスに特化することを決めました。

 

このように、あなたも自分が一番の価値を提供できる分野を考えてみましょう。

 

 

コンサルの時間対効果を最大化できるクライアントは?

 

次に、コンサルティングの時間対効果を最大化できるクライアントについて考えましょう。

 

例えば、ビジネスの知識がまったくない方に対してコンサルティングを行っても、限られたアドバイスしか提供できません。

 

その方にとっては将来の成長につながるかもしれませんが、即座に100万円の価値を提供することはできません。

 

一方、組織や顧客リストを持っている方に対しては、1時間のコンサルティングですら7桁から8桁の売上を生み出すことが可能です。

 

ここで講座ビジネスの特徴を考えてみましょう。

 

同じサービスでも、受け手によって得られる価値は大きく異なります。

 

収益は与えられる価値によって変わるのです。

 

したがって、自分が一番価値を提供できる分野において、価値を受け取っていただける理想的なクライアントを見つけることが重要です。

 

マーケティング戦略においては、この観点や深掘りが極めて重要となります。

 

誰にでも売ろうとする戦略は間違ったクライアントを引き寄せ、コミュニティの質を下げ、リソースを浪費して利益を上げられない状況に陥ります。

 

 

オファー価格の上限はあなたが与える価値に比例する

 

講座ビジネスを成功させるためには、専門家として自己投資を続け、クライアントに提供できる価値を向上させることが重要です。

 

そのため、今のままが最上ではなく、より高い価値をクライアントに提供できるようになるための活動も引き続き行う努力を忘れないでください。

 

 

まとめ

 

あなたのビジネスを成功させるためには、あなたが提供するテーマと理想的なクライアントを明確にすることが重要です。

 

あなたが「誰に」「何を」提供するのかを定義しましょう。

 

あなた自身の強みとクライアントのニーズを考慮し、ビジネスの設計を行うことで、あなたのビジネスは成功に向けて大きな一歩を踏み出せるでしょう。

 

 

 

 

 

第4章:Value Ladder(価値の階段)

 

自動化の核

 

Value Ladderは、自動化を進める上で非常に重要なポイントですので、しっかりと理解していきましょう。

 

自動化を行いながらビジネスを展開していく際に、最も重要な要素は「オファー構造」です。

 

これは、コピーライティングや成約率、アクセス数といった要素ではなく、ビジネスの自動化において重要なポイントです。

 

なぜなら、集客は広告を使って自動化できますし、オペレーションやバックオフィスなどの業務も組織化によって自動化できるからです。

 

しかし、どちらも費用がかかるため、自動化の成功は単純に利益に関係してくるのです。

 

 

1顧客獲得単価を最も高く設定できれば勝てる

 

最終的に成功するため、集客を最大化するポイントは「1顧客獲得単価を最も高く設定すること」です。

 

なぜなら、オンラインビジネスでは地域的な制約がなく、市場を最大限広げるためには、広告の出稿量を増やし続ける必要があります。

 

そして、広告を増やし続けるためには、1顧客獲得にかかる費用の許容額が重要になってきます。

 

つまり、集客の鍵は「収益構造」にあると言えます。

 

アクセス数や成約率よりも、1顧客獲得単価を高く設定することができる収益構造を構築することが最も重要なのです。

 

そこで登場するのが、「Value Ladder(価値の階段)」という概念です。

 

 

Value Ladder

 

Value Ladderは、価値を階層化して、価値が高まるにつれて価格も高くなるようなオファーの設計を行うことを指します。

 

つまり、顧客に提供する価値を段階的に高めながら、それに見合った価格を設定していくのです。

 

このValue Ladderの考え方を活用することで、顧客により高い価値を提供することができます。

 

また、価値が高まるにつれて価格も上がるため、収益構造を最大化することができるのです。

 

例えば、低価格の商品やサービスを提供し、顧客がその価値を認識してくれたら、次に高価なオファーを提示することで、より高い利益を得ることができるのです。

 

Value Ladderは、ビジネスを自動化していく上で非常に有効な手法です。

 

自動化においては、オファーの構造化と価値の階層化が重要なポイントとなりますので、ぜひ活用してみてください。

 

顧客により高い価値を提供することで、収益構造を最大化し、成功への道を切り拓いていきましょう。

 

 

講座の3つの価値

 

❶ Do Your Self = コンテンツ

❷ Do With You  = サービス

❸ Done For You =  代行

 

 

❶ Do Your Self = コンテンツ

 

このタイプの商品は、「どうぞ、こちらをあげますので自分でやってくださいね。」というスタンスで提供されます。

 

製作者が一度作成すれば、以降は関与せず、コンテンツとして提供されます。

 

コンテンツは、文字、音声、動画の形式に分けることができます。

 

書籍やオーディオブック、ビデオのストリーミング配信などが含まれます。

 

これらのコンテンツは、一度作成すれば無料で複製することができ、長期間にわたって利用することができます。

 

そのため、コストを極限まで下げることができ、3つの価値の中では最も安価な取引となります。

 

 

❷ Do With You = サービス

 

このタイプの商品は、「あなたと一緒にやります」というスタンスで提供されます。

 

ここでは、「サービス」という形態になります。

 

サービスでは、時間を共有することが重要な定義となります。

 

例えば、YouTubeのヨガ動画を見て自己トレーニングをするのと、インストラクターと一緒にLIVEでヨガを行うのは、明らかに異なる価値となります。

 

Do With Youでは、インストラクターや講師と一緒に過ごす時間を提供することができますが、1つの講義に対して1回の提供となるため、コストを極限まで下げることはできません。

 

そのため、Do Your Selfよりも高い価値と価格が設定されます。

 

 

❸ Done For You = 代行

 

このタイプの商品は、「あなたの代わりにやります」というスタンスで提供されます。

 

例えば、コンサルティングサービスでは、専門家がクライアントの代わりに、蓄えた知識を駆使して次に取るべき行動を考えます。

 

これは思考の代行という意味でDone For Youとなります。

 

他にも、セールスライティングやダイエットプログラムの提供、ビデオ制作など、さまざまな代行サービスが含まれます。

 

Done For Youは、1対1のやり取りでしか提供することができず、最も高い価値となるため、価格も高くなります。

 

以上が講座の3つの価値です。

 

コンテンツ提供のDo Your Self、共に行うサービスのDo With You、代行サービスのDone For Youのそれぞれの特徴と価値を理解し、ビジネスに活かしていきましょう。

 

 

5種類の価値

 

あなたの講座が同じ内容でも、書籍、オーディオ、ビデオ、セミナー、代行の5つの価値と価格設定に分けることができます。

 

つまり、あなたは同じ情報を異なる形式やレベルで提供することができます。

 

この考え方を戦略的に構造化するために、Value Ladderの概念を使います。

 

これは、顧客の予算に応じて、最も高い価格の代行サービスを豊富な予算を持つクライアントに提供し、予算が少ない見込み客にはコンテンツを販売するという、価格帯の弾力性のある構造です。

 

これにより、あなたは1つの概念からの売上を最大化することができます。

 

 

低額、中額、高額商品

 

これらは、それぞれコンテンツ、サービス、代行を意味します。

 

あなたはこれらの価値を組み合わせ、それぞれの価値でのオファーを組み立てていくことになります。

 

具体的な価格の内訳は以下の通りです:

 

  • 低額商品(コンテンツ)の価格帯:100円〜99,700円
  • 中額商品(サービス)の価格帯:100,000円〜1,000,000円
  • 高額商品(代行)の価格帯:1,000,000円〜10,000,000円

 

 

永続的キャッシュフロー

 

高額商品や中額商品のオファーの中に、JV(ジョイントベンチャー)や代理店制度による報酬分配型のオファーや、サブスクリプションタイプのオファーを組み込むことで、1人の顧客からの売上を無限に伸ばすことが可能になります。

 

このような構造を持つ事業主が最終的に市場を支配することができるのです。

 

ですから、成約率やアクセス数だけでなく、戦略的なオファー構造が成功の鍵となります。

 

 

最初に作るべきオファー

 

最初に作るべきは、高額商品のオファーです。

 

キャッシュが十分にある場合を除き、最初に低額商品から始めるとキャッシュアウトするリスクが高く、効率が悪くなることに注意してください。

 

次の章では高額でも売れる高額商品のオファーの作り方を解説していきます。

 

 

 

 

 

第5章:高額オファー設計

 

高額オファーから始めるべき3つの理由

 

なぜ高額オファーから始めるべきなのか?それには3つの決定的な理由があるからです。

 

 

理由1:キャッシュを会社に残すため

 

キャッシュが会社に十分に蓄積されていないと、広告や外注、スタッフの雇用など、戦略を練るための時間やリソースが不足してしまいます。

 

キャッシュが大量に入ってくることで、事業をしっかりと構築するための土台が整います。

 

 

理由2:理想の見込み客を特定するため

 

自分が提供する価値が最も高いのは、どの顧客層なのかを明確にする必要があります。

 

もし価格帯が低い商品やサービスしか提供していない場合、自分が最も価値を提供できるクライアントは誰なのか、はっきりと分かりません。

 

高額オファーを提供することで、自分が本当に価値を提供できる顧客層を見極めることができます。

 

 

理由3:指導スキルを高め、成功導線を確立するため

 

顧客を成功に導く最も効果的な方法は、直接的な指導です。

 

日々のコミュニケーションや指導を通じて、あなた自身の指導能力が向上していくのです。

 

自分が成功することと指導力を持つことは異なるスキルです。

 

そのため、自身のスキルを向上させ、顧客の成功を確実なものにするためには、まず高額オファーからスタートすることが最適です。

 

以上が、ビジネスにおいて高額オファーから始めるべき理由です。

 

キャッシュを確保し、自身の価値を提供できる顧客層を特定し、指導スキルを高めるためには、高額オファーが最適なスタート地点となるのです。

 

 

ビジネスの成功を追求するためのマージン重視戦略

 

ビジネスを成功させるためには、売上を上げることだけにフォーカスするのではなく、マージン(利益幅)を増やすことが重要です。

 

ビジネスの目的を売上拡大ではなく、利益の最大化に置き換える方法についてお話しします。

 

ビジネスの目的は売上を上げることにフォーカスすると、経費が増え利益率が低下し、最終的には赤字に陥る可能性があります。

 

以下の場合、あなたはどちらの会社を選びますか?

 

A:年商1億円で経費が9999万円 利益がわずか1万円の会社

B:年商5000万円で利益が2000万円の会社

 

売上を追求するという視点からは前者の会社を選ぶかもしれませんが、利益率を重視するならば後者の会社を選ぶべきです。

 

ビジネスはマージンを増やすことが重要であり、本当の成功を手に入れるためには、1回あたりの取引の利益幅を増やすことが重要です。

 

マージンが高ければ高いほど、利益率が上昇し、結果として会社に利益をもたらすことができます。

 

そのためには、1顧客あたりの売り上げ単価を引き上げるか、バックエンド商品やサービスを開発してライフタイムバリューを高めることが必要です。

 

そのため、高額な商品・サービスを開発し、販売システムを構築することを最初に考えるべきです。

 

例えば、300万円の商品・サービスを開発し、1顧客獲得に30万円の広告費がかかったとしても、その利益を余裕で取り戻すことができます。

 

さらに、1回の取引で270万円の利益を得ることができれば、多くの時間を節約することができます。

 

利益率が高くなれば、広告費が増加しても問題ありませんし、人材の雇用などの活動に専念することもできます。

 

したがって、ビジネスの運営者として最初に行うべきことは、利益率を高めるための高額商品・サービスの開発と販売システムの構築です。

 

マージン重視の戦略を取り入れ、ビジネスの成功を追求しましょう。

 

売上だけではなく、利益を最大化することが本当の成功を手に入れる鍵です。

 

 

コアオファーの確立

 

オファーとは、お客様が得たい成果を達成するために提供する一連のサービスのことを指します。

 

そして、コアオファーの確立が利益率を最大化する重要な要素となります。

 

実際、会社が成長しない最大の理由は、強力なオファーがないことに起因します。

 

オファーを頻繁に変更すると、マーケティングファネルの作成やテスト、会員サイトの構築など、すべてをゼロから始めなければなりません。

 

これは時間とコストがかかりますし、さらに重要なことは、プロモーションの数字を改善する機会を失ってしまい、結果的に非効率な状況に陥る可能性があります。

 

そのため、使命や中核価値を考慮しながら、深く掘り下げてコアオファーを確立することが重要です。

 

 

不景気な時に選ばれるサービス

 

不景気な時こそ、クライアントは本当に成果を出すことができるサービスを選ぶ傾向があります。

 

安価なサービスよりも、高額で確実な成果が期待できる商品やサービスの方が売れるのです。

 

つまり、価格よりも成果に重点を置いたオファーが求められます。

 

 

リターン保証型オファー

 

リターン保証型オファーとは、顧客が投資した金額に見合ったリターンを提供するオファーのことです。

 

受講者が講座を受けることによって得られる経済的な成果を明確に示すことができるオファーは非常に強いです。

 

例えば、100万円の支払いをした場合に200万円のリターンが見込めるというような保証を用意することで、高額な商品でも高い確率で契約することができるようになります。

 

このようなリターン保証型オファーを作成することで、あなたの商品やサービスを100万円以上で販売することが可能になるのです。

 

 

リターン保証型オファーの3つのポイント

 

❶ 出口戦略

 

顧客が得られるリターンを具体的に示し、魅力的な出口を提供することが必要です。

 

例えば、英語を教える講座の場合、出口として「TOEICで900点取ることができるようになる」という目標を設定することができます。

 

その結果、TOEICで900点取得することで会社の昇給が確定するなど、経済的なメリットが得られるでしょう。

 

また、TOEIC900点まで到達すれば、認定講師として英語を教えることで収益を上げることも可能です。

 

これにより、講師ビジネスのフランチャイズ化を行い、100万円や200万円でも販売可能なオファーに変えることができます。

 

一方、ヨガを教える講座の投資対効果は少し曖昧かもしれません。

 

ただ「健康になる」といった一般的な効果だけでは高額にはつながりにくいですよね。

 

しかし、「ヨガインストラクターとしてこれだけ稼ぐことが見込める」という経済的なメリットを明示することで、高額な投資対効果をイメージさせることができます。

 

 

❷ 人数制限

 

オファーの価値を高めるために、参加者の数を制限することで希少性や特別感を演出します。

 

高額オファーでは、参加者の育成に責任を持つため、グループコンサルティングやマンツーマンコンサルティングなどを提供する必要があります。

 

しかし、提供できるキャパシティには限りがありますので、無制限に提供することはできません。

 

そのため、人数制限を設けることが重要です。

 

出口に繋げることができる人数を考慮し、適切な人数制限を設けることが必要です。

 

売上を重視して人数制限を緩く設定してしまうと、提供する側の負担が増え、評判の悪化につながる可能性がありますのでご注意ください。

 

 

❸ ハードル設定

 

ハードルを設定して、参加者を選別することで、価値観や要件に合致した顧客をターゲットにすることができます。

 

リターン保証型オファーでは、お客様がサービスを利用することにより、しっかりとリターンを得ることが重要です。

 

そのためには、ターゲットの絞り込みが非常に重要です。

 

高額なサービスは誰でも成功できるわけではありません。

 

例えば、誰でもできる簡単な作業ではなく、100万円の投資に見合ったリターンを得ることができるタイプのサービスを提供する必要があります。

 

そのため、あなたのサービスは、どんな条件を持つ人が成功できるのかを徹底的に考え抜き、取引しない人を明確にすることが大切です。

 

無理に売り込んでしまうと、クレームや訴訟などのトラブルが発生し、事業を衰退させる可能性があります。

 

したがって、価格を引き上げて本当に成功できる人とだけ取引する覚悟を持つことが重要です。

 

 

高額オファー販売ができれば集客には困らない

 

高額オファーができれば、集客には困らなくなります。

 

例えば、300万円の取引を10件決めれば、年商は3000万円になります。

 

34件決まれば、年商は1億円を超えることになります。

 

これは非常に大きなビジネスチャンスです。

 

また、300万円の取引を決めるのに必要な広告コストは、マーケティングをしっかり組むことで20万円あれば十分です。

 

つまり、たくさんの人にリーチする必要はありません。

 

これによって、集客に困ることはありませんので、貴重な時間を無駄に奪う取引をする必要はありません。

 

これが、クライアントのためにもあなたのためにも大切なことです。

 

 

高額オファー作成のポイント

 

高額オファーを作成する際は、以下の5つの要素を必ず含めてください。

 

❶ 商品名

❷ コンテンツ

❸ コンサルティング

❹ コミュニティ

❺ 成功保証

 

 

❶ 商品名

 

商品名は非常に重要であり、適切に選ばなければなりません。

 

ある会社の事例ですが、商品名を考えた際に他の事業主の方が既に商標を取得していたため、商品名に対して商標を手に入れるための交渉を行いました。

 

その際には、実に1000万円という価値が示されました。

 

これは、相手方がその商品名に非常に価値を見出していることを意味しています。

 

商品名は、会社の使命やお客様が得られる未来を連想させるものであることが望ましいです。

 

適当に決めるのではなく、会社の戦略そのものであるオファーを考えることが求められます。

 

なるべく長期間にわたって使えるような商品名を検討することが望ましいです。

 

私自身も、商品名を考えるのに2週間ほどかけたことがあります。

 

 

❷ コンテンツ

 

高品質なコンテンツを提供することで、顧客にとっての価値を高めましょう。

 

コンテンツは、オンラインで学べるビデオ講座、ZOOMなどを使ったLIVE講座、リアル会場での合宿講座の3つを用意することをおすすめします。

 

オンラインで学べるビデオ講座では、お客様がリターンを手にするための手順を明確にまとめ、ステップごとにパッケージ化して提供します。

 

また、ZOOMなどを使ったLIVE講座は月に1回程度の提供を行い、講座内での最新情報やアップデートを提供しながら参加者の質問にもお答えします。

 

これにより、参加者に価値をより多く感じてもらいやすくなります。

 

さらに、リアル会場での合宿講座は年に1回程度の開催をすると良いでしょう。

 

初めはZOOMによるLIVE講座を会員サイトに掲載する形でも問題ありません。

 

以上をまとめると、以下のようなコンテンツ構成がバランス良いです。

 

  • 会員サイトで視聴できるオンライン講座
  • 月に1回の頻度で提供されるオンラインでのLIVE講座
  • 年に1回開催されるリアル会場での合宿講座

 

 

❸ コンサルティング

 

個別の相談やアドバイスを提供することで、顧客のニーズに応えましょう。

 

コンサルティングは、本当に成果を出すことを考えるならば、1つのクライアントに対して毎日行うべきです。

 

成果を出させている会社では、平日の朝礼で参加者にグループコンサルの形で本日取り組むべき課題を聞き、直接フィードバックを与えています。

 

これによって、方向性の修正や質問に対するアドバイスを即座に行うことができ、講座の改善点や理解しにくい箇所も日々の質問から把握することができます。

 

私自身も、多くのコンサルティングの経験から、成功への道に進むためのポイントや失敗しがちな箇所を把握し、参加者が正しい方向へ進むことができるように講座を見直すようにしています。

 

講師ビジネスの熟練度は、指導回数に比例しますので、毎日コンサルティングを行う場を持つことは非常に重要です。

 

また、最終的には参加者が確実に成果を手にできるような講座マニュアルや成功へのパスポートも提供することで、売上も大幅に向上するでしょう。

 

さらに、必要に応じて定期的なマンツーマンコンサルティングも追加することで、参加者にとってより大きな価値を提供することができます。

 

 

❹ コミュニティ

 

顧客同士が交流できる場を提供することで、顧客の満足度を高めます。

 

コミュニティとしては、オープンチャットなどを通じて参加者同士が交流できる場を用意することがおすすめです。

 

商品名がアイデンティティを付与することができるようなタイプのものであると、参加者がコミュニティとしての意識を持ちやすくなります。

 

例えば、事業計画書徹底構築講座というテーマの場合、参加者同士が事業計画を書くことを目的として集まることになります。

 

しかし、もし事業計画を書くことの中核的な価値が「経営者を育成する」ことであれば、「経営者100」(経営者を目指す100名のコミュニティ)という名前のコミュニティを作ることで、参加者たちは経営者になることを目指している仲間たちとしてのアイデンティティを感じることができます。

 

これにより、コミュニティとしての意義がより強まるのです。

 

 

❺ 成功保証

 

成功への保証やサポートを提供することで、顧客の不安を解消しましょう。

 

成功保証は、投資したリターン以上の成果を手にしていただくために、サービスを無料で継続していただける保証制度です。

 

この保証があることで、オファーを伝える際には投資リターンに焦点を置いた判断が可能となり、成約率の向上に繋がります。

 

 

高額オファーのサポート期間

 

基本的には1年の期間をお勧めします。

 

なぜなら、3ヶ月プランや6ヶ月プラン、あるいは月額などで販売をすると、取引金額は下がりますが、個別面談を挟んだ販売プロセスにおいては、成約率がほとんど変わらないからです。

 

そのため、年契約で1回の取引での販売金額を上げることが、利益率を高める上で重要なポイントとなります。

 

 

高確率でクロージングする方法

 

クロージングとは、ビジネスの営業活動において、最終的な契約を結ぶことを指します。

 

この方法を使えば、非常に高い確率で成果を得ることができます。

 

まず、クロージングのポイントとして、出口が明確であることが重要です。

 

お客様には、あなたの提案に対してどのように応えるか、明確な選択肢を提示する必要があります。

 

それに加えて、成果保証があることも重要です。

 

お客様は、自分の投資が成果をもたらすという保証を求める傾向があります。

 

さらに、クロージングの成功には人数制限やハードル設定基準の明確化も欠かせません。

 

これにより、あなたは「売る人」ではなく、「受け入れるかどうかを判断する人」としての役割になります。

 

適切なお客様を見極めることで、非常に高い確率でクロージングすることができるようになります。

 

 

 

 

 

第6章:高額商品セールスファネル

 

「個別面談」の必要性

 

高額商品やサービスを販売する際には、いくつかの重要な要素が存在します。

 

その中でも、まずは「個別面談」の必要性についてお伝えします。

 

個別面談を行う目的は2つあります。

 

❶ 成約率を高めるため

❷ クライアントの選別

 

 

❶ 成約率を高めるため

 

個別面談では、クライアントと直接対話し、彼らのニーズや要望を把握することができます。

 

その結果、より適切な提案やアドバイスを行うことができ、成約率の向上に繋がります。

 

 

❷ クライアントの選別

 

高額なサービスやコミュニティの質を担保するために、個別面談を通じてクライアントを選定します。

 

不適切なクライアントや成功までに多大な時間やリソースを要するクライアントを選別することは、会社のフォーカスを保つ上で非常に重要です。

 

不適切な見込み客を迎え入れてしまうと、クレーム対応や返金対応に時間や利益が割かれるだけでなく、評判も悪くなる可能性があります。

 

そこで、高額オファーセールスファネルを運営する際には、マーケティングの最も重要な命題は、「市場を最大化すること」ではなく、「正しい見込み客を集めること」となります。

 

また、高額商品やサービスを提供できる人には、そのサービスの特質上、制限が存在します。

 

ですので、アマチュアな考え方で誰彼構わず見込み客を集めることは避け、マーケティングを行っていく必要があります。

 

 

個別面談を獲得する方法

 

個別面談を獲得するためには、「プレゼンテーション」のフェーズが必要です。

 

プレゼンテーションの提供方法は大きく3つあります。

 

❶ リアルセミナー

❷ オンラインセミナー

❸ ウェビナー

 

リアルセミナーは、既存の中額商品の顧客をターゲットにして、彼らを高額商品にアップデートするための場として効果的です。

 

オンラインセミナーやウェビナーは新規顧客や低額商品の購入者に対して高額商品を販売するための場として活用されます。

 

 

セミナーファネル

 

 

セミナーファネルは、まずセミナーを募集するためのランディングページを用意し、登録していただいた方にはサンキューページを表示してLINEの登録誘導を促します。

 

さらに、ステップメールを通じてリマインドを行い、ショート動画の視聴ページなどに案内して興味を持続させ、本番のセミナーに参加してもらいます。

 

 

ウェビナーファネル

 

 

ウェビナーファネルは、ウェビナーの視聴を募集するためのランディングページを用意し、クッションページで興味を引きつける情報や登壇者の紹介を行います。

 

そして、視聴ページでプレゼンテーションを提供し、ウェビナーを最後まで見ていない方にはステップメールでリプレイページへの案内を送ります。

 

最終的には個別面談ページでスケジュールを予約してもらうような構造を作ります。

 

 

プレゼンテーションと個別面談の役割

 

プレゼンテーションは、「興味づけ」の場所です。

 

ここではオファーや価格帯などを明示しません。

 

プレゼンテーションを通じて興味を引くことをして、クロージングのパートへ移行することのないように注意しましょう。

 

一方、個別面談は「クロージング」の場所です。

 

プレゼンテーションと個別面談の2つの役割を明確に分けることで、興味のない人がクロージングパートで「売り込まれた」と感じることを避け、成約率を上げることができます。

 

以上が高額オファーセールスファネルの構築と成功のための戦略です。

 

正しい見込み客を集め、プレゼンテーションと個別面談の役割を分けることで、成約率を向上させることができるようになります。

 

 

 

 

 

第7章:個別面談 -高額クロージング-

 

高額オファーを販売するための個別面談について説明します。

 

高額の商品やサービスを売るためには、あなたが一方的に説得するだけではなく、クライアント自身がその価値を認識し、受け入れる必要があります。

 

質問ベースのクロージング技術を用いて、クライアントが自ら高額オファーを受け入れるように導く方法について、全体像のうち重要なポイントに絞って解説します。

 

 

テストクローズの重要性

 

高額オファーを提示する前に、4回のテストクローズを行い、見込み客が本当にあなたのサービスを必要としているかどうかを判断します。

 

テストクローズは以下の4つの質問で構成されます。

 

❶ あなたの話を真剣に聞く姿勢はあるか?

❷ 見込み客は目的意識を持っているか?

❸ 見込み客は『今すぐ』課題を解決したいと思っているか?

❹ 見込み客はあなたが提供する成功プロセスに沿って課題を解決したいと思うか?

 

 

STEP1:姿勢確認 (あなたの話を真剣に聞く姿勢はあるか?)

 

クロージングの最初には、礼儀正しい挨拶が重要です。

 

あなたが真剣に取り組んでいることを示すために、しっかりと自己紹介し、深々とお辞儀をしましょう。

 

同様に、見込み客も本名を名乗り、挨拶をすることで合格となり、次のステップに進むことができます。

 

挨拶を軽く済ませようとする見込み客は、成約には至りません。

 

武道の心得である「礼に始まり礼に終わる」という考え方に則り、挨拶の段階で勝敗がほとんど決まってしまうのです。

 

しっかりとした礼儀が守られない場合は、お互いの時間の無駄になる可能性があるため、商談を終了するか、相手が真剣に話を聞く姿勢を持つように質問によって説得しましょう。

 

 

STEP2:目的意識 (見込み客は目的意識を持っているか?)

 

次に、「なぜ○○セッションにお申し込みいただきましたか?」という質問を通じて、クライアントがなぜこの個別面談に参加しているのか、何を得たいのかを尋ねます。

 

「なんとなく」「おすすめされたから」といった目的意識の希薄な回答では、成約には至りません。

 

この段階で商談を終了するか、目的意識を明確にして個別面談を進めないと、セッションはうまく進まないことを示し、クライアントに自身の責任を感じさせるようにしましょう。

 

なお、この目的意識の醸成は本来プレゼンテーションの役割ですが、それについては次の章で説明します。

 

 

STEP3:背景把握 (見込み客のバックグラウンドを確認)

 

挨拶が行われ、目的意識も明確になったら、次に見込み客の背景を把握します。

 

現在の状況や過去の経験、将来の目標についての3つの質問を通じて、見込み客の状況を理解しましょう。

 

STEP4:課題認識

 

次に、見込み客が目標達成に向けて抱えている課題を探ります。

 

見込み客が感じている感情的な強い課題を見つけることが重要です。

 

なぜなら、商品を購入する動機は、何かを得たいというよりも、何かから抜け出したいという方が強いからです。

 

見込み客が夜なんとなく思い悩んでいる問題などをしっかりと聞き出し、ポジティブな状態ではなく、現在の状況を課題として感じ、普通に続けることが難しいという状態に持っていきましょう。

 

質問を繰り返すことで、見込み客がその課題を強く認識するようにしましょう。

 

 

STEP5:見込み客は『今すぐ』課題を解決したいと思っているか?

 

セールスにおいて重要なのは、見込み客が本当に『今すぐ』課題を解決したいと思っているかどうかを見極めることです。

 

感情的な課題を見つけ出したら、

 

「○○さんの○○という課題を解決するものがもしあるとしたら、いつからそれを始めたいですか?」

 

と聞いてみましょう。

 

もし「すぐにでも」という答えが返ってきた場合は、話を進めていくことができます。

 

一方で、「3ヶ月後くらいから」という返答が返ってきた場合は、商談を終了させてください。

 

今ではない話は、今する必要はありません。

 

しかし、このような話が出てこないようにするためには、課題認識を上手に引き出すことが重要です。

 

課題認識がうまく行っていれば、基本的には「すぐにでも」という答えをいただけるでしょう。

 

 

STEP6:成功プロセス提示

 

次に、成功プロセスを伝えることが重要です。

 

見込み客がプログラムに参加した場合に、ステップ1から順にどのような行動をとり、どのような成果を得ることができるのかを明確に伝えましょう。

 

そして、「ここまでで何か質問はありますか?」とお尋ねし、質問に対しては丁寧に回答します。

 

質問が解消された後には、「このプロセスに沿ってやっていきたいとは思いますか?」と尋ね、肯定的な回答があればオファーを提示します。

 

 

STEP7:オファー説明

 

オファーを説明する際には、具体的なサービスを紹介しながら説明しましょう。

 

例えば、

 

「毎朝平日の6:45〜7:00にZOOMで朝礼がありますので、こちらをご利用いただくことによってモチベーションが下がることなく取り組み続けることができるようになり、認定講師の仕組み構築が可能になります」

 

といった具体的な説明を行います。

 

それぞれのサービスを説明した後には、「ここまでで何か質問はありますか?」と尋ね、質問があれば全て解消するように心掛けましょう。

 

「こうしたサービスをやってみたいという気持ちはありますか?」と確認し、肯定的な回答があれば次に進みます。

 

 

STEP8:懸念の解消

 

その後、懸念を解消するために尋ねましょう。

 

「進めていくにあたって何か懸念はありますか?」と尋ねた後に出てきた懸念に対しては、一つ一つ丁寧に聞き取ります。

 

「ありがとうございます。他に何かありますか?」とすべての懸念を解消するように努めましょう。

 

その後、「では、○○と○○、○○という懸念がすべて解消されたらやっていきたいという気持ちは本気ですか?」と尋ね、「では、○○という課題や懸念を解決していくことをともにお手伝いさせていただいてもよろしいでしょうか?」と聞いて、OKをいただけたら懸念の解消に向けた話を進めます。

 

懸念のほとんどは金銭的なものですので、支払いプランに関して相談にのってあげれば基本的には成約につながるでしょう。

 

 

STEP9:クロージング

 

懸念が解消されたら、以下の順番で話を進めてください。

 

「それでは改めて質問ですが、○○様がこのプログラムに参加をして、3ヶ月後にどうなって、1年後にどうなったら投資した甲斐があったと思っていただけますか?」

 

「わかりました。私もそうなっていただけるように全力でサポートします」

 

「キックオフミーティングを設定したいですが、○月○日の○時〜と○時〜ではどちらがよろしいですか?」

 

「決済手続きを今行っていただくことはできますか?」

 

「支払い方法はいかがなさいますか?」

 

「(無理な場合)デポジットで○万円だけでも本日決済していただくことはできますか?」

 

「おめでとうございます!今回決めるにあたっては何が決め手となりましたか?」

 

「今聞いておきたいことは何かありますか?」

 

「それではキックオフミーティングでお会いできることを楽しみにしています」

 

クロージングでは、必ずその場で決済を少額でもさせておくことが重要です。

 

 

個別面談の申し込みを最大化する方法

 

ここまででクロージングの流れを把握することができたと思いますので、次は、この個別面談の申し込みを最大化するためにプレゼンテーションの作り込みに入っていきましょう。

 

 

 

 

 

第8章:プレゼンテーション

 

個別面談の誘導を目的としたプレゼンテーションの作成

 

個別面談に誘導するプレゼンテーションには、3つの目的があります。

 

 

❶ 講座に参加することでお客様が得られるリターンを醸成しておくこと

 

参加者が講座によって得られるメリットやリターンを明確に伝えることで、彼らの興味を引きつけます。

 

 

❷ 反論処理を事前に済ませておくこと

 

参加者が持つかもしれない疑問や反論に対して、事前に的確な回答や説明を用意しておくことで、彼らの不安や疑念を解消します。

 

 

❸ 個別面談に誘導すること

 

プレゼンテーションを通じて、参加者に個別面談の重要性やメリットを伝え、彼らが面談に参加する意欲を高めることを目指します。

 

これらの目的を達成するためには、クロージングの段階で成約を決めるだけでなく、他の認定講師やスタッフによっても成約が可能となるようなプレゼンテーションが必要です。

 

個別面談の誘導を目的としたプレゼンテーションの適切な長さは、約90分程度だと考えています。

 

情報を適切に伝えるためには十分な時間であり、長すぎず短すぎずのバランスが取れた時間帯です。

 

 

プレゼンテーションの構成要素

 

上記の3つの目的を達成するためには、以下の3つの要素が重要です。

 

❶ セットアップ

❷ コンテンツ

❸ オファー

 

 

❶ セットアップ

 

セットアップは、お客様がしっかりと話を聞くことができる状況と態度をつくり、セミナーやプレゼンの内容を前のめりで聞くモチベーションを形成することが目的です。

 

セットアップに失敗した状態でコンテンツを話したところで、個別面談につながることはありません。

 

ですので、セットアップの重要性をしっかりと理解し、実践していくことが必要です。

 

セットアップの構成要素

 

❶-1:エンロールクエッション

❶-2:強い約束

❶-3:コネクション

❶-4:セミナー受講のルール

❶-5:自己紹介、運営会社の紹介

❶-6:ストーリー

❶-7:セミナーの項目紹介

 

 

❶-1:エンロールクエッション

 

これは、参加者に興味や関心を引く質問を投げかけることです。

 

質問は参加者が自身の経験や課題について考えるきっかけとなり、積極的に関与してもらえるよう促す効果があります。

 

「もし、あなたの肌が若返り、きめ細やかな肌になるとしたら、生活にどのような変化が生まれると思いますか?」

 

少し考えていただきます。(4秒ほど間をあける)

 

次に、「もしも薬を塗ったり手術をしなくても、体力が戻り元気な生活を送れたら、どのような生活に変わると思いますか?」

 

もう一度、少し考えていただきます。(4秒ほど間をあける)

 

このような質問の技術を使うことで、参加者自らが生活にどのようなプラスを得られるのかをイメージしていただくことができます。

 

そして、良いイメージを持っていただくことに成功すれば、参加者は興味関心を持ち、プレゼンテーションを聴き続けていただけるようになるでしょう。

 

これらの質問をした後、「もしこれらによって、良い変化を手にすることができると感じられるのであれば、あなたは今、ぴったりな場所にいます。」と承認の言葉をお伝えします。

 

なぜなら、参加者はプレゼンテーションに参加した際に「私はここにきてよかっただろうか?」という不安な気持ちを持つことが多いからです。

 

ですので、この2つの質問を行った後に、歓迎の心を込めて承認の言葉をお伝えすることで、参加者の安心と期待を抱かせることができるのです。

 

このような工夫によって、参加者は安心と期待、両方を持ってプレゼンテーションを最後まで受講することができるようになるでしょう。

 

 

❶-2: 強い約束

 

ここでは、参加者にセミナーの目標やメリットを明確に伝えます。

 

参加者がセミナーにどのような成果を期待できるのかを具体的に示すことで、彼らの関心を高めることができます。

 

可能な限り最高の成果を具体的な数字を使ってお伝えします。

 

もしリターン保証型オファーをご提供している場合は、そのオファーによってどれだけの収益や経済的な効果が見込めるのかをお伝えするのが最善です。

 

リターン保証型オファーをご提供していない場合でも、具体的な数字に基づいてどのような結果が期待できるのかをお伝えします。

 

期間や金額、または具体的な結果はテーマによって異なりますが、参加者が目指す目標に向けて具体的な数字をお伝えし、それを実現するための秘訣を共有していきます。

 

例)

「このセミナーにご参加頂くことで○ヶ月くらいの期間で●●といった結果を出すこともできる▲▲の秘密をお伝えさせていただきます。

しかもこれは、たとえあなたが■■といったことをしなくても出すことができる成果です。」

 

 

❶-3:コネクション

 

コネクションは、参加者との関係構築を目指す要素です。

 

参加者とのコミュニケーションを活発にし、共感や信頼を築くことが重要です。

 

具体的な方法としては、参加者同士の自己紹介やアイスブレイク活動などを行うことが有効です。

 

参加者と講師との直接のやりとりを通じて、参加者は本当に「参加」していると感じていただけるようにします。

 

このフェーズをスキップすると、プレゼンテーションがYouTubeのライブ視聴と変わらなくなってしまい、途中で退室される可能性が高くなります。

 

参加人数によってやり方は異なりますが、1対1から1対5人までの場合は、軽い自己紹介をしていただくと良いでしょう。

 

参加人数がそれ以上の場合は、チャット機能を活用して講師と参加者がやり取りできるようにします。

 

講師が参加者の質問やコメントに反応し、対応していくことで、より参加者とのコミュニケーションを図ります。

 

 

❶-4:セミナー受講のルール

 

次に、セミナー受講のルールについて説明します。

 

参加者にセミナーの進行やマナーに関するルールを明示することで、円滑なセミナーの進行を図ることができます。

 

例)

携帯電話をオフにしてください。他のアプリや通知に気を取られることなく、セミナーに集中することができます。

 

トイレに関する案内です。セミナー中にトイレに行きたくなった場合は、適切なタイミングで休憩を取るようにしてください。

休憩時間中にトイレに行くことができます。

 

特典の受け取り条件についてもお伝えします。

セミナー終了後に特典を受け取るために必要な手続きや条件について説明します。

 

ビデオをオンにして参加してください。

ZOOMセミナーでは、参加者の顔を見ることでより参加感を得ることができます。

しかし、参加人数が多い場合は、ビデオをオフにしても構いません。

 

特にZOOMセミナーでは、どのような状況であっても受講することができますが、集中できる環境で受講していただくことをおすすめします。

 

たとえば、「私、今から子供のご飯作らないといけないので、炒飯作りながら聞いても良いですか?」や、「私は体調が悪いので、パジャマ姿で布団に寝転がりながらセミナーを受講してもよろしいでしょうか?」、「その時間はランニング中なので、ランニングしながら受講してもよろしいでしょうか?」など、様々な場面で受講することができます。

 

しかし、参加人数が5名以下の少人数制のZOOMセミナーの場合は、基本的には顔出しをしていただくことが必要です。

 

集中できる環境で受講できない場合は、再度スケジュール調整することをおすすめする場合もあります。

 

セミナーの本編に入る前に、これらのルールと条件を参加者に説明し、参加者がルールに準拠していない場合には退室していただくことがあります。

 

それによって、参加者全員が快適な環境でセミナーに参加できるようにします。

 

 

❶-5:自己紹介と運営会社の紹介

 

これは、講師や運営会社の信頼性や専門性をアピールする機会です。

 

自己紹介では、講師の経歴や実績を紹介し、参加者に信頼感を与えます。

 

また、運営会社の紹介では、セミナーの背景や実績、信頼性を伝えることが重要です。

 

以下の内容を含めてお伝えします。

 

  • テーマに対して投資した時間や経験
  • 誇れる受賞歴などの提示
  • 自身の成果とクライアントの成果
  • 権威性のある人物画像の使用
  • 会社の事務所画像などの掲載
  • 電話番号、住所、資本金の明示

 

 

❶-6:ストーリー

 

“私はある自己啓発の概念を1年ほどかけて学び、そのプロセスとステップを習得したことで、私の人生は大きく変わりました。

 

しかし、そのプロセスをただ紹介しても、視聴者は興味を失ってしまいました。

 

しかし、私はある日、机を叩きながら自己啓発のプロセスがどれだけ自分に変化をもたらしたかを伝えました。

 

すると、参加者は一人も眠らずに集中して聞いてくれるようになりました。”(ラッセル・ブランソンの言葉を引用)

 

ストーリーは、参加者の共感や興味を引くために活用します。

 

自身の経験や成功事例などを交えて、参加者の心を掴むストーリーテリングを行いましょう。

 

セミナーでは、本題に入る前、ノウハウを伝える前に、自分自身や顧客の成功ストーリーを共有しましょう。

 

このプレゼンテーションの目的は、ノウハウを実践して成果を出すことではなく、顧客が一歩踏み出す扉を開くことです。

 

未来に待ち受ける成功についてしっかりと伝え、参加者に期待とコミットメントを抱かせましょう。

 

 

❶-7:セミナーの項目紹介

 

セミナーの項目紹介では、セミナーの内容や流れを具体的に説明し、参加者に期待感を抱かせることが大切です。

 

セミナーでお伝えする内容をシンプルに3つ〜5つに分けてご紹介します。

 

「今から3つの秘密をお伝えします。」という形で、視聴者がわかりやすいようにまとめてお伝えしましょう。

 

内容が多すぎると混乱し記憶に残りにくくなりますので、3つから5つに絞り込んでシンプルにまとめてください。

 

このセミナーの目的は興味を引くことであり、成功するためのノウハウを全て伝える場ではありません(それは基本的に不可能です)。

 

以上がセットアップの構成要素です。

 

リアルセミナーやZOOMなどでのオンラインセミナー、ウェビナーで手順は若干異なるかもしれませんが、基本的なアプローチは同じです。

 

今回は一番使用頻度の高いZOOMでのオンラインセミナーに特化して説明しましたが、実際のセミナーにおいては、参加者の状況やニーズに合わせて柔軟にアレンジしていくことも大切です。

 

セットアップの段階でしっかりと参加者の関心を引き、彼らがセミナーに積極的に参加し、有意義な時間を過ごせるように心掛けましょう。

 

 

❷ コンテンツ

 

この部分では、講座の内容やメリット、参加者にとっての具体的な価値を説明します。

 

事例や成功体験を交えながら、参加者に実際の成果や効果をイメージさせることが重要です。

 

コンテンツの目的は、個別面談に来てくれた参加者をスムーズにクロージングできる状態を作ることです。

 

つまり、提供する情報やアプローチにより参加者が個別面談に参加したいと思い、個別面談で成約につながるための支援になる内容を用意すべきなのです。

 

そのために必要な要素は、次の3点です。

 

❷-1:実績を提示する

❷-2:反論をあらかじめ処理する

❷-3:成功の道筋を示す

 

 

❷-1:実績の提示

 

実績の提示は、私たちの講座やテーマに関連して、自社やクライアント、他社、市場でどんな成果を出してきたのかを伝えることです。

 

実績を示すことで、参加者が将来の目標や意識を明確にし、投資のリターンを見込んで個別面談に進む意欲が高まります。

 

具体的な数字やお客様の声など、自社の成功事例をたくさん取り入れましょう。

 

参加者に対して高い価格と成約率を獲得できるプレゼンテーションを行うことを意識してください。

 

 

❷-2:反論をあらかじめ処理する

 

参加者が疑問や懸念を抱く可能性がある点について、事前に対策を準備しておく必要があります。

 

それにより、参加者の心理的なブロックを解消し、クロージングの障害を減らすことができます。

 

 

・トピックで反論をあらかじめ処理する

 

顧客があなたの商品・サービスに参加して成果を出すことを考えた際に、出てくる可能性がある、様々な反論に対処する必要があります。

 

そのために、あらかじめ可能性のある反論を予測し、それらに対する解決策を提供することが重要です。

 

例えば、恋愛系の講座を販売する場合を考えてみましょう。

 

参加者からは次のような反論が出てくる可能性があります。

 

・私は女性に対して苦手意識があります。

・そもそも顔に自信がありません。

・女性と出会う機会がありません。

・付き合っている彼女がいるのですが、それでもいいですか?

・振られたら立ち直ることができなそうです。

 

これらの反論に対して、コンテンツやトピックを使って解決策を提示します。

例えば、次のようなトピックを提案します。

 

・お酒とお金の力を使って女性恐怖症を克服するスーパー〇〇メソッド

・不細工でもモテるイメージがついてしまう出会い系攻略トレーニング

・彼女持ち必見!お互い自由に遊ぶ日を作るための交渉テンプレート

 

これらのトピックを通じて、参加者の反論や困惑を払拭し、彼らが自信を持って一歩を踏み出せる状態を作り出すことが重要です。

 

 

・お客様の声で反論を処理する

 

参加者から出る疑問や不安に対して、実際に成功した参加者の声を紹介することで、彼らに「この講座で本当に成功できる」という自信を持ってもらいます。

 

お客様の声には、次のようなバリエーションがあります。

 

・忙しいけど成功することができた

・初心者だけど成功することができた

・厳しい状態で参加したけど成功することができた

 

これらの成功体験を具体的に紹介することで、参加者の成功への期待を高めることができます。

 

 

・クロージングの際に出てきた反論を処理する

 

個別面談でクロージングを行う際にも、反論が出てくることがあります。

 

その際には、プレゼンテーションの中に反論を処理する要素を組み込んでおくことが重要です。

 

例えば、他社との比較に関する質問や反論が出た場合は、事前に他社との比較をプレゼンテーションに組み込み、自社を選ぶ理由を明確にしておきます。

 

これにより、事前に反論を潰すことができ、クロージングの時間を短縮し、成約率を高めることができます。

 

 

❷-3:成功の道筋を示す

 

人は成功を追求する際、どのような道筋を辿るべきかを知りたがります。

 

セミナーでは、クライアントが成功するために必要なステップや道筋を明瞭に示すことが重要です。

 

それによって、お客様はその道筋を進みたいと思い、個別面談に進むことも容易になります。

 

まず、お客様が成功して得たい成果を明確にお伝えしましょう。

 

成功の全体像、つまりサクセスパスをお客様に明確に伝えることが重要です。

 

しかし、注意しなければならないのは、具体的な「戦術」ではなく、「戦略」に焦点を当てることです。

 

例えば、転売系の商品で「Amazonでリサーチする具体的な方法は、このサイトを開いて価格比較するという手順です」といった具体的な話は、商品やサービスに関する内容であり、プレゼンテーションの場で話すべきではありません。

 

セミナーでは、むしろ全体像や道筋を明確にするためのコンテンツを提供することが重要です。

 

具体的な実行手順や成果を出すための方法については、別の場所や機会で説明するべきです。

 

お客様が成功への道筋を理解しやすくするために、グラフや図表を使用することもおすすめです。

 

成功への道筋を明確に示すことは、お客様が行動を起こしやすくする重要な要素です。

 

ぜひ、これらのポイントを意識しながら、クライアントが成功への道筋を見つける手助けをしてください。

 

 

❸ オファー

 

個別面談への参加を促すために、その重要性や特典、参加方法などを具体的に説明します。

 

参加者に対して、面談の予約や申し込みを促す明確なアクションを示すことが必要です。

 

 

❸-1:セミナーは終了ということを伝える

 

コンテンツの説明が終わった段階で、セミナーは終了したことをお伝えします。

 

たとえば、以下のようにお伝えします。

 

「今回の内容だけでも、お役に立つ情報を提供できたのではないかと思います。皆さんの大切な時間を投資して、ご参加いただき、誠にありがとうございました。」

 

 

❸-2:続きのセッションがあることをお伝えする

 

セミナーは基本的には90分ですので、実際に人生を変えることができる時間ではありません。

 

セミナーは、新しい戦略を学び、実践するための「きっかけ」を提供する場所です。

 

実際に人生を変える場所は、あなたの商品やサービスです。

 

たとえば、「金持ち父さん貧乏父さん」の書籍を読んだだけでは、実際に人生が変わったと言える人は少ないですよね。

 

書籍を読んだ後に彼らは不動産投資の講座など、より具体的なフォローアップサービスを利用しています。

 

ここでご紹介するセッションは、見込み客が手にしたい成果が一言で分かるセッション名にしてください。

 

もし「○○」を実際に導入して成果を出したいとお考えの方は、「◎◎◎セッション」というものをご用意しています。というような流れでご案内をします。

 

 

❸-3:個別面談の価値を説明する

 

セミナー参加者が個別面談を希望するように、その価値を説明してください。

 

個別面談は最も価値の高いものですので、そのことをお伝えください。

 

例)

「通常、私は個別コンサルティングを行う際には「〇〇万円」といった金額をいただいていますが、今回限り特別に無料でご提供させていただきます。」

 

 

❸-4:面談に進んだ人限定の特典を用意し、キャンセルしても良いことを伝える

 

個別面談に申し込んだ方には特典をご用意しますが、特典には2つの目的があります。

 

 

目的1:個別面談での成約率を上げること

 

高額な商品やサービスを購入していただくためには、あなたのコンテンツをじっくりと消化していただく必要があります。

 

お客様があなたのコンテンツに十分に触れる時間が長ければ長いほど、高額なサービスを購入していただく確率も高まります。

 

また、実際に提供するサービスはコンテンツの実践をサポートするものですので、コンテンツを事前にプレゼントすることで差別化も図ることができます。

 

 

目的2:個別面談の申込率を引き上げること

 

特典が魅力的であれば、自然と個別面談に申し込むことが当たり前の選択となります。

 

例)

「個別面談に申し込んでいただいた方には、事前資料として「○○時間のセミナー映像」をプレゼントします。

この映像を通じて、セミナーで話していた重要な要素を手に入れることができます。

実際に映像をご覧いただいて、自分に合わないと感じた場合はキャンセルしていただくことも可能です。

ぜひ、個別面談への申し込みをお待ちしています。」

 

 

❸-5:申込む前提で話を進めていく

 

最後に、個別面談の予約を入れるためには、全員が申し込むことが当たり前のスタンスで話を進めていきます。

 

少人数(5名以内程度)の場合は、直接個別面談の日程を提案していきます。

 

「○月○日の○時~もしくは○月○日の○時はいかがでしょうか?」といった形で提案します。

 

人数が多い場合は、アンケートフォームを用意して、「アンケートに回答してくれた方にはスライド資料をプレゼントします。

ぜひ、今回のセミナーの感想を教えていただければと思います。」

 

アンケートフォーム内で個別面談の希望日程をお聞きし、後日日程調整を行います。

 

これらの要素を意識しながら、参加者に魅力的な情報を提供し、個別面談への関心を高めることが大切です。

 

 

テストリリース

 

プレゼンテーションができたら、まずはZoomなどを使ったLive配信でテストリリースして、参加者の反応を見ながら改善を重ね、成約に繋がるまで努力しましょう。

 

テストリリースをする方法としては、チャレンジローンチと呼ばれる手法が

もっとも早く、簡単にできますので、次の章から解説していきます。

 

 

 

 

 

第9章:チャレンジローンチ

 

チャレンジローンチとは?

 

チャレンジローンチは、プレゼンテーションから個別面談までの流れを最も早く試すことができる手法です。

 

ランディングページやセールスページ、ステップメール、事前資料などの仕組みがなくても、個別面談への誘導が可能となります。

 

LINEのオープンチャット機能を使って見込み客を集め、ZoomでのLive配信と録画版の公開を行い、個別面談に誘導します。

 

 

チャレンジローンチの手順は、

 

❶ LINEオープンチャットに見込み客を集める

❷ プレゼンテーションをLIVE配信および録画版の配信で行う

❸ 商品やサービスの販売、または個別面談のオファーを行う

 

となります。

 

 

チャレンジローンチの手順

 

チャレンジローンチを成功させるための具体的な手順をお伝えします。

 

 

STEP1:オープンチャットを開設する

 

LINEの無料サービスを利用して、オープンチャットを作成しましょう。

 

チャットの名前は、販売するサービスのテーマに沿ったものにし、説明文とアイコン画像も設定します。

 

説明文では、プレゼンテーションで伝える内容やメリットを明確に伝えるようにしましょう。

 

 

STEP2:キャンペーン期間を明確にする

 

最初のプレゼンテーションをLIVEで行う日時と、録画版の配信を終了する日時を明確にしておきましょう。

 

締め切りがあることで行動を促すことができますので、3日間から5日間程度の期間を設けることをおすすめします。

 

 

STEP3:個別面談予約ツールの準備

 

次に、個別面談の予定調整に便利なツールを準備します。

 

TimeRexなどのソフトウェアサービスを活用し、プレゼンテーション開催日から1週間程度の期間に個別面談のスケジュールを入れられるように準備しましょう。

 

個別面談のキャンセル率を下げるためには、期間を短く絞って募集することが重要です。

 

 

STEP4:オープンチャットに人を集める

 

知り合いやSNS、ハウスリストへの告知などを活用して、最低でも10人以上の参加者を集めることを目標にしましょう。

 

 

STEP5:LIVE配信でプレゼンテーションを行う

 

オープンチャットからLIVE配信の日程を告知し、ZOOMのリンクを共有します。

 

プレゼンテーションは約90分程度の長さで行い、朝と夜の2回など複数回行うこともできます。

 

初めての頃は、朝のプレゼンテーションでは質疑応答を受け付けながら行い、夜のプレゼンテーションまでにフィードバックを反映させて精度を高める工夫ができるとより良いです。

 

 

STEP6:プレゼンテーションの録画版を配信

 

実施したプレゼンテーションをZOOMで録画しますが、その際にはクラウド録画を選択することをおすすめします。

 

録画版はセミナー当日もしくは翌日にオープンチャットに公開しますが、その際には個別面談の予約ページと一緒に公開してください。

 

 

STEP7:締め切りの告知

 

録画版配信の公開期間の締め切りに近づいたら、緊急性を刺激するメッセージを3通ほど送りましょう。

 

これにより、録画版をしっかりと見て個別面談に参加してくれる人数を最大化することができます。

 

 

新商品・サービス告知の原理原則

 

新商品やサービスの告知をする際には、以下の順番に従うことが重要です。

 

原則1:最初に、VIP客や身内に声をかける

原則2:次に、知り合い・ハウスリスト・SNSフォロワーなどに告知する

原則3:売り上げがでたら、新たな顧客獲得の導線を作る

 

最初から新規動線での販売は博打に近いため、まずは順番に従うことをお勧めします。

 

また、身内に販売できない場合には、新規の顧客に売ることも難しいでしょう。

 

今回のプロセスでは、お客様のニーズがなければ個別面談に来ることはありません。

 

個別面談でも何度もニーズを確認し、相手にピッタリでなければ価格やオファーの発表には至りません。

 

そのため、セールス感が強い強引なアプローチによる気まずさは生じませんので、安心してください。

 

また、身内や知り合いなど近い関係にある方々に声をかける場合、時間調整が必要でハードルが高いことがあります。

 

しかし、チャレンジローンチの場合は、オープンチャットに登録してもらうだけで済みますので、比較的誘いやすく、さらに即時に実行可能です。

 

そのため、初めにお誘いすることをお勧めします。

 

 

実績が無い場合の進め方

 

あなたの商品・サービスにまだ実績がない場合、無料のコンサルティングを2~3回ほど提供することをおすすめします。

 

なぜなら、お客様の声がない状態では、あなたのコンサルティングサービスが本当に良いものなのか、悪いものなのかを判断する材料がないからです。

 

そのため、実際に無料であなたのコンサルサービスを提供し、それをクライアントに対して契約するかどうかの判断材料としてもらう必要があります。

 

逆に言えば、このやり方を実践することで、実績がない状態からでも、初めてのクライアントと有料の契約をすることができるようになります。

 

実績が無い場合でも、無料のコンサルティングを先に提供することで、それを通じて初めてのクライアントを獲得することができます。

 

 

次のステージに進むために3~5件は受注する

 

契約を3~5件受注した場合、次のステージに進むことができます。

 

ただし、その前に多くのチャレンジローンチやセミナーを繰り返し、契約を受注する精度を高めることをおすすめします。

 

この段階まで来れば、高額商品のセールスを自動化していくことが可能です。

 

次の章から高額商品販売の自動化について解説していきます。

 

 

 

 

 

第10章:高額商品販売の自動化

 

この章では、チャレンジローンチにより高額オファーの成約を何件も達成したあなたが、高額商品の販売を自動化していく段階です。

 

自動化は、ウェビナーを使うケースとセミナーを使うケースがありますが、一般的にはセミナーを使用した自動化の方が、高いROAS(投資対効果)を得る傾向にあります。

 

そのため、今回はセミナーの自動化に焦点を当てて説明します。

 

 

セミナー自動化の3大要素

 

まず、セミナーの自動化には3つの重要な要素が必要です。

 

❶ クロージングスクリプト

❷ セミナースクリプト

❸ セミナーファネル

 

 

❶ クロージングスクリプト

 

クロージングスクリプトは、個別面談に移行した後に行う質問や、その回答に基づいて行う返答をフローチャート化したものです。

 

あなた自身が5件から10件の成約を達成するとわかりますが、クロージングの手法は大体同じになります。

 

自分自身で成約を重ね、他の人でも同じようにクロージングできるように精度を高めましょう。

 

また、クロージング時に出てくる質問や反論に対処するための内容をプレゼンテーションの中に組み込むことで、クライアントごとに異なる反論の可能性を最小限に抑えることができます。

 

 

❷ セミナースクリプト

 

良いプレゼンテーションで個別面談に誘導できた場合、その録画データをAIの文字起こしツールを使用して文字化します。

 

Googleで文字起こしツールを検索すれば、無料のお試し期間でも録画データを全て文字起こしできるツールが見つかります。

 

文字データを整理し、「発表者ノート」としてセミナースライドに組み込んでください。

 

セミナーでは口語表現や「え~っと」といった言葉も出てくるため、編集を行い、できるだけシンプルで明確な日本語にまとめましょう。

 

 

❸ セミナーファネル

 

セミナーファネルでは、ランディングページを介して無料セミナーへの誘導を行い、その後LINE登録を促すサンキューページを用意し、ステップメールによるリマインドや、軽いローンチページを案内して興味を持続させます。

 

セールスファネルを構築する際には、クリックファネルやランディングサイトなどといったセールスファネル構築用のソフトウェアサービスを活用することで、初心者でも比較的簡単に作ることができます。

 

 

権限移譲

 

セミナースクリプトとクロージングスクリプトが完成したら、あなた自身ではなく、スタッフやあなたのサービスに加入して成果を出してくれたクライアントに、セミナーからクロージングまでの担当を委ねます。

 

成約率は多少下がるかもしれませんが、スタッフやクライアントの方が一人ひとりのセミナー参加者に対してより多くの時間をかけられる可能性は高いです。

 

結果として、個別面談やセミナーを自分で行うよりも、興味のある方のみをウェビナーでクロージングするよりも、成約率が高くなるでしょう。

 

高額商品販売の権限を移譲することで、高額の売り上げを確保しながら、あなた自身の時間を有効に使えるようになります。

 

その余力を活かして広告運用の継続や商品・サービスの改善、追加商品の開発、ファネルの改善などに取り組んでいきましょう。

 

 

 

 

 

第11章:商品開発~拡大

 

この章では、クライアントを獲得した後に商品やサービスを作り込み、ブラッシュアップしていく方法についてお伝えします。

 

具体的には、商品・サービスを販売する前の段階、販売後の段階、そして拡張するための手順について解説します。

 

 

講座の価値と価格

 

・参加者が出す成果の大きさ

・参加者が出す成果までの速さ

・参加者が出す成果の再現性の高さ

 

これらが講座の価値と価格を決定します。

 

学習時間やコンテンツ量の多さよりも、参加者がより大きく、確実に、素早く成果を出せることが重要です。

 

商品・サービスの価値は、参加者にあなたのフレームワークを実装させ、成果を出させることによって評価されます。

 

 

フレームワークの重要性

 

フレームワークとは、目標や成果を達成するための思考の枠組みや手順のことですが、良質なフレームワークは優れた成果を生み出します。

 

フレームワークの確立には、試行錯誤やフィードバックが必要です。

 

他の成功者のフレームワークを研究し、自分なりに実践して成果を出し、さらに改善することが重要です。

 

 

フレームワークの確立方法

 

フレームワークの確立には、自身の経験や試行錯誤が関与しますが、最も迅速な方法はリサーチとモデリングです。

 

成功者のプロセスや手順を学び、教材を購入したり分析したりして自身のフレームワークに落とし込みます。

 

また、自身のフレームワークをブラッシュアップすることも重要です。

 

 

成功のためのコンサルティングサービス

 

フレームワークの実装を支援するためには、コーチングやコンサルティングのサービスが不可欠です。

 

単に情報を提供するだけでは、フレームワークの実装が難しくなります。

 

個別のケースにフレームワークを適用し、正しく実践できるようにサポートすることが重要です。

 

 

高額講座開発の4ステップ

 

高額講座を開発するためには、以下の4つのステップを踏む必要があります。

 

STEP1:シンプルで素早く成果を出せるプロセスの発見

STEP2:成果の出るプロセスの落とし込みとブラッシュアップ

STEP3:成果の出るプロセスの指導プロセスの確立

STEP4:成果の出る指導プロセスを指導するプロセスの確立

 

これらのステップを順番に進めることで、高品質な高額講座を開発することができます。

 

 

STEP1:シンプルで素早く成果を出せるプロセスの発見

 

私たちは成功している専門家のプロセスを参考にし、そのモデルを学びます。

 

例えば、ここまでに「チャレンジローンチ」や「クロージングモデル」という成功をもたらすプロセスが紹介されています。

 

これらのモデルを研究し、自分のビジネスに落とし込むことで、効果的なモデルを見つけ出しやすくなります。

 

競争が激しいオンラインビジネスでは、常に競合他社と差別化する必要があります。

 

そのためには、業界の動向を把握し、常に最新の情報を取得する必要があります。

 

 

STEP2:成果の出るプロセスの落とし込みとブラッシュアップ

 

良いプロセスを見つけたら、自分で試してみて成果を出し、不要な部分を省いて再現性の高いプロセスにブラッシュアップします。

 

それが形になれば、クライアントを抱えることができるようになります。

 

 

STEP3:成果の出るプロセスの指導プロセスの確立

 

自分自身が成果を出すことと、他人にそのプロセスを伝えて成功させることは異なるスキルです。

 

講座ビジネスを成功させるためには、指導プロセスを確立する必要があります。

 

そのためには、顧客からのフィードバックを毎日受け取ることが重要です。

 

週に1度や月に1度のフィードバックでは、指導プロセスの確立には時間がかかってしまいます。

 

毎日のフィードバックを受けながら、指導プロセスを洗練させる努力を惜しまないようにしましょう。

 

 

STEP4:成果の出る指導プロセスを指導するプロセスの確立

 

あなたが成果を出す指導プロセスを確立したら、次はその指導を他のインストラクターに伝えるためのプロセスを確立します。

 

このようにしてインストラクターを育成し、彼らに指導を任せることで、ビジネスの規模を拡大することができます。

 

また、インストラクター資格は新しい職業としての価値を持ち、高額な販売価格でも販売可能になります。

 

 

サービス供給のキャパシティを拡大する方法

 

成果の出る指導プロセスを確立したら、サービスの供給キャパシティを拡大していきましょう。

 

コンサルティングや代行サービスにかける時間が限界になる場合、ボトルネックとなる要素を見つける必要があります。

 

ノウハウやマニュアルが不足しているのか、インストラクターを教育する仕組みが不十分なのか、あるいは別の代替手段が存在するのかを考えましょう。

 

プロセスを洗練させ、自己完結的なビジネスモデルを構築することで、成功をさらに追求していくことができます。

 

 

 

 

 

第12章:広告戦略

 

この章では、投資効果の高いFacebook広告の運用方法についてお伝えします。

 

 

Facebook広告の効果的な運用法とAIの活用

 

Facebook広告は、セミナーファネルを通じて見込み客から顧客を獲得し、クライアントを増やすための重要な手段です。

 

最初に知っておくべきことは、Facebook広告の単価が年々上昇しているという点ですが、高額商品を販売するセールスファネルでは、広告費用を十分に回収し、利益を出すことが可能です。

 

近年はAIの進化によって広告運用の方針も変わってきています。

 

Facebookだけでなく、YouTubeなどでもAIの進化が見られます。

 

広告クリエイティブ(広告画像や文章の素材)を作成し運用を開始すると、AIはその広告に反応する人々の傾向を分析し、興味関心やプロファイルが似ている人々にのみ広告が露出されるようになります。

 

そのため、広告の運用方法よりも、あなたの理想の見込み客(ターゲット)が反応し、理想の見込み客でない人々には反応を起こさせないようなピンポイントの広告クリエイティブを作成することが重要です。

 

 

ペルソナの設定方法

 

ペルソナとは、あなたの高額商品を購入する見込み客のことです。

 

クライアント数が少ない場合は、参加者全員をターゲットと仮定し、彼らが抱える悩みや同じような目的を持つ人々を引き寄せるための広告クリエイティブを作成します。

 

クライアントが3人いる場合は、それぞれのクライアントを個別に引き寄せるための3種類以上の広告クリエイティブを作成し、最も効果的な数字を把握できるようにしましょう。

 

 

広告の2つの目的

 

広告には主に2つの目的があります。

 

❶ 新規顧客を集めること

❷ どのコンセプトが効果的なのかを把握する

 

広告は必ず『仮説』を立て、その仮説をテストして検証し、最適化するフェーズが必要です。

 

このステップを省略して広告を使うと、成果を上げることができず、戦略的な広告運用が困難になります。

 

そのため、必ずこのステップを組み込んで広告を出稿するようにしましょう。

 

 

見込み客の特性とその反応

 

まず、仮説を立てることから始めましょう。

 

この仮説では、「誰」が私たちの見込み客であり、そして「何」に対して反応しやすいのかを考えます。

 

 

仮説1(誰)

 

「誰」については、以下の3つの要素に分けて考えます。

 

 

❶ ジオグラフィー(地政的特性):

 

この要素では、地理的な特性を考慮します。

 

オンライン広告の場合、一般的にはジオグラフィーは重要ではありませんが、本社が東京にある場合やリアルな打ち合わせやコンサルが必要な場合などは、関東圏に住んでいる人に広告を表示することも考えられます。

 

また、日本語を使用していて海外に住んでいる人に対してのみ広告を表示することも可能です。

 

ターゲットに特定の場所を指定する必要がある場合は、ジオグラフィーを考慮する必要があります。

 

 

❷ デモグラフィー(人間の分類的特性):

 

この要素では、性別、年齢、場合によっては年収などの要素でセグメントを分けることができます。

 

例えば、女性限定の講座であれば女性にのみ配信する、逆に男性限定の場合は男性にのみ配信するなど、セグメントごとに配信の設定をすることができます。

 

講座の特性やクライアントの研究結果に基づき、明らかな偏りがある場合は、デモグラフィーのセグメントを設定することをお勧めします。

 

 

❸ サイコグラフィー(興味関心):

 

最近の広告では、興味関心に基づいてセグメントを分けることができます。

 

しかし、この要素に関しては、AIがクリエイティブに対する反応を収集し、自動的にデータを分析して判断してくれるため、手動でセグメントを分ける必要はありません。

 

以上が「誰」についての仮説の内容です。

 

 

仮説2(何)

 

次に、理想の見込み客は、『何』を伝えることで興味をもってくれるか、その切り口を探っていきます。

 

切り口を探すためには、

 

❶ 理想のクライアントが抱えている課題は何か?

❷ あなたのサービスのUSPは何か?

 

この両者から掛け合わせてメッセージを作っていきます。

 

見込み客への効果的なメッセージ作り方ですが、見込み客に興味を持ってもらうためには、どのような切り口でアプローチすれば良いのかを見つける必要があります。

 

まず、切り口を見つけるためには、理想のクライアントが抱えている課題と、あなたのサービスのUSP(Unique Selling Proposition)を組み合わせて考えていきます。

 

 

❶ 理想のクライアントが抱えている課題は何か?

 

例えば、オンラインビジネスを考える場合、

  • SNSで集客できない
  • 広告費用が高騰している
  • クロージングに時間が取られている

など、様々な課題があります。

 

ただし、ビジネスの状況や経験レベルによって課題は異なるので注意しましょう。

 

 

あなたのサービスのUSPは何か?

 

例えば、あなたの商品やサービスが広告運用代行だとすると、「SNSでうまく集客できませんか?それなら弊社にお任せ」という広告文章を作成してしまうと、売るものがない人や広告のリターンを得られていない人にも配信されてしまい、効果が薄れてしまいます。

 

ですので、広告クリエイティブは、理想のクライアントがクリックし、理想でないクライアントがクリックしないような文章にする必要があります。

 

そのためには、広告メッセージを理想の見込み客しか持ち得ない課題にフォーカスさせることが重要です。

 

例えば、「広告単価の高騰で困っている?それなら弊社にお任せ」といった具体的な課題に対するメッセージを選ぶことで、ROAS(Return on Advertising Spend)が高まります。

 

つまり、仮説として立てた課題を解決できる切り口の候補を考える段階に移ります。

 

先ほどの例では、

 

「CPA1000円以下で集客可能!」

「1ヶ月で4752件の新規客を集めた!」

「企画から運営まで全てを代行!」

「ROASが悪ければ運用費用はいただきません!」

「ROASを最大55倍にした広告運用法!」

 

など、自社の実績やユニークな切り口の候補があります。

 

この段階では、全てのUSPの要素を一度に盛り込むのではなく、市場で最も反応を得られる切り口を見つけるために、1つの切り口に絞って広告を配信することが重要です。

 

切り口を見つけるためには、理想のクライアントが抱えている課題とあなたのサービスのUSPを組み合わせ、その結果を広告クリエイティブに反映させることが重要です。

 

 

テスト&検証

 

広告を成功させるためには、仮説に基づいたクリエイティブを複数作成し、それらを広告配信して数字の成果を評価する必要があります。

 

その際、市場に最も響く切り口やユニークセリングポイント(USP)を特定することが重要です。

 

最初の仮説に基づいたテストのクリエイティブは、自社で行うことをお勧めします。

 

なぜなら、このテスト結果によってランディングページ(LP)の最適化を行うことができるからです。

 

LPの登録率を向上させ、登録されたLPからの売上を増やす作業は、広告代理店の分野ではなく、自社の責任となります。

 

したがって、最初の広告リリースは自社で行い、LPの数字が合格ラインに到達したら広告代理店を活用して拡大していくことをお勧めします。

 

 

ランディングページ(LP)の最適化

 

初期段階で注目すべきなのはCPA(Cost Per Acquisition)の安さではなく、LPの登録率です。

 

LPの登録率が高ければ、そのまま広告代理店に引き継ぐことができます。

 

逆に、LPの登録率が低い場合は、さらにクリエイティブの仮説検証を続けて、効果的な切り口を見つける必要があります。

 

例えば、複数作ったクリエイティブの中で、クリック率や登録率が高いものを見つけた場合、その切り口をLPのヘッドラインに取り入れて数字を上げることができるかテストしていきます。

 

広告の流れとしては、まずクリエイティブに数百のアクセスが集まり、その後、LPに数アクセスが集まるという流れです。

 

そのため、LPでのABテストよりも、クリエイティブで切り口のテストを行う方が効果的で、早くかつ安価に効果のある切り口を見つけることができます。

 

このようにPDCA(Plan-Do-Check-Act)サイクルを早く回し、効果のある切り口を見つけ、LPの登録率が合格ラインに達したら、次の拡大フェーズに進みます。

 

 

拡大戦略

 

拡大戦略の一つとして、LP(ランディングページ)の登録率が優れている場合、広告代理店に広告運用をお任せすることを検討しましょう。

 

広告運用の調整は手間がかかるため、自社で専属の広告運用体制を整えるまでの間は代理店にお願いすることが良いでしょう。

 

自社で行う場合でも、複数の広告代理店を試し、運用成果を評価しながら自社のナレッジとして蓄積していくことをお勧めします。

 

 

潜在見込み客は集めるな

 

以前は、潜在見込み客を集めて教育することでブルーオーシャンの市場で戦えると言われていましたが、これは時代遅れです。

 

なぜなら、広告を回してビジネスを拡大していく上で、広告費回収速度が非常に重要な要素だからです。

 

資本に余裕がない場合、広告費用の回収までに時間がかかると不確実性が増し、ビジネスの成長が制限される可能性があります。

 

実は、オンライン広告では、今すぐ必要な可能性が高い人と、今すぐは必要でない不確実性の高い人にリーチするためにかかる費用は変わりません。

 

そのため、不確実性の高い見込み客に広告を出すことはお金の無駄です。

 

顧客がメールマガジンを購読し続ける保証はなく、他の広告に引き抜かれる可能性もあります。

 

したがって、ROAS(広告費用対効果)を高めるためには、今すぐ必要なお客様をターゲットにし、適切なクリエイティブメッセージを発信することが重要です。

 

実際には、高額な商品やサービスを開発し、ピンポイントで見込み客を集める集客技法を身につけることで、講座ビジネスやサービスから年商億単位の売上を安定的に出すことが可能です。

 

ですので、講座ビジネスをスタートする際には、まずはこの拡大戦略を目指して進んでいくようにしてください。

 

 

 

 

 

第13章:新規リスト自動集客装置

 

この章では、高額商品の販売に成功し、セールスの自動化、効率化を確立した後、ビジネスの規模をさらに拡大させる段階で行う内容を解説します。

 

 

高額商品販売のメリット・デメリット

 

高額商品の販売は、お客様の成功動線を最も作りやすく、高額で販売することができるため、利益になりやすいタイプのオファーです。

 

ただし、直接のコンサルティングがメインになるため、募集人数や運営可能人数に限界があります。

 

募集人数が埋まったら、新規客を集める活動が停止するという最大のデメリットがあります。

 

この問題を解決するために、フロントエンドとミドルエンド商品のオファーの導入が必要になります。

 

これら2つを組み合わせて、新規リスト自動集客装置を構築していきます。

 

 

自己清算型オファー

 

新規リスト自動集客装置の考え方として重要なのは、広告費からの1顧客獲得単価と1顧客の平均売上をバランスさせることです。

 

例えば、1顧客を獲得する単価が1000円だとして、1顧客の平均売り上げが1000円だとします。

 

そうすると実質無料で顧客リストを獲得することができていると言えます。

 

このような状態を実現するオファーを自己清算型オファーと呼びますが、広告費用を顧客に清算してもらうという考え方になります。

 

自己清算型オファーを構築して販売するためには、セールスファネルの仕組みが必要です。

 

 

セールスファネルとは?

 

この概念を発明したのは、クリックファネルの共同創業者であるラッセル・ブランソンさんです。

 

彼は従来のランディングページではなく、フロントエンドの初回決済時にアップセルをかけて、さらにバックエンドセールスに連なっていく一連の集客サイトを使って顧客を集める手法を開発しました。

 

この手法をセールスファネルと呼びます。

 

 

オンラインマーケティングにおける重要な用語解説

 

ランディングページ

 

「ランディングページ」とは、オンライン上で訪問者が最初にアクセスするページのことを指します。

 

例えば、検索エンジンで検索をして最初に表示されたのがブログ記事であれば、そのページがランディングページとなります。

 

しかし、近年のオンラインマーケティングの進化に伴い、単に最初に訪れるページというだけでなく、顧客の購買活動を促すために特化したページのこともランディングページと呼ばれるようになりました。

 

つまり、お試し商品の注文や問い合わせの獲得、メールアドレスリストの取得、イベントの予約、無料体験の申し込みなど、顧客の購買行動に結びつきやすい行動を促すためのページです。

 

そのため、ランディングページは、訪問者のアクションを誘導することに特化した縦長のレイアウトで作られることが一般的です。

 

 

アップセル

 

「アップセル」とは、顧客が注文を完了する直前に、より豪華な、高級な、または補完的な商品やサービスを案内する販売手法のことを指します。

 

具体例として、サブウェイでの注文時に、まずメインのサンドイッチを選び、それに加えてポテトやドリンク、スープ、サラダなどのセットを追加する流れがアップセルの一例です。

 

このように、顧客が商品を購入する前に追加の商品やサービスを提案することで、より多くの収益を上げることができます。

 

 

バックエンド

 

「バックエンド」とは、既にあなたの会社の商品を購入した顧客に対して販売する一連の商品やサービスのことを指します。

 

言い換えれば、バックエンド販売とは既存の顧客から生み出される売上のことです。

 

 

フロントエンド

 

「フロントエンド」とは、新規顧客の獲得を目的とした低価格の商品やサービスのことを指します。

 

ビジネスの基本的な構造では、初回購入者の獲得は赤字になることが多いため、企業の利益は主にバックエンドから生まれます。

 

フロントエンドでは新規顧客を赤字覚悟で獲得して、バックエンドではその赤字を回収していくという手法は、オンラインビジネスでは一般的です。

 

 

ダン・ケネディの会社の衰退と復活

 

クリックファネル社は、ダイレクトレスポンスマーケティングのレジェンドであるダン・ケネディの会社のマグネティックマーケティング社を買収しました。

 

ダン・ケネディさんは、2019年に危篤状態となり引退しましたが、彼の残したメンバーが後を継ぎ、マーケティング活動を続けています。

 

しかし、マグネティックマーケティングの顧客獲得手段のほとんどが口コミや紹介によるアフィリエイトだったため、新規客の流入がほとんどなくなり、サブスクリプションのサービスも解約者が増えて売り上げが低迷しました。

 

そのため、クリックファネル社は会社の利益を守るため、マーケティング構造をセールスファネル形式に大きく変えました。

 

この変化により、会社は息を吹き返し、新規客の増加が続くようになりました。

 

 

セールスファネルの目的

 

セールスファネルの目的は、見込み客の問題を解決するために、低価格のフロントエンド商品を購入してもらうことです。

 

これによって、購入の確率が高い悩みや課題を持つ見込み客の心をつかみます。

 

そして、その後にアップセルやバックエンド商品を組み合わせて提供することで、購入者の平均購入単価(平均カートバリュー)を上げていきます。

 

 

平均顧客獲得単価(Cost Per Acquisition)

 

新規顧客を獲得するためにかかる費用を表す重要なマーケティング指標です。

 

具体的には、メールアドレスの登録や商品の購入、面談の申し込みや資料請求など、さまざまな行動を顧客獲得として考えることができます。

 

セールスファネルの場合は、フロントエンド商品の購入者を1人獲得するためにかかる平均広告費用を指します。

 

 

平均カートバリュー(Average Cart Value)

 

これは、フロントエンド商品を購入した顧客が平均的にセールスファネルで購買してくれる売上のことを指します。

 

例えば、

 

  • 100円のフロントエンド商品を購入する顧客が10人(計1000円)
  • 3人が3000円のアップセル商品を購入(計9000円)
  • 2人が1万円のバックエンド商品を購入(計2万円)。
  • 1人が2万円のバックエンド商品を購入(計2万円)。

 

この場合、総売上は5万円となります。

 

10人からもたらされた売上なので、1人あたりの平均売上は5000円となり、この場合、平均カートバリューも5000円です。

 

重要なポイントは、平均カートバリューが平均顧客獲得単価を上回る状況になれば、新規リストが実質無料で自動的に増えることになります。

 

つまり、購入者がフロントエンド商品だけでなく、アップセルやバックエンド商品も購入してくれる場合、その売上が広告費を上回ることになります。

 

これによって、広告費を即日で回収できるだけでなく、リストを集めるための費用がほとんどかからず、実質無料でリストを増やすことができるのです。

 

つまり、セールスファネルの目的は、コアオファーを購入する確率が高い見込み客の問題を解決するための低価格の商品を提供し、それによってアップセルやバックエンドを組み合わせて平均顧客獲得単価以上の数字に持っていくことです。

 

そうすることで、広告費を即日で回収し、実質無料でリストを集める状態を作り出すことが可能となるのです。

 

 

バリュー・ラダーの構造

 

バリュー・ラダーとは、高額オファーを販売する際に効果的な、商品ラインナップを作るための概念です。

 

まず基本的な考え方として、あなたのノウハウに関しては、フロントエンドとミドルエンドの段階でほとんどを公開してしまって構いません。

 

つまり、ノウハウやコンテンツの大部分は低価格の商品で提供し、それによってCPA(顧客獲得単価)をバランスさせることを意識してください。

 

具体的には、フロントエンドとミドルエンドでノウハウを公開し、グループコーチングやソフトウェアサービス、サポートなどをミドルエンドで提供し、高額な商品や代行サービスをコア層向けに提供すると効果的です。

 

これにより、高額商品のクライアント数を増やすことができます。

 

 

おすすめのセールスファネル構成

 

これはある会社が220ページ以上のテストとオファーを繰り返し、効果的なセールスファネルの構成を見つけた方法です。

 

 

❶ フロントエンド商品

 

フロントエンド商品は、基本的には100円程度の電子書籍や送料無料で販売される500円程度の書籍が最適です。

 

これらの書籍には、クライアントの成功に必要なサクセスパスや指導内容を簡潔にまとめています。

 

フロントエンド商品の目的は、次の2つです。

 

・あなたのコアオファーにぴったりな見込み客を集めること

・購入者があなたを専門家として認知すること

 

つまり、理想の見込み客を集めて信頼を築くことがフロントエンド商品の目的です。

 

そのために、書籍の内容は、高額商品・サービスで活用している考え方やノウハウを提供することが効果的です。

 

 

❷ アップセル商品

 

アップセル商品は、フロントエンド商品で説明されている概念を実践することをサポートするための商品です。

 

例えば、チェックリスト、事例集、ワークブック、トレーニングビデオなどがあります。

 

また、文字数の多いフロントエンド商品の場合は、オーディオブックも有効です。

 

アップセル商品は、ワンクリックで簡単に追加できるようにし、価格は1万円以上だと敷居が高くなり、1000円程度だとCPAが上がりにくいため、3970円から4970円程度が最適です。

 

 

❸ バックエンド商品1

 

バックエンド商品1は、フロントエンド商品で提供されるサービス内容をより詳しく伝える商品です。

 

例えば、合宿セミナーの内容を29700円程度で販売すると良いでしょう。

 

さらに、フロントエンド商品で説明されている概念の実装を支援するソフトウェアサービスなどがある場合、買い切りでの販売やサブスクリプションサービスなどのお試し期間を設けると購入率が上がります。

 

100円で商品を購入後、29700円の提案をした場合ですが、オファーが魅力的であれば約10%の方が購入してくれる可能性があります。

 

高い購入率は広告費の回収を早めることに繋がるので、ぜひ検討してみてください。

 

 

❹ バックエンド商品2

 

バックエンド商品2は、バックエンド商品1を購入したクライアント向けに、次に必要な商品やサービスを提供するものです。

 

例えば、バックエンド商品1で強力なセールスファネルの作成方法やウェビナーの開催方法を教えている場合には、次に必要なスキルや知識を提供するコース(例えば『Facebook広告マスターコース』など)を販売すると良いでしょう。

 

価格帯は29700円から49700円程度が適切です。

 

 

フロントエンドページ作成法

 

フロントエンドページ作成の方法について詳しく解説します。

 

フロントエンドページは、お客様が最初に目にする画面であり、成約率に大きな影響を与えます。

 

そのため、このファーストビューを重点的に作成する必要があります。

 

❶ ファーストビュー

 

ファーストビューとは、お客様がスクロールしなくても最初に表示される画面のことです。

 

ここは成約率に最も影響を与える箇所であり、集中して作成する必要があります。

 

ファーストビューだけで売れるようにするため、カートに入れるボタンを配置しましょう。

 

ロゴ:

会社やブランドのロゴがあれば、一番上に設定すると良いです。

 

キービジュアル:

これまでの多くの様々なテスト結果から100円の電子書籍を販売して顧客を集める方法が最も効率が良いです。

 

画像はデザイナーに依頼して、表紙デザインをしっかりと作成してもらうことをお勧めします。

 

文章はできるだけシンプルにして、一般の書籍のようにあまり多く入れすぎないほうが良いです。

 

理由は、一般の書籍ように表紙だけで売るのではなく、LPの場合、そのページ内のヘッドラインで売り文句を伝えることもできますし、LP内で文章を変えて複数回のテストを行うほうが効果が高いからです。

 

ヘッドライン:

基本的に100円の電子書籍ですので、ここだけで売れるように練り上げます。

・社会的証明を示すもの

・読者が得られるメリット

・読者が実は嫌だったがやらなくてよくなること

・価格

・安い理由

これらが含まれていれば良いです。

 

CTA:コールトゥアクション

ここではボタンのことを指します。

・ボタンの色

・文言

をよく考えてください。

 

ボタンの色や文言が違うだけで成約率が大きく変わることもあります。

 

ボタンの色は目立つ色にし、文言は、「購入する」「決済する」など、『プライスペイン(価格の痛み)』が発生しない単語を選んでください。

 

 

❷ 社会的証明

 

オンライン販売において、社会的証明や実績は非常に重要です。

 

商品・サービスや提供会社、商品提供者の社会的証明や実績を提示しましょう。

 

 

❸ 商品内容:

 

商品の内容をわかりやすく書いていきます。

 

章立てや興味深い内容を簡潔に記述し、関連画像も掲載しましょう。

 

 

❹ カスタマーレビュー:

 

カスタマーレビューを掲載します。

 

アイコン、お客様の名前、星、タイトル、本文などを表示しましょう。

 

Amazonなどのレビューを参考にすると良いでしょう。

 

 

❺ 提供会社:

 

提供会社についての情報を明確にしましょう。

 

会社情報、写真、会社紹介などを掲載します。

 

 

❻ CTA (コールトゥアクション):

 

CTAはボタンのことであり、色や文言に注意が必要です。

 

目立つ色のボタンを使用し、価格に関連する単語を避けましょう。

 

 

 

❼ 個人情報の管理:

 

登録したメールアドレスの使用用途を明記してください。

 

 

 

❽ CTA (再度):

 

キービジュアル、価格、キャッチコピー、CTAを組み合わせて購入を促しましょう。

 

 

❾ フッター:

 

フッターには会社概要や特定商取引に関する情報、プライバシーポリシーを記載します。

 

 

❿ ポップアップ:

 

CTAが押された際にはポップアップを表示し、メールアドレスの登録を促しましょう。

 

マイクロコミットメントを取ることで登録率や決済率を高めることができます。

 

 

 

アップセル商品ページ作成法(決済ページ)

 

 

アップセルのページは、決済フォームとアップセルのページを数十ページ用意してテストした結果として、上記の型が最も良い結果を出しています。

 

アップセル販売ページを作成する場合は、この型から外れないでください。

 

お客様の声:

商品注文ページにお客様の声があると成約率は増える傾向にあります。

お客様の声は、LPと同じもので構いません。

お客様の声がない場合は、できるだけシンプルにして、アップセル無しの決済ページのほうが成約率は高いというデータがあります。

 

アップセル:

 

 

様々なテストから、アップセルの価格は5000円未満であれば気軽に追加できるという結果が出ました。

文字数は200文字程度にして、一言でわかりやすく、購入商品との関連が深いものを用意してください。

複雑な説明が必要な商品の場合は、成約率が下がる傾向になります。

 

上記以外の部分はそのまま構成を真似して作ることをお勧めします。

 

 

バックエンド商品1&2ページ作成法

 

❶ファーストビュー

 

ファーストビューには以下の要素が含まれます:

 

注意喚起:

購入者に「完了した」と思わせずに、「続きの手続きがある」という感覚を持たせます。

これにより、エンゲージメントを続けさせることができます。

 

ヘッドライン:

購入した商品を実践した後で、次に必要となるステップや、より確実性を増すものや素早く成果を出すことができるような提案を簡潔に提案します

 

ビデオ:

商品やサービスの特徴や利点を説明するビデオがあると、成約率が高まる印象があります。

ビデオで話す内容はセールスレターと同じです。

 

CTA (Call to Action):

CTAをクリックすることでページの最下部までスクロールし、ワンクリック決済ができるようにすることをお勧めします。

また、「いいえ結構です」というボタンをクリックすると、別のバックエンドのご提案に移動することをお勧めします。

 

 

❷ ストーリー

 

ストーリーには以下の要素が含まれます:

 

Before(前):

これからお伝えするノウハウがなかった時の苦戦や問題点を端的に伝えます。

 

After(後):

これを手に入れた結果の状態を端的に説明します。

 

さらに大きな利益:

Afterの結果だけでなく、さらに隠れた利益や付加価値があることを伝えます。

 

 

 

❸たくさんのコンテンツ提供

 

ここで提供されるコンテンツは、30万円で販売してもいいと思うような内容を3万円くらいで提供することをお勧めします。

 

そうすることで高い成約率で新規顧客の流入を確保できます。

 

 

なお、ここで提供するのは、あくまで作成済みのコンテンツのみで、サポートやコンサルなどの労力がかかるサービスは全て省いて販売してください。

 

「安すぎる」と自分でも抵抗が出てくるくらいの渾身のオファーを作成していただければ、集客の効果を最大化することができますので、おすすめです。

 

 

❹ 限定性(ここでしか購入できない)

 

このオファーは本当に価格破壊的なものですので、他では購入できないことを明確に伝えてください。

 

閉じた後に再度チャンスがあるわけではありませんので、お客様にしっかりと伝えましょう。

 

 

 

❺ 返金保証

 

オンラインで販売する講座ビジネスでは、返金保証を設けることで購入率を高めることができます。

 

ですので、必ず返金保証を付けてください。

 

 

 

❻ 価格表とCTA

 

ここでは、たくさんのコンテンツ提供を組み合わせた場合の総合価値を示す価格表を作成し、支払額の10倍程度の価値を持つことを示します。

 

価値表があることで、提示する金額が安く感じられるようになり、抵抗感が下がります。

 

これにより、成約率が一気に上がることが期待できます。

 

バックエンド1の販売ページで重要なのは、お客様が迷わずに判断を下せるようにすることです。

 

判断に時間をかけさせず、明らかにお得であるという印象を与えることが大切です。

 

コピーライティングの力ではなく、オファーの力で販売してください。

 

最後に返金条件をまとめ、価格を提示し、申し込みボタンを設置してください。

 

オファーが強力であり、価値表の効果が際立っていれば、クリックして申し込む確率を高めることが可能です。

 

 

このような構成でバックエンド2も作成してください。

 

これらのページができあがれば、100円の電子書籍の購入者からの平均カートバリューを8000円近くにまで引き上げていくことが可能になります。

 

ぜひ、真剣に取り組んでみてください。

 

 

 

 

 

第14章:カスタマージャーニー

 

この章では、お客様との関係性を築く上で重要な概念であるカスタマージャーニーについて解説します。

 

お客様が商品を購入したとしても、それだけでは彼らはまだ上得意客ではありません。

 

また、お客様が上得意客になっても、彼らはまだあなたのパートナーではありません。

 

講座ビジネスにおいて、お客様にサービスや商品を提供し、購入してもらうことはゴールではなく、あくまでもプロセスの始まりです。

 

では、顧客にはどのような段階があるのでしょうか?

 

5つの段階

 

私たちは、以下の5つの段階で顧客を考えていきます。

 

❶ 視聴者

❷ リード

❸ 購入者

❹ クライアント

❺ パートナー

 

 

❶ 視聴者

 

あなたのSNSや広告を視聴したことのある人を指します。

 

彼らはまだあなたの商品やサービスについて十分な情報を持っていないかもしれませんが、少なくともあなたの存在を知っています。

 

 

❷ リード

 

あなたの会社にメールアドレスや情報を残してくれた人を指します。

 

彼らは少し興味を持ち、あなたからの情報やニュースを受け取りたいと思っています。

 

 

❸ 購入者

 

あなたの会社にお金を支払ったことがある人を指します。

 

彼らは実際に商品やサービスを購入し、あなたのビジネスに関与しています。

 

 

❹ クライアント

 

サブスクリプションに加入したり、6桁以上の商品を購入した経験のある人を指します。

 

彼らはあなたの商品やサービスに非常に満足している可能性があり、継続的な関係を築くことができます。

 

 

❺ パートナー

 

あなたに7桁以上の支払いをして共にビジョンを創造する非常に熱心な人々を指します。

 

彼らはあなたとの協力を通じて、長期的なパートナーシップを築きたいと考えています。

 

このように、カスタマージャーニーではお客様を異なる段階に分けて捉え、それぞれの段階で適切なアプローチを行うことが重要です。

 

ただ商品を販売するだけでなく、お客様との関係を構築し、彼らが段階を進むことをサポートすることが目標となります。

 

カスタマージャーニーを意識することで、お客様のニーズや要求に応えることができ、長期的なお客様の獲得と忠誠度の向上につながります。

 

ぜひ、自社のビジネスにおいてカスタマージャーニーを戦略的に構築し、お客様との関係を築いていってください。

 

 

顧客獲得のプロセス

 

顧客を❶視聴者から❷リード、そして❸購入者へと導く必要があります。

 

その後、更なる成果を得るためには、❹クライアントや❺パートナーに転換することが重要です。

 

 

❶ 視聴者 ⇒ ❷ リード

 

この橋渡しをするためには、ランディングページの作成が必要です。

 

ランディングページは、セミナーの募集LPや100円商品のセールスファネル、ウェビナー募集ページなどが考えられます。

 

この入り口のページは、あなたを表す『フレーム』になるので、中核価値やテーマを表すものにする必要があります。

 

ランディングページが一番露出し、メッセージが広告などで露出されることになるため、注意が必要です。

 

CPAを下げるための施策も重要ですが、同時に中核価値やテーマを表すLPでリストを集めることも重要です。

 

 

❷ リード ⇒ ❸ 購入者

 

最も効果的な方法は、100円の電子書籍を販売するセールスファネルの構築です。

 

この方法は効率的であり、購入に至る確率が高いです。

 

また、❷リードから❹クライアントや❺パートナーへ転換させる方法についてもお伝えします。

 

ウェビナーやセミナーに誘導し、そこから個別面談を行うことで、リードからでもクライアントやパートナーに転換できます。

 

ただし、パートナーに転換させるためには、セミナー後のコンテンツ提供などで非常に高い価値を提供するプロセスが必要です。

 

 

❸ 購入者 ⇒ ❹ クライアントor ❺ パートナー

 

購入者をクライアントやパートナーへ転換するためには、ウェビナーやセミナーへの動線案内や、購入者限定のイベントや合宿などの開催が効果的です。

 

これにより、個別面談の誘導の流れを作り、高い確率でクライアントやパートナーに転換することができます。

 

 

最も重要な資産

 

ビジネスにおいて最も重要な資産であるリストについてお話しします。

 

リストとの関係性を強める最も効果的な方法の1つは、メールマガジンの活用です。

 

メールマガジンの利点としては、リストが消されることがない点や、コストがほとんど変わらない点、商品やサービスの販売告知がしやすい点などがあります。

 

景気の変動に関わらず、メールマガジンを送り続けることで、顧客との関係性を維持し向上させることができます。

 

リストとの関係性を強めることは、あなたのビジネスの価値を高める重要なタスクですので、ぜひ取り入れてみてください。

 

 

4種類のメールマガジン

 

以下のような4種類のメールマガジンを使って、戦略的にカスタマージャーニーを顧客に進めていく構造を作ることができます。

 

❶ ウェルカム・シナリオ

❷ 転換シナリオ

❸ 日刊メルマガ

❹ キャンペーン

 

 

❶ ウェルカム・シナリオ

 

ウェルカム・シナリオは、お客様がLPでメールアドレスを登録した時に流す一連のメールシナリオです。

 

このシナリオでは、LPの目的に合わせたメールを送るだけでなく、あなた自身や会社、ビジョン、価値観について自己紹介を行い、最後に日刊メールマガジンが配信されることを伝えます。

 

なぜなら、真の目的は商品・サービスの販売だけでなく、パートナーの獲得でもあるからです。

 

パートナーは、あなたの価値観を共有している必要がありますので、このシナリオは非常に重要です。

 

 

❷ 転換シナリオ

 

転換シナリオは、お客様のステータスを次のレベルに引き上げるためのメールシナリオです。

 

例えば、セミナー募集のLPを考えた場合、登録後にセミナーに来場してもらうためのメールシナリオを用意します。

 

セミナーに来てくれた方で個別面談を予約してくれなかった場合には、個別面談への促しのメールシナリオを送ることができます。

 

また、個別面談に来たけれども成約に至らなかった方には、別のサービスへの促しのメールシナリオを送ることもできます。

 

このように、事前に設計しておくメールシナリオを転換シナリオと呼んでいます。

 

転換シナリオを細かく設定することで、ウェビナーやセミナーへの来場率や、100円商品の購入率を引き上げることができます。

 

基本的には、LPに登録した視聴者に対して、ウェルカム・シナリオと転換シナリオを同時に、または転換シナリオ終了後にウェルカム・シナリオを流すようにします。

 

 

❸ 日刊メルマガ

 

日刊メルマガは、リード(見込み客)との関係構築を目的に、毎日送ることで接触回数を増やしていきます。

 

基本的には日数設定をし、転換シナリオが完了してから送信するようにします。

 

しかし、毎日自分で新しいコンテンツを作成するのは大変ですよね。

 

そこでおすすめなのが、セミナーや授業、コンサルティングなどを録画・録音し、それをAIの文字起こしツールを使って文字起こしし、1000文字以内に要約したものを配信する仕組みです。

 

これにより、あなたが普段から提供している価値を継続的に配信することができます。

 

1000文字程度のメルマガであれば、5分程度の話で十分なので、1時間のセミナーを行えば、20本のメルマガが完成します。

 

このように、価値を分けて配信することで、戦略的かつ効率的にリストを育て、上のステージに進んでもらうことができるようになります。

 

 

❹ キャンペーン

 

キャンペーンは、同じ商品やサービスを販売する場合でも、セミナーやチャレンジローンチなどを季節感に合わせて行うことで、同じリストに対して何度もプロモーションを行えるようにします。

 

この際に重要なのは、キャンペーンに締め切りを設けることです。

 

例えば、「○月○日から○月○日まで」といった形で参加案内を送ることで、参加者の最大化を図ることができます。

 

締め切りがあると、行動する理由が生まれるため、定期的にキャンペーンを行うことで、リードを次のステージに転換させる効果を最大化できます。

 

キャンペーンを行い、反応を得るためには、日刊メルマガを継続的に送り、顧客との関係性を構築し続ける必要があります。

 

以上が4種類のメールマガジンの説明でした。

 

新規客を継続的に集め、お客様との関係を良好に保つ仕組みを構築することで、利益を積み上げることができます。

 

価値を提供し、正しいコミュニケーションを行い、正しい見込み客を集め、より良いサービスを提供し、フレームワークをブラッシュアップし、購入者に成果を出させ、お客様をより強いパートナーに変え、コミュニケーションを続けることで、業績を右肩上がりに伸ばすことができます。

 

 

 

 

 

第15章:最後に

 

私は以前、売上げを追求することに重点を置いていました。

 

マーケティングやコピーライティングを駆使して、人々に商品やサービスを買わせることが重要だと考えていました。

 

しかし、ユダヤ教の学びやメンターの教えに触れ、本物のマーケティングとは適切な人に正しい価値を伝え、適切な人を集めることだと気づくようになりました。

 

この気づきから、私は自身のマーケティングの考え方や運営方法を全て変える決意をしました。

 

ビジョンを基にした哲学を持ち、ビジョンを基にしたマーケティングを作り、ビジョンを基にしたセールスファネルを構築することが重要だと気づいたのです。

 

これにより、私は長期的な展望を持ちながら成長し続けることができるビジネスモデルを構築したいと考える起業家の方を成功に導くと決めて活動することになりました。

 

もしかするとあなたは、ビジョンや使命と言われても、今はよくわからないと思うかもしれません。

 

それでも大丈夫です。

私自身も最初はよくわかりませんでした。

 

しかし、あなたの取り組んでいるビジネスをより大きな規模に拡大していきたいと考えるのであれば、今日15分でいいので時間を確保して考えてみてください。

 

最初は私的なビジョン、使命で構いません。

 

あなたがビジネス活動を続けていく中で、更新していけば大丈夫です。

 

 

豊かさの公式

 

ここまで読み進めていただきまして、本当にありがとうございました。

 

今回、年商1億円のオンラインビジネス講座を作成し、運営する方法について説明してきましたが、最後にあなたに質問があります。

 

1億円を稼いだ起業家Aと起業家Bがいます。

 

・起業家A 1億円を稼げるようになるまでの期間は1年

・起業家B 1億円を稼げるようになるまでの期間は20年

 

あなたはどちらの起業家になりたいですか?

 

ここでお伝えしたことを実践していけば、きっとあなたも1憶円以上稼ぐ起業家になれると思います。

 

しかし、お金を稼ぐまでの速度は重要です。

 

サラリーマンでも一生の間に2億円以上を稼ぐことは可能ですが、40年かけて稼ぐのか、起業して20年で稼ぐのか、それとも1年で達成するのかで違いがすごく大きいです。

 

だからこそ、お金を早く集める技術や資源を持つことが重要です。

 

そして、メンターや教材に投資することで、時間を短縮して成果を出すことが可能になります。

 

これはマーケティングにも当てはまります。

 

例えば、無料でできる集客方法で1年かけて100人のリストを集めるより、有料広告を使って1日で100人のリストを集める方が遥かに効率的です。

 

あなたは、お金やリストを集める速さに意識を向け、それに基づいて意思決定をすることは、ビジネスを行ううえで大切だということを理解してください。

 

そして、その速度をどうやって上げるかを考えることが重要です。

 

例えば、リストを一気に集めるという戦略を立て、それに基づいて活動を進めていく。

 

1万人に対してメールを送るという戦略と、500人に対してメールを送る戦略では、労力は同じでも、結果は全く違います。

 

つまり、リストの数を増やすことや売り上げを上げることはもちろん大切ですが、それ以上にそれらをどれだけ早く達成するかが問われます。

 

ビジネスにおいて、スピードは非常に重要な要素です。

 

これは覚えておいてください。

 

そして、もしあなたが実際にこういった仕組みをしっかりと確実に、より早く作成していきたいと思う場合は、ステージアップセッションという無料のミーティングに参加していただくことをお勧めさせていただいています。

 

そこでは、今回お伝えした

 

V – Valuable Vision (価値あるビジョン)

I  – Invincible Offer (無敵のオファー)

S – Standardized Operations (標準化されたオペレーション)

I  – Imitable Presentation (模倣可能なプレゼンテーション)

O – Organized Referrals (組織的なリファラル)

N – Navigated Funnel (ナビゲートされたファネル)

 

をあなたのビジネスに実装し、1年以内に1憶円規模の事業を構築するための具体的なプランを提案させていただきます。

 

ここまでで色々とあなたのお役に立てる情報をお伝えできたのではないかと思っていますが、最後まで読み進めていただいたあなたのような方と、これから先も一緒にビジネスに取り組むことができれば嬉しく思います。

 

最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました。

 

またステージアップセッションで、お会いできることを楽しみにしています。

 

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